色んな花が大好きだった妻由美子です

中でも百合が大好きだった

プランター系のペチュニア類も上手に植えて近所の評判奥さんでした

球根系のジャ-マンアイリスやアヤメは我が家のは花後でこれからはグラジオラスと百合が咲き乱れるでしょう





妻のお墓にも百合を持参するか悩みましたが、とてもあの花立てでは百合が可哀想で墓の方は一般的な様々な菊とその他にしようと決めました


昨日の墓前参り時に私はてっきり冷水と思って持ち出した物は実は息子が琥珀に入れるレモン強炭酸水でした

花立に入れ始めたら泡が出始め私と由美子は大慌てで即座にネットで炭酸が花に悪影響がないか調べた


その後、車でポピーを見に行ったんですが由美子に言われました

慎ちゃん割とおっちょこちょいの時昔からあるもんねと

何度も言われてます


今朝は由美子へカリフラワーのだし汁煮を作ってあげました

リステル猪苗代という場所があります

昨年の6月9日上の子の誕生日祝いをしてから二人でポピーの花公園があるとの情報で行きました

この頃は抗がん剤も第8クルーも終了し、次の別の抗がん剤投与が始まった頃でした

医師は手足の痺れや吐き気、足のダルさからは抜けられる筈と多少の安心感を与えてくれてました

 

当日さぁ行こうかと車を走らせ現地へ行きました

ポピーが売りの寂しい公園 他に何もありません せいぜいラベンダーですか

売店も至極貧弱な売店でプレハブ風

 

由美子とゆっくり歩き始めホラここで写真撮ろうと数か所で由美子をメインに撮影してました

抗がん剤治療中とは思えない可愛い笑顔でレンズを見つめてました

が、しかし歩く事での体力を使い切ってしまい夜半は38.8度の発熱を起こさせてしまった後悔感

翌日掛かり付けの医師に抗生剤投与で.すぐに元気にはなってくれました

ごめんな由美子 歩かせてしまってすまない

 

昨年ここをゆっくり妻と歩いた 自然と零れてしまった

 

全体像 これで一般人から金銭を取得するのか

 

ラベンダーもご覧の通り

 

ポピー

 

去年由美子を撮影したポイントに来ました

笑顔で私を見つめ被写体になってくれてました

去年ここで愛らしい笑顔で俺を見つめてる由美子を撮ったのを鮮明に思い出した

思い出したら人目も憚らず泣いてしまった俺でした

あいつが居ないこの世なんて そう強く感じた

 

この気持ち判りますか 判らないでしょうね

 

泣き続けそうなので足早に帰ろうとした

するとここでとても可愛い笑顔で俺を見つめる由美子を思い出してしまいました

この場で45度顔を傾け私を観てた 最高の妻だった

無理させてごめんね由美子 あの日辛かったんだろうね すまん

 

ラウンジ

 

もう歩けないアタシと告げ売店内の椅子に座らせて休ませてました

トイレ行きたいというので手を引いて女子トイレまで連れて行きました

辛い筈なのに慎ちゃんアリガトね いつもと由美子は話してた

俺は今後どうすりゃいいんだよ

辛過ぎる

我が家のジャーマンアイリスは既に花後で花後の花茎は根元から切断してます

春先に妻由美子を亡くし後を引き継がねばいけないと感じ、まず球根類を確認して回りました

リンを含んだ化学肥料も散布して開花を待機してました

窒素も必要かなと思う 微量ですが

 

金魚草が可憐で可愛いなと眺めて回ってたら次に咲くグラジオラス達が膨らんで来てる

その時由美子を隣に感じました 魂は傍に居ると思う

墓前ではいつも私はずっと一緒だからな由美子と話し掛けてます

願いは通じているんでしょう

廊下を歩く軋み音がさっきから聞こえてます 来てくれてますね

 

 

青紫だけかと考えてたら淡いピンクの花も咲き始めた金魚草

花後は枯れる頃に好きなだけ種が採取出来るので増やそうかなと考えてます

由美子が大好きな花の一部でしたので

 

これは4月に様々な種を撒いた中の成長過程の花です

ラベルを文字の部分を切ってしまっているので花名が判らない

〇?ークマクンとあります

切れな花を咲かせてくれるかなと思います

 

きっと由美子も今の我が家の花の状態を満足に眺めていると思います

息子が言っていました お母さんが亡くなって〇〇さんのお宅は急に家の花が絶えたなんて思われるのは嫌だと

よし、これからは俺が後を引き継ぐし命ある限り供養を毎日やるからお前たち会社を頼むぞと念を押してました

 

会社の若者数名が今日雑草があれば抜き取りますと来訪するそうです

除草剤は充分撒きましたが雑草はしぶといですから

白の花を咲かせたタチアオイです

背が高いので近くで見ると首が疲れる 遠目が丁度いいです

 

 

何でこの二本だけバカ高くなったのか 不思議です

 

 

確か去年は赤や黄色も出た様な 

 

夕方、百合群の雑草を引き抜いてたらお向かいの奥さんが見に来てお手入れちゃーんとやってるんだもんね

すごいよねぇ旦那さんて 奥さんから教わってたの?と聞いて来ました

 

俺もね、そんなに詳しくは無いし由美子から教わったのって少ないんですよ

だから一つ一つの花々を植物図鑑やネットで育て方や管理法を調べてるんですとお伝えした

今が勉強の時間ですとね

 

奥さんは私ね、いつもうちの前を通る時〇〇さんの色んな花に癒されてるのよと仰った

この可愛い鮮やかな紫の花は何ていうの?と聞いて来た

知りません 鮮やかだから買ったんです そんな調子の買い物なんだよねと伝えました

今度花買いに一緒に行きませんかお願い と言われてしまった

春に由美子にさくらを見せてあげようと彼方此方に足を運びました

 

桜を追い掛け昨年は彼是20回ほど彼女と一緒に歩いて堪能してました

抗がん剤治療に専念し私頑張るからね慎ちゃんと言ってくれてました

無論俺も出来る限りの事は俺に任せてくれればいいから協力しようなと話してました

これ以上ない嬉しそうな顔で妻は顔を私の胸に押し付けてました

何の因果で人口肛門までやる羽目になったんだろな俺達と言うと由美子は元々腸が普通の人より弱かったんだと思うと話してた

 

それより慎ちゃん、人口肛門の清掃とか貼り替えやって貰ってごめんねと悪がってた由美子でした

それが俺の仕事だから気にすんなよと言うと由美子は優しい眼差しで俺を観てくれてました

夫婦の絆です

 

去年二人で願掛けに行った伊佐須美神社へ由美子に菖蒲を見せてやろうと思い現地へ行きました

勿論遺骨と遺影を持ってです

他人の目など気にもしません

 

到着して真っ先に菖蒲の処に向かったらまだ少し早かったみたいでした

たったこれだけかと意気消沈した

由美子たったこれだけしか咲いてないよと話し掛けたら「いいの一緒に見れるから」と

 

 

 

 

 

花は諦めて境内に入りました

いつもの右手を下方に下げて柔らかい彼女の左手を繋いで散策でした

 

一つ目です

二つ目を潜る

そして本堂

これが本堂

随分と小さな本堂です

何年か前に消失し建て替えたそうな 裏に燃え残った石垣がありました

 

昨年これが目に入り売り子の婆さんに聞いたら割れる発泡スチロール状のたまごを石に目掛けて投げると割れれば願いが叶うと言われ全力投球しました

見事に割れて後ろで観てた由美子がニコっと笑って願い叶うといいね慎ちゃんと言っていた

ステージ4でも抗がん剤で完治してる人だって実際居るんだから絶対に治してやるからな由美子とあそこで話したのを思い出した私です

私ね、慎ちゃんと一緒になって本当に良かったと思ってると告げた由美子でした

知り合った頃と全然変わんないもんね慎ちゃんの優しさはと言ってました

 

あれほど愛した大好きな由美子がよもやガンを患おうとは夢にも思わなかった俺です

余命四ヶ月と宣告されて治療開始で1年5ヶ月生きてくれた由美子です

脳梗塞さえなければまだまだ俺と楽しい生活が出来たのにと考えると本当に癌が憎い 

 

我が家の玄関前と庭にはあらゆる花が咲き乱れている

すべて由美子が育てた花です

何よりも花を大事に大切にしていた彼女でした

 

その花達の脇にコソっと湧き出る雑草管理は私の担当でした

7月8月になるとそれこそ45ℓの廃棄袋満タンな程雑草を引き抜きます

今年も例に依ってその作業が始まろうとしてる

事前に除草剤は散布してるのですが合間を縫って雑草は生えてしまう

 

雑草が生えてないか確認して回ってると先日お伝えした花が又大きくなってる

 

 

この花は何て言う花なのでしょうか

由美子に聞いておけば良かったなぁと今思ってます

どなたか知らないでしょうか

 

これは金魚草であちこちに開花して近所の目を惹いています

 

 

これも判らない 何て花なんでしょうか

 

 

興味本位で植えたタラの芽はやがて庭じゅう出てしまうよと助言され伐根した

食べたけりゃ買えばいいんだし

 

それとタチアオイ

由美子が大事にしている様子だったので周りを化粧レンガで囲ってあげて肥料も与えて置いた

グングン育ち現在は高さ2m70cmになってます

 

 

身長180の私でも上を観るのが首が痛い程

 

 

 

 

由美子専用機のEOS5を大事に持って花を掠め盗ってました

 

仕事は既に代替わりした私です

ですので今現在はやる事が、やりたい事が見つからない

そんな時は必ず由美子の供養に出掛けているのです

そのために代替わりしたんですが

昨日は花を大量に購入し仏花へお供えをして暫しお祈りをして妻を案じました

仏具屋の女性達も毎回私が来るので馴染みになってしまってる

食事はちゃんと摂れてるのとか今日は何処へ行くんですか等々

 

今夜は息子はバンドの練習で居ません

妻と二人水入らずです

もうテーブルには位牌と遺影と遺骨をTV画面に向けて一緒にバレーボールを観る

彼女は元々バレーボールの選手でした 試合は必ず見ています

 

 

選手の頃はもっと痩せてたんだよーと常々話してました

いいじゃないのふっくらしてて 好きだな

 

正雲寺へ向かう途中の渓流

数名が魚釣りしてました クマに襲われぬ様に

目の前に渓流があったからスマホで撮った その程度なんです

到着です

 

 

これで何度目でしょうか 本堂です

ご自由にお入りくださいとありますが、住職に一言お伝えした

 

 

中に入ると先客が居て本堂内を見学してました

後から入った私は挨拶もそこそこに正座し供養の手を合わせた

千手観音様、お釈迦様、平等王様 由美子を誘って戴けていますかとお聞きした

 

新盆には冬木沢という地の八葉寺に魂が帰って来ます 8月1日です

俺は早朝3時に息子と八葉寺へ由美子を迎えに行くのです

きっと由美子は嬉し泣きしながら抱き付くと思う

 

一緒に家に帰ろうな 由美子 お迎えに行くからね

 

 

この机で般若心経読経を始めた

先に来ていらっしゃった若者夫婦は読経をびっくりして聞いていた感じでした

 

お二人は先にお堂を出て外を散策に行った様子

私も読経と妻への願いを充分お伝えし帰ろうとしたら脱いだ靴がきちんと並べられてました

教育の賜物ですね

 

 

正面

浄財をお入れして鐘を気持ちを込めて叩きました

 

 

昨晩は由美子へ特製かき揚げうどんを食べさせながら一緒にTVを見てました

 

妻の使用していた何本もの時計を出してみました

何で仕事の時だけなんだと聞くと必ず返る言葉は患者さんの脈や注射で必要なのよと言ってます

遊びに行く時や私生活ではまず時計を嵌めた事は記憶にはありません

 

ふと妻の時計が気になって貴金属の引き出しを観てみた

多めの指輪やネックレス関連もありましたが端の方に結婚してから買ってあげた時計が整然と並べられてました

大切にしてたんだなと想い耽った俺でした

 

一番お気入りの時計だけを仏壇の食膳脇に置いてあげた

天国で先に逝った大先生や外の先生達と天国で診察しているかも知れないです

時計が無いと困るだろ由美子 

 

俺が先に多分死ぬだろうなと前々から考えてました

 

 

考えていた逆の結果になってしまい俺だけが生き永らえてる嫌気

 

 

一つ一つの仕草が本当に性格と同じく愛らしくてね

 

 

毎日お墓に行って妻と暫しの会話が何よりも心の支えになっている私です

早朝に夢の中で調理をしていてそこへ異物らしき物があり何だこれと話してる夢を見た

幾何学的な形状ではっきりとは覚えてはいませんでしたが異物は異物でした

由美子が傍に居てくれていてそれは気にしないでいいのよと調理したものを運んでくれてました

青い服を着ていました 

 

 

むすこが私の身体の上に乗っかってるので乗ってるんじゃないと怒鳴りながら調理してた

由美子がケラケラ笑っている夢です

夢の中に来てくれたんです

 

朝の静かな時間帯

いつも由美子を想い続ける私です

独りで涙を流すのも妻への供養に成るか成らぬか知りませんが由美子を想い泣き続ける私です

彼女の日記を観てみた

全部俺の事ばかりでした 会社の事、健康の事、二人の夢、私は貴方が居たからとまで書いてある

 

前に進む気持ちが大切とは近所の人や住職から散々聞かされてます

しかしたった3ヶ月ほどで切り替えが出来よう筈もありませんよ

 

今朝は由美子の食膳に大好きだったチラシ寿司を作ってあげました

たくさん食べるんだよ由美子