仕事で取り返しのつかないミスをしてしまった…
絶対に上司に怒られる…
謝って済む問題ではないけど、謝らないわけにはいかない。
こんな時、あなたならどんな風に謝りますか？
どうせなら、許してもらうことができる謝り方をしてみませんか？
そして許してもらうだけでなく、仕事ができる人のように思わせてみませんか？
今回は、「ありがちな謝り方」と「失敗したにも関わらず、信頼を得る事が出来る謝り方」を比べてみます。
＜ありがちな謝り方＞
あなたも自分のミスに対して怒られたくないですよね？
その場合、多くの人はミスの損害を小さく報告することで、怒られないようにすると思います。
それでバレなければラッキーですが、相手もバカではないので大抵は気づかれます。
そして、バレた時は最悪です。
・ミスに対する上司の適切なアドバイスがもらえないことで、損害が大きくなる。
・ミスを小さく報告した、つまりウソの報告をしたことで信用をなくす。
・セコイ、小さい人間と思われる。
そのため、してしまったミスを小さく報告することは得策ではありません。
では、正直にミスを報告すればいいのですが、正直に報告するだけでは怒られるだけです。
正直に報告しつつ、できれば怒られない方法があります。
＜したたかな謝り方＞
失敗したにも関わらず信頼を得る事が出来る人は、謝り方が上手いのです。
なぜ上手いのかというと、それは「人の予測を裏切る行動」をしているからです。
人は無意識にあらゆることを予測しています。
例えば、彼氏がプレゼントを用意してくれたとして、そのプレゼントが予想以上に高価な物だと嬉しいものです。
逆に、予想以下のものだとガッカリします。
このような予測は、「嬉しい」という感情の時だけではありません。
「怒り」という感情の時にも予測しているのです。
自分のお気に入りの服を汚された時に、「ごめん、ごめん」と軽く謝られるとイラっとしませんか？
そうではなくて、もし、その場でシミにならないような対応をしてくれた上に、クリーニング代以上のお金を出してくれたとしたら、こちらから「もう大丈夫ですよ。そんなにしていただいてありがとうございます。」って言ってしまいませんか？
これは、こちらが無意識のうちに予測したものを良い意味で「裏切る行動」だからです。
つまり仕事でミスをした時も正直に謝りつつ、かつ、上司の予測以上の謝り方をすれば良いのです。
以下に、もう１つのポイントを加えて、謝り方の例をあげてみます。
＜謝り方のポイント＞
・申し訳ありません。損害は最大で◯◯となり、かなり大きな額になります。
・これに対して、△△という対応を今からすぐに取ります。
・それでも、大きな損害が出るようであれば、わたしをクビにして下さい。
・もちろんクビにならないように、今から全力でとりかかります。
ここまでやれば、上司からは「覚悟は分かったから、落ち着きなさい。」「今から言う追加の対応を取れば、そこまで大きな損害にならないはずだ」などの言葉を引き出すことが出来ます。
さらに、
損害を大きく報告した分、事態が収まった時に、「予定より損害を小さくする事ができたな。頑張ったな。」という言葉も引き出せるかもしれません。
失敗したにも関わらず、信頼を得る事が出来るのです。
少なくとも上司の予測以下の謝り方をしたり、損害を小さく報告するよりは、上司から良い言葉を引き出す事ができます。
怒られていないし、むしろ協力的な発言までもらうことが出来るのです。
謝る時のポイントは、
・損害を小さく報告するのではなく、ちょっと大きく報告する。
・謝り方も、上司の予測を超えるような大げさな謝り方をする。
このポイントを行うだけでかなり変わると思いますが、なかなか実行できない人もいるかと思います。
そんな方は、肚が据わっていないのです。
肚とはいわゆる下腹部のことで、武術の世界では「丹田」とも言われています。
筋肉でいうと腹筋で、特に腹横筋などのインナーマッスルが大事です。
ここを鍛えると、先ほど紹介したポイントを実行することができます。
＜肚を鍛える方法＞
・下腹部を両手で前後からはさむ。
・下腹部の前後が膨らむように息を吸う。
(後ろ側もわずかに膨らみます。)
・この呼吸を3～5回行う。
この呼吸法で、腹筋のインナーマッスルを使うことができます。すると、安定感を得ることができます。
気分的にも肚が据わってきます。
この呼吸法をやった後に謝る時のポイントを意識することで、あなたの謝り方は変わっていきますよ。
ミスをチャンスに変えるような、いわゆる仕事が出来る人と言われるようになります。
是非、試してみて下さい。
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