高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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膝の痛みを訴える方に対して、あなたは何をしてあげますか?
大腿四頭筋を鍛えることが多くかもしれませんが、
実は、大腿四頭筋を鍛えることで膝の痛みを作り出している場合があります。
 
一体どういうことか一緒に見ていきましょう。
 
 
<パテラセッティングの誤解>
 
パテラというのは膝のお皿である膝蓋骨を指します。
膝が伸びるのにともなって膝のお皿が頭側に動くことをセッティングとし、タオルを膝の裏で押すことでセッティングすることをパテラセッティングと呼んでいます。
 
変形性膝関節症では、曲がった膝を伸ばすために大腿四頭筋による膝を伸ばす動きが必要だという理由でパテラセッティングされる方が多いかと思います。
 
曲がっている膝を伸ばすためということは分かりますが、ある大事なことを考えないといけません。
 
それは、そもそも本当に大腿四頭筋のトレーニングが必要なのかということ。
 
膝を曲げた状態で立っていると太ももの前が疲れてきませんか?
そこが疲れるということは大腿四頭筋を使っているということです。
 
大腿四頭筋を使っているのにもかかわらず、膝が伸びないのは何か別の原因があると考える方が自然です。
 
大腿四頭筋は非常に重要な筋肉ですが、
使いすぎている大腿四頭筋をパテラセッティングでさらに鍛えると、より緊張を高めて痛みを作る原因になってしまうのです。
 
その前に大腿四頭筋の緊張を高めている原因について考える必要があります。
 
 
<腹筋と膝の関係>
 
大腿四頭筋は腹直筋、いわやる腹筋が割れることで浮き出る部分の筋肉と繋がりを持っています。
 
繋がりを持っているため、腹直筋が緊張すると大腿四頭筋も緊張します。
膝が曲がっている方は背中から腰も曲がっている場合が多く、この時腹直筋は緊張した状態となっています。
 
上述した膝を伸ばすためには大腿四頭筋の筋力ではなく、まず体を伸ばす必要があるのです。
繋がりの関係からも、腹直筋の緊張を落として大腿四頭筋の過剰な緊張も落とすことが必要です。
 
膝の痛みと腹直筋の硬さをチェックしてから以下の運動を試してみてください。
 
1.立つ、あるいは座ってみぞおちを押さえる。
2.押さえたまま、体を腰を曲げ伸ばし、左右へ捻る、左右へ倒す。
3.それぞれ10回ずつおこなう。
 
もう一度膝の痛みと腹直筋の硬さをチェックすると改善しているはずです。
 
さらに、腹直筋と大腿四頭筋の上下の繋がりとは別に前後の関係も膝の痛みに大きな影響を与えています。
 
 
<前ももと裏ももの関係>
 
大腿四頭筋が必要以上に緊張して痛みを起こす原因は裏ももにもあります。
 
前ももの大腿四頭筋と裏もものハムストリングスは互いに関係し合っています。
前ももが緊張すると裏ももは緩み、前ももが緩むと裏ももは緊張します。
 
変形性膝関節症の方は前ももが緊張している状態なので、裏ももを使ってバランスをとる必要があります。
 
膝の痛みと前ももと裏ももの硬さをチェックして以下の運動を試してみてください。
 
1.立って鼠径部(ビキニラインの真ん中)を押さえる。
2.鼠径部を支点に体を前に倒し、お尻を後ろへ突き出す。
3.元に戻る。
4.5回繰り返す。
 
もう一度チェックすると、膝の痛みは改善し前ももは緩み裏ももは適度に張りが出ているはずです。
 
<まとめ>

・大腿四頭筋は非常に重要な筋肉である。
・しかし、パテラセッティングをすることで膝の痛み起こす可能性がある。
・腹直筋と大腿四頭筋は繋がっている。
・大腿四頭筋とハムストリングスは違いに関係し合っている。

変形性膝関節症の方の膝の痛みに対してパテラセッティングをしても中々改善しない場合、今回ご紹介した内容をご参考にされてみてください。
 
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理学療法士 松井 洸
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