【前屈動作が楽にできる方法】 ~足裏から背中まで続く筋膜で考える~ | 高橋龍三オフィシャルブログ Powered by Ameba

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前屈すると、どこがつっぱりますか?太ももの裏の筋肉と、ふくらはぎの筋肉の方が多いかと思います。しかし、この2つの筋肉をストレッチしてもなかなか指が床に着かないかと思います。
 
その理由は、この2つの筋肉が背中を通って頭の筋膜までつながっていて、そのつながっている筋膜が固いからです。このつながりは筋膜で有名なアナトミートレインで言えば、スーパーフェイシャルバックライン(SBL)です。
 
脚だけストレッチするのではなく、筋膜で考えて背中や頭をほぐす必要があります。
 
一緒に体感してみましょう。
ますは、1回前屈してみて下さい。次に、眉毛の上辺りをほぐしてみてください。この眉毛の所まで筋膜でつながっています。
 
ほぐしてみてどうですか?
少し前屈がしやすくなったかと思います。
 
このように、一か所の筋肉をストレッチするだけでなく、全身につながっている筋膜として考えてほぐす必要があります。
 
次は、背骨の横の筋肉をほぐしてみましょう。
 
・手の届く範囲で背骨の横の筋肉を親指で押してみて、一番固そうな所を決める。
・その場所を触りながら、身体を1回ずつ左右に傾ける。
・傾けやすいほうに3回傾けます。
・仮に右に傾きやすかったら、右に3回傾けて下さい。その次に左に3回傾けて下さい。左に傾けやすかったら、左に3回傾けたあと、右に3回傾けます。
 
傾けにくい方にも傾けやすくなったかと思います。
 
それが終わったら、前屈をしてみて下さい。
また、指が床に近づいたかと思います。
 
背中側はこれでゆるんできたかと思います。
次は、身体の前側です。
 
 
<身体の前側の筋膜>
 
前屈で指が床に着かない人は、大腰筋という筋肉が弱いです。
この筋肉は、腰椎の前側についていて、アナトミートレインでいえばディープフロントライン(DFL)です。このラインは、横隔膜までつながっています。この前側の筋肉がしっかり働けば、より前屈がしやすくなります。
 
大腰筋と横隔膜を働きやすくするポイントがあります。それはみぞおちです。みぞおちを触りながら身体を動かすと、この2つの筋肉は働きやすくなります。
 
立ったまま出来るので、一緒にやってみましょう。
 
・へそから指4本上の所を触る。
・その場所を触りながら、身体を一回ずつ左右に傾ける。
・傾けやすいほうに3回傾けます。
・仮に右に傾きやすかったら、右に3回傾けて下さい。その次に左に3回傾けて下さい。
 
同じように胴体の回旋も確認します。
・へそから指4本上の所を触る。
・その場所を触りながら、身体を一回ずつ左右に捻じる。
・捻じりやすいほうに3回捻じります。
・仮に右に捻じりやすかったら、右に3回捻じって下さい。その次に左に3回捻じって下さい。
 
これが終わったら前屈をしてみて下さい。
さらに、指が床に近づいたかと思います。
 
このように、身体をほぐす時は1つの筋肉をストレッチするのではなく、筋膜として考えてつながっている筋肉の動きを出す事が大事になります。
 
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画像は、アナトミートレインの第1,2版より引用

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