パソコン作業や力仕事をしていると腰がだんだん辛くなる。腰をもんで一時的に楽になってもまたぶり返す。体幹トレーニングを始めたが腰はまだ痛い。腰痛って、本当に厄介ですよね。
そのように腰痛がぶり返す方は、指や胸の筋肉に力が入り過ぎているのかもしれません。
<なぜ指や胸の筋肉が腰痛と関係している?>
指から胸の筋肉である大胸筋まで筋膜(写真では青色)でつながっており、指と胸のどちらに力が入り過ぎても胸の前が縮こまって背中が丸くなり、腰も丸くなるからです。
試しに、思いっきり握ったグーの手で両腕を横に開く場合と、パーの手で横に両腕を開く場合、どちらが腕を開きやすいですか?
恐らくパーだと思います。
つまり、握るような力が手に入っていると、胸の前側は縮こまるのです。
胸の前側が縮こまり、背中が丸くなり腰も丸くなるのです。
その状態だと腰の筋肉は伸ばされており、伸ばされたまま固まっております。そのため、腰をほぐして筋肉をゆるめても、背中と腰は丸いままなので、腰痛は治らないのです。
腰をもむより背中の丸まりを治す必要があり、そのためには、胸の前の縮こまりを治す必要があります。
指や胸の筋肉にストレッチも大事ですが、固くなる原因を解消しないと、そのストレッチも無駄になってしまいます。
<なぜ指や胸が固くなる?>
・パソコン作業など、指に自然と力が入るような仕事が多い。
・重い物を持ち上げる作業が多い。
・体幹トレーニングで手や腕を使う。
仕事を一所懸命やっていると力が入ってしまうことはあるかと思います。しかし、同じ作業をしていても腰痛が全くない人もいます。なぜでしょうか?
また、体幹トレーニングで腰などを痛める人も多くいますが、痛みを起こすことなくトレーニング出来ている人もいます。
仕事でも体幹トレーニングでも、腰痛を起こす人には共通している事があります。
それは、身体の使い方が悪い事です。
<どうすれば正しい身体の使い方が身につく?>
一流のスポーツ選手は体幹~脇~肘~手を連動させて身体を上手く使う事ができます。
一方その連動が出来ない方は、小手先だけで動作を行ったり、アウターマッスルを優位に使い胸を含む体幹や指を固めてしまっています。
大胸筋はアウターマッスルの1つです。
体幹~脇~肘~手を連動させる為には、脇が大事になります。筋肉でいうと前鋸筋です。
この前鋸筋の筋肉繊維の方向が体幹の腹斜筋の方向と一致しているため、体幹との機能的なつながりが強いのです(写真の赤色の筋肉)
そのため、脇の筋肉が使えると小手先の動きではなく、体幹と連動した動きが出来るようになります。
そのような身体の使い方が出来ると、指や胸は固まりにくくなり、背中と腰は丸まりません。
脇を使いやすくし、体幹と連動させるワークはこちら
https://youtu.be/rAkCAfS3zsY
この体操は、右の手で左脇をつかんで、左腕を回し、反対側の脇も同じようにやるだけの体操です。
仕事で腰痛がひどい人や体幹トレーニングをやっても腰痛がある人は、腰を揉むより脇をつかんで回す体操をしましょう。
【間違いだらけの体幹トレーニング】
【間違いだらけの筋力トレーニング】
【カラダに良いヨガ/悪いヨガ】
などは、こちらから無料ダウンロードできます。
metaaxis.co.jp/pdf/
http://www.taijikuwotaikan.com/taikan
こちらでは、こどものケガの予防に効果的な体操を無料で紹介しております。
https://fs223.formasp.jp/p642/form4/
【写真は「アナトミートレイン第二版」より引用】