泳ぐ写真家龍之介 -55ページ目

「デジタルデータの寿命」

は、どのくらいでしょうか?
それは、そのデジタルデータを記録した時代の記録装置が、
どのくらいの間現役でいられるかにかかっていると言われています。
アナログデータの例ですが、
VHSで録画されたデータはVHS再生装置が存在する限りは、
「データは存在する」と言えますが、
一般社会にVHS再生装置がなくなったら、
データは保存されていないも同様です。

デジタルデータ、例えば、現在のCDROMの寿命は、
物理的、今述べたインフラ的に言って20年くらいではないのか?
と指摘する専門家もいます。
新しい再生記録装置の規格が出現するたびに、互換性がなければ、
再記録しないといけないことになります。
もしくは、優れたコンバーターが出現しても
コンバートするために膨大な作業時間は必要になるわけです。

そういう意味で、
記録という分野においては、デジタル時代は意外と早く終焉を迎えるのでは
ないのか?と思います。

石器時代に壁面に描かれた壁画は、
数万年の年月を経ても存在していますし、
アリストテレスの著作の写本は、未だに、ヨーロッパの修道院に保存されています。
そして、それらは、確実にその情報を伝えています。
これがデジタルの世界では、全くあり得ない話になります。
数万年後に電力が存在するのかさえ分かりません。

デジタルの世界は、
結局は、通信や経済活動の効率化という分野のみに
力を発揮するものではないでしょうか。
記録性や芸術性においては、
結構おそまつなものではないのかと
私はうすうす感じています。


デジタルカメラも、仕事の上では、こんなに便利で
効率的なものはありませんが、
ただそれだけなのです。それはただの記録なのです。
私は、デジタルカメラで作品を撮ろうなんて考えたことは一度もありません。
それだけ薄っぺらいのです。
魂が籠らないのです。

写真も、絵画と同じで、大変な作業と行程を経て、
それでも失敗作になるかもしれないというリスクを負いながら
創り上げていくものだと思います。

第一デジタル作品には、決定的な欠陥があります。
オリジナルデータという概念が存在しないのです。
簡単にコピーできるわけですから。

アナログフィルムには、ネガやポラがあります。
唯一無二のオリジナルです。
今そこにある、ネガフィルムに魂が存在しているのです。

これからどうなるのかは、分かりませんが、
意外と、生きている間に、その限界や終焉を見届けられるのではないのかと
思っています。









「パット・メセニー」


今から30年ほど前、
ジャズの巨匠。ヴィブラホン奏者のゲイリー・バートンが、
コンサートを終えて、楽屋に戻ると、
そこに、二十歳くらいの若者が彼が戻るのを待っていたそうです。
その若者は、「僕の音楽を聴いてくれ」
と言うなり、
そのとき手にしていたギターを弾きだしたそうです。

ゲイリー・バートンは、その音楽性、芸術性に驚嘆し、
「僕といっしょに来てくれ。是非いっしょにバークレー(音楽院)に来てくれ」
と言ったそうです。
当時ゲイリーはバークレー音楽院の教授としても有名で、
それを聞いた若者は、
「これでバークレー音楽院で学べる」
と喜んだそうです。
ところが、ゲイリーは、
「何を言っているんだ。君はバークレーで学ぶんではなくて、教えるんだ」
と言ったとか。

その天才の名は、パット・メセニー。

私が、最も波長の合うミュージシャンの筆頭です。
彼は、ジャズ・フュージュン系のギタリストで、
自分のプロデュースしたコンサートやアルバム以外では
演奏しないマイペース主義者です。
グラミー賞も何回か受賞しています。

典型的な天才ミュージシャンで、彼の周りには、
常に、才能にあふれるミュージシャンが集まっています。
基本的に彼はメロディストですが、コードプログレッション(和声進行)の使い方が天才的で、
親しみやすさの中に、すごい緊張感と閃きが感じられます。

私が、NYに居る頃、よく、このアルバム「スティルライフ」を
ウォークマンで聴きながら、マンハッタンを闊歩していました。
ですから、
今聴いてみても、当時の記憶や、匂いがフラッシュバックしてきて
アドレナリン暴発状態になります。

ヨガやピラティスの時は、
静かなマントラや、ルネッサンス音楽を聴いていますが、
創作活動開始のときは、パット・メセニーです。

音楽には、その曲を聴いていたときの精神状態や感覚、感情
記憶が染み付いています。

おまけに彼は同じ歳。
デビューの時から気になって聴いていて、
どこか、友人のような気がします。

本日のような雨の日はパット・メセニーでハイになります。







「どっと疲れが〜」

今週は、夜、ずっとピラティス+ウェートトレーニング+スイムトレーニングをやっていました。
大体午後7時から10時くらいまで。
昨日は、スイムは、チームトレーニングだったので、ややハード。
で、
本日は、朝起きたら、疲れがすごかったので、また寝てしまいました。
昼過ぎに起きたら、オリンピックの野球、3位決定戦をやっていて、
あまりにもお粗末な内容だったので、
再び疲れが出て来て、また寝てしまって、
起きたのは、夕方でした。

土曜日にはいつも一週間分の疲れがどっと出ます。

今から徹底的にストレッチとヨガをやって、
疲れを取りたいと思います。

しかし日本野球チームのあの弱さは何でしょうね。
情けなくなってしまいます。
しかし、これが実力なんでしょう。
イチローや福留は別格なんです。
ほとんどの選手は、
大体、大リーグ3Aの中位あたりの実力だと言いますから。

見方を変えたら、実力相応のできだったのかもしれません。