泳ぐ写真家龍之介 -178ページ目

「プールの水」

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私の実弟は電気関係の会社に勤めていて、

気象用のレーダーを世界中に売っています。

あるとき、インド政府に売り込むことに成功。

現地を訪れた際に、

担当の政府高官のご自宅に招かれたそうです。

その高官は、マハラジャの出身で、

それはそれは広大なお屋敷に住んでおられたそうです。

弟が到着するなり、マハラジャ氏

「○○さん。お疲れでしょう?プールにでも浸かってリラックスしてください」

と、

これまたすばらしい室内プールに案内されたそうです。

プールでリラックスしている弟に、

マハラジャ氏

「あ、そうそう、このプールの水はすべてEVIANですから飲んでも構いませんよ」

弟が、恐る恐るプールの水を口に含んだら、

それはまぎれもなくEVIANだったそうです。

究極のおもてなしとでも申しましょうか?

マハラジャ恐るべし!


「私は、ぼ~っとしているのが好き」

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なので、

暇なときは、よく多摩川にジョギングにでかけては

空を見上げてぼ~っとしています。

ちょっと前のこと、ふと空を見上げると、
上空をひばりが飛んでいました。

飛んでいるというよりはホバリングして
一カ所に静止している状態です。
ちいさな体に似合わない大きな声で
「ピイチクパーチク」と
元気よくさえずっています。

こどものころ、春になると、見渡す限り広がる麦畑に
昼寝にでかけました。

あおむけになって、麦に囲まれた視界から空を見上げると、
暖かい春の空に元気にさえずるひばりがいました。

ホバリングしているひばりを見ていると、
何か、ひばりの方もこちらを見下ろしているようで、
不思議な気持ちになったものです。

そのうち眠くなって、夢見心地の中にひばりの声だけが
響いていました。

そのときのひばりのさえずり声と、麦畑の香りが
一瞬、感覚に蘇ってきました。

音とか臭覚というものは、はっきりと記憶に残っているものです。
ふと耳にしたひばりの声が、
さまざまな子供の頃の記憶を呼び覚ましてくれました。


本日は練習はおやすみで

ぼ~っとしていました。


「日体大の宮嶋選手が亡くなった」

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というニュースを今年3月に聞いたときは、ショックでした。

彼は1500mのホープだったので注目していたのですが、

中国の昆明で高地トレーニングの最中に亡くなりました。

原因ははっきと公表されていません。


私の周りの日体大関係者の話によると

潜水の最中に意識不明になったとか。

潜水のトレーニングというと正式なトレーニングではないでしょうし、

仲間と遊びで潜水していたのでしょうか?

そのあたりは詳しくは分かりません。


しかし、タフな若い選手が急死するというのは

50をすぎてトレーニングを再開した私には、

明日は我が身という感じがしないでもありません。


実は、


私は小学時代、水泳の激しい練習が祟って、

スポーツ心臓になりました。

心臓の大きさは成人男性標準の倍あります。

肺をおしのけて広がっているため

いつもレントゲン検査で異常だと言われています。


医者からは、通常の心臓とは違うので

常に注意を払うように、

スポーツは適度に続けていたほうが良いだろうと

アドバイスされています。


自分の感覚としては、

時限爆弾をかかえているような気がしないでもなく、

ちょっと不気味で嫌な感じです。


私は、50まで生き残りましたが、

宮嶋選手は20歳で亡くなりました。


こういう事故がおこると、

人間の命のこと、運のこと、

いろいろと考えてしまいます。