「私は、ぼ~っとしているのが好き」
なので、
暇なときは、よく多摩川にジョギングにでかけては
空を見上げてぼ~っとしています。
ちょっと前のこと、ふと空を見上げると、
上空をひばりが飛んでいました。
飛んでいるというよりはホバリングして
一カ所に静止している状態です。
ちいさな体に似合わない大きな声で
「ピイチクパーチク」と
元気よくさえずっています。
こどものころ、春になると、見渡す限り広がる麦畑に
昼寝にでかけました。
あおむけになって、麦に囲まれた視界から空を見上げると、
暖かい春の空に元気にさえずるひばりがいました。
ホバリングしているひばりを見ていると、
何か、ひばりの方もこちらを見下ろしているようで、
不思議な気持ちになったものです。
そのうち眠くなって、夢見心地の中にひばりの声だけが
響いていました。
そのときのひばりのさえずり声と、麦畑の香りが
一瞬、感覚に蘇ってきました。
音とか臭覚というものは、はっきりと記憶に残っているものです。
ふと耳にしたひばりの声が、
さまざまな子供の頃の記憶を呼び覚ましてくれました。
本日は練習はおやすみで
ぼ~っとしていました。