「顔を少し水につけた泳ぎ」
もう短距離には出場するつもりはないので、
ゆったりとしたロングストロークの泳ぎを続けいています。
たまにはスプリントのダッシュも効果的なので、
ピッチを上げようとするのですが、うまくいきません。
何か、泳ぎに悪影響を与えそうな気さえします。
そこで、先日にも書いたように、
スプリント練習はすべてヘッドアップにするようにしました。
ヘッドアップスイミングもスイマーによって十人十色です。
私の場合は、
肩幅より若干外にキャッチポイントがあって、
肘はほぼ直角にしたまま(ハイエルボーと言えなくもない)
風車のように回転させています。
水球の練習で身に着けたフォームなので、
30年経ってもちゃんと覚えていて、ピッチもどんどん上がります。
25mの距離だったら、通常の泳ぎより、はるかに速いので、
昨日のスプリント練習もこれでいきました。
この泳ぎで、「顔を少し水につけた泳ぎ」にすると、
重心も上がったままで、結構スピードも落ちずに楽な泳ぎになります。
通常のクロールから、
重心を高くした、「顔を少し水につけた泳ぎ」にはうまく移行できないのですが、
ヘッドアップの状態からは、容易に移行できます。
その辺を今後うまくコントロールできるように、
いろいろと研究してみたいと思っています。
「マラソンの千葉選手が引退しました」
私は昔から千葉選手のファンだったので、
ちょっと寂しい気がしました。
マラソンもボクシングと同じで、ドラマがあります。
私が始めてマラソンを見たのが、東京オリンピック。
エチオピアの英雄アベベと、
日本の円谷の走りを昨日のことのように覚えています。
アベベは金メダル、円谷は銅メダル。
哲学者のような風貌で淡々と走るアベベと、
顔を左右に振りながら苦痛に満ちた表情で走る円谷は対照的でした。
アベベは交通事故に遭い、
その後、そのときに負った傷が原因で無念の死を遂げ、
円谷は、周りの期待に押しつぶされ自殺してしまいました。
マラソンほど過酷なスポーツはないと思います。
その勝者たちが、非業の死をとげたという現実が、
私にマラソンの悲しいイメージを植え付けました。
千葉選手は11位でしたが、立派なラストランだったと思います。
マラソンは完走した全員が勝者だと思います。
お疲れ様でした。
「私の家の近くに」
小さな、お世辞にもきれいでないお肉屋さんがあります。
以前、そのお肉屋さんの前に、
最新型のポルシェが横付けされていて、
長身の白人男性が、何か注文している光景に出くわしました。
私は、その、あまりに不自然な組み合わせを無視することができずに、
こっそりと観察してしまいました。
その白人の男性は、「かぼちゃのコロッケ」を注文していました。
店主がコロッケを差し出すと、
今まで無表情だったその男性は、とても幸福な表情になり、
コロッケの包みを後生大事にポルシェの助手席に置きました。
ポルシェが去った後、
私は、そのまま立ち去ることができずに、
その「理由」を知りたい衝動にかられ、
おもわず、そのかぼちゃのコロッケを買ってしまいました。
帰宅して、かぼちゃのコロッケを口にした途端、
瞬時にして、その謎は解けました。
「美味い!」「なんだこの美味しさは!」
それ以来、たびたびそのお肉屋さんを覗きますが、
大人気のかぼちゃのコロッケはいつも売り切れです。
本日、練習の後、
半ばあきらめて、覗き込むと、
なんと2個残っていました。
一個120円、合計240円の幸福です。
写真に撮ってアップするつもりが、
それを忘れてしまうほどの幸福感でした。