突然ですが、2013年2月に、あるきっかけから、数十年ぶりに独学で書道を再開し、今年、ちょうど10年が経ちました。


その時、インターネットで偶然見つけた書道展に初出品したのが、日本書芸術振興団主催「第4回 書初め展でした(以下、その時の作品)。


仙客来遊雲外巓

神龍棲老洞中淵

雪如がん(糸丸)素煙如枝

白扇倒懸東海天

 

 

 

この時は、筆を持つ感覚からして違和感があり、上手く筆を運べなく、まだまだ作品を書くと言う段階ではありませんでした。

 

しかし、学生の頃によく書いた 石川丈山「富士山」の題材を思い出し、半紙に小筆で書いて出品してみました。そして、思いがけず入賞したので、頑張って続けてみようかと思いました。

 

そして、ブログは、この年の9月から始めました。


ブログでは、多くの皆さまから、温かいコメントやメッセージをいただいています。さらに、このブログをきっかけにして、展覧会や表彰式などでも、たくさんの皆さまから、励ましや応援のお言葉をかけていただいています。


大変ありがたく、心から感謝申し上げますm(__)m

 

早10年が経ち、その間、山あり谷ありと、本当に様々なことがありましたが、書道やブログ、そして、多くの皆さまに支えられ、今日に至っています。

 

一区切りができましたので、原点に戻って立ち止まり、その頃のことを思い出しながら、初心に返って、また何事にも、少しずつ取り組めたらと思っています。

 

これからも、どうぞよくお願いいたしますm(__)m

 


 

先日〔2月1日(水)〕、日本武道館主催「第15回 全日本書初め大展覧会」の結果通知が届きました。今回展で10回目の出品になります。

 

本展は、「席書の部」「公募の部」があり、私は、過去すべて「公募の部」で出品しています。

 

例年、約15,000点以上の出品総数があり、今回展は、「席書の部」には、約3,000点、「公募の部」には、約11,000点の計約14,000点の出品総数があったそうです。

 

幼児~一般(第1部~第5部)まで、幅広く出品されていますが、大変レベルの高い書道展です。

 

 

そして、本展の詳細は、コチラ です。

 

また、褒賞は以下になります。 

 

<特別賞(28賞)(325点・約2%

◎内閣総理大臣賞

◎日本武道館大賞

◎文部科学大臣賞

◎日本武道館会長賞

◎日本武道館理事長賞

◎東京都知事賞

◎東京都議会議長賞

◎教育関係等7賞

◎報道関係11賞

◎審査委員長奨励賞

◎日本武道館奨励賞

※授賞式出席対象、展覧会展示対象(いずれも、於 日本武道館)

 

<上位入賞>

⦿日本武道館賞(約1,000点・約7%


<入賞>

○特選

○秀作

○佳作

○努力賞

 

さらに、褒賞の詳細は、コチラ になります。

 

 

私は、「第50回展」から出品していて、前回展までの結果は、以下になります。

 

第50回展 … 特別賞「審査委員長奨励賞」(空海「灌頂記」半紙臨書作品)

 

第51回展 … 特別賞「産業経済新聞社賞」(空海「灌頂記」臨書作品)※以下すべて半切作品

 

第52回展 … 上位賞「日本武道館賞」(「般若心経」)

 

第53回展 … 特別賞「産業経済新聞社賞」(以下、すべて 空海「灌頂記」臨書作品)

 

第54回展  … 特別賞「朝日新聞社賞」

 

第55回展 … 上位賞「日本武道館賞」

 

第56回展 … 特別賞「審査委員長奨励賞」

 

第57回展 … 上位賞「日本武道館賞」

 

○第58回展 … 上位賞「日本武道館賞」

 

「第52回展」を除いては、すべての受賞作品が、空海「灌頂記」でした。

 

 

次に、今回展に出品した半切作品2点です。

 

左作品:顔真卿「祭姪文稿」

右作品:王維「與蘆員外象過崔処士興宗林亭(蘆員外象と崔士宗興の林亭を過(よぎ)



 

毎回、必ず「灌頂記」の臨書作品を入れて出品していましたが、今回は入れませんでした。

 

今回、年末年始には、いろいろなことがあり、ほとんど筆を持つことができずし、出品しようかどうか迷っていましたが、何とか2点のみ出品しました。

 

今までで、最小の出品枚数です。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今回展の結果です。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

   

 


 

今回展では、特別賞「審査委員長奨励賞」(上位約1.5%を受賞しました。3回展ぶりの特別賞で、特別賞は6回目、「審査委員長奨励賞」は3回目の受賞になります。

 

受賞作品は、上記の右作品(王維 詩)でした。こちらは、「枯樹賦」倣書のつもりで書きました。


初めて「倣書」に挑戦しましたが、今までに7枚しか書いていないので、字形、配置、線質、全体構成等々、甘いところばかりで、作品としては、どうなのかなぁと言う感じで出品しました。


今回展では、特別賞受賞は、まずないだろうと思っていましたので、本展で思いがけず、創作作品が特別賞を受賞して、とても嬉しく、大きな自信になりました。ありがとうございましたm(__)m


半切以上での創作作品は、まだまだ未熟ですので、こらからも、臨書にしっかり取り組みながら、創作作品づくりを勉強していきたいと思います。



そして、以下、展覧会と授賞式の日程です。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

 

<展覧会>(特別賞 325点)

○場所:日本武道館 中道場

○日時:令和5年2月26日(日)午前10時~午後4時

 

<表彰式>(同上)

○場所:日本武道館 大道場アリーナ

○日時:令和5年2月26日(日)午後1時~3時頃

 

有名アーティストのコンサートなどが行われる、言わずと知れた日本武道館での展覧会と授賞式ですので、とても光栄に思います。

 

過去3回ほど、展覧会と授賞式に出席し、楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。




それでは、この度も大変お世話になりました審査員の先生方をはじめ、「日本武道館」の皆さま、関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。また、勉強のため、次回展へも出品させていただきたいと思います。

 

 

<追伸>

また、出品作品郵送封筒です。回を重ねるごとに、あまり曲がらず、まあまあな感じになってきています。