名古屋編です。
まったく名古屋らしいものを紹介しないのもアレだなと思いつつ、正月休みだし実家で食事だし、と思案をめぐらせたところイイものを思いつきました。
南町リーマンの実家の近くには1900年近く昔からある(らしい)熱田神宮というものがあります。 いまどきなら「ひつまぶし」で有名な蓬莱軒の本店がある場所といったほうが分かりやすいかもしれませんね。
お正月や七五三、など神社にまつわる催し物(って言い方はしないか。)があるたびにたくさんの屋台が並びます。 特にお正月は鳥居の内側は勿論、そとにまでいっぱい並びます。
ガキのころからこの屋台につられてB級ならぬC級グルメを堪能したものですが、金沢はあまり屋台が並ぶイベントが少なく、ならんでいる屋台も標準できなものがおおいです。
熱田神宮の正月の屋台を久々にじっくり眺めてみますと、昔に比べて数はかなり減ったものの(昔は熱田神宮の外周を囲むようにあったのですが、現在外周は1/4ぐらいだけですかね)、味覚が明後日の方向を向いている名古屋らしいものがならんでいます。
たません、どて煮、味噌おでん、味噌ひれカツバーガー、他地域から進出してきたものとしては、肉巻きおにぎり(宮崎)、せんべい汁(青森)、上シロコロ(東京都厚木)なんてのもあります。 また、欧米・東南アジア以外の外国人が多い名古屋らしくドネルケバブ(トルコ、これは秋葉原にもあったかな)、ロールタコスなどなど。
下の写真にもありますけど、焼きハマグリなんてものもあります。(水槽に入っている活ハマグリ、分かります?)
たませんは昔は屋台になかったな~。 こんなもの屋台で食べるモノじゃなくて駄菓子屋メニューなんだけど。
たませんは、大きな海老せんべいに目玉焼きを挟んでソースで味付けしたものでです。 ただし屋台では金額に見合ったプレミアム感を出すためでしょうか、焼きソバが挟んでありますネ。 邪道だなコリャ。
たませんは自宅でも作れるので、そのうち正統派を紹介しましょう。
で、熱田神宮らしいものとして、どて煮¥700と串カツ¥500をチョイスしました。 味噌おでんはさすがにダイエット中のメタボリーマンには無理...
当然ですが、どて煮、串カツ、味噌おでんは、全て同じ色です。 ここで子供が写生大会したら茶色が異常に必要になりますねぇ。
で、なんでこれが熱田神宮らしいかといいますと、南町リーマンが子供のころはこれらを売るお店が数件、熱田神宮の敷地内に常設されていたからです。 つまりイベント無しの日も常時食べることができました。 時代の流れにさからえず、敷地内の整備とともに立ち退きの憂目にあってしまいましたが、今でも大きなイベントのときは元の場所に20~30人ほどのお客さんを収容できるテントを張ってお店を開いています。
まさに熱田神宮参拝の味、です。
ちなみに、串カツの味噌たれかけは、デパ地下に「まつおか」がはいっている地域なら食べられるかも知れません。 ただしアチラはかなりマイルドな味になってます。 ホンモノはどて煮=牛ホルモンを赤味噌で煮たもの、の味噌を通すのでかなりエグい味です。
どて煮(どて焼きと称する場合もあります)は殆ど味噌の味しかしないのではないかぐらいの勢いです。
旨い!!! 旨すぎる!
本当は皆さんにオススメしたいところですが、これはかなり上級者向けなので、八丁味噌を煮込んだとき独特のエグ味を許容できないとキビシイかもしれません。
さすがに1900年前には売ってなかったと思いますが、名古屋の中心に鎮座する大神宮にこれがあるので、多くの名古屋人は正月の初詣と合わせて八丁味噌を体にしみこませてきた歴史があるわけです。
金沢と関東を往復する日々ではありますが、これを食べると名古屋人の血が騒ぎます。 あぁ味噌おでんの汁をかけたダークブラウンのご飯が食べたい...
帰り際にリンゴ飴ならぬ「ブドウ飴」(巨峰を飴でコーティングしたものみたい)にかなり後ろ髪をひかれつつ、実家で留守番している姫のためにプリキュアの綿飴を買って歩いてかえりました。
今日(3日)には金沢に帰ります。 雪、大丈夫かなぁ。