飲んだ後の〆で立ち寄る人も多い池袋ではおなじみの一軒だ。
この日は飲み歩きの最後に訪れた。
まず店頭の券売機で食券を購入する。
久しぶりに味噌ラーメンにしてみよう。
この店で味噌を食べるのは、10年ほど前、当時歌舞伎町にあった店舗で食べて以来だ。
選んだのは味噌ネギラーメン。
食券を持って店内に入り、カウンター席に座る。
食券を渡し、麺はストレートでお願いした。
深夜にもかかわらず、店内はほぼ満席。
少し待ってラーメンが完成。
丼を見ると、期待以上にたっぷりのネギが乗っている。
まずはスープから。
濃厚すぎないバランスのいい味噌スープで、麺との絡みも良くなかなか美味しい。
ただ、この日は飲み過ぎ気味。
最後は少しだけ残してしまったが、それでも満足感のある一杯だった。
飲みの〆に、また立ち寄りたくなるラーメンだ。
【東京の味噌ラーメン】
東京のラーメンといえば醤油味の中華そばのイメージが強いが、味噌ラーメンが広く知られるようになったのは戦後しばらく経ってからのことである。もともと味噌ラーメンは北海道、とりわけ札幌で生まれたもので、その原型を作った店として知られるのが味の三平である。1950年代、この店で考案された味噌味のラーメンは、寒冷地に合う濃厚な味わいと栄養価の高さから人気を集め、やがて札幌ラーメンの代表格として全国に広まっていった。
高度経済成長期になると、北海道から東京へ進学や就職で移り住む人々が増え、それに伴い札幌ラーメンの文化も東京に流入する。1960年代から70年代にかけて札幌ラーメン専門店が都内にも現れ、味噌ラーメンというジャンルが徐々に認知されていった。東京のラーメン文化はもともと鶏ガラと醤油を基調としたあっさり系が主流だったが、炒めた野菜やラードを使った濃厚な味噌ラーメンは、それまでの東京ラーメンとは異なる力強さを持ち、新しい味として受け入れられていく。
1980年代以降、ラーメンブームの到来とともに、味噌ラーメンは札幌のスタイルだけでなく各地で独自の進化を遂げるようになる。東京でも、札幌系の濃厚味噌を踏襲する店に加え、動物系スープや魚介スープを組み合わせたもの、甘みや香ばしさを強調したものなど、多彩な味噌ラーメンが登場した。こうした流れの中で、味噌ラーメンは単なる地方ラーメンではなく、東京のラーメン文化の一ジャンルとして定着していったのである。
現在の東京では、昔ながらの札幌系味噌ラーメンを守る店もあれば、独自のアレンジを加えた新しい味噌ラーメンを提供する店も多い。醤油ラーメンが主流という東京の土壌の中で、味噌ラーメンは外からもたらされた文化として根付き、時代ごとに変化を重ねながら独自の存在感を放つようになった。
東京のラーメン史を振り返ると、味噌ラーメンは地方発祥の味が首都で受け入れられ、発展していく過程を象徴する一杯とも言える。










































