日曜は勝手にショートショート
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2024年ミステリのベストまとめ【海外部門】

    海外部門            
順位    ミス読み    文春    本ミス    このミス
1    『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ    『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ    『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ    『両京十五日』馬伯庸
2    『ビリー・サマーズ上下』スティーヴン・キング    『ビリー・サマーズ上下』スティーヴン・キング    『ウナギの罠』ヤーン・エクストレム    『ビリー・サマーズ上下』スティーヴン・キング
3    『エイレングラフ弁護士の事件簿』ローレンス・ブロック    『両京十五日』馬伯庸    『ボタニストの殺人上下』M・W・クレイヴン    『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ
4    『両京十五日』馬伯庸    『ボタニストの殺人上下』M・W・クレイヴン    『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン    『ボタニストの殺人上下』M・W・クレイヴン
5    『喪服の似合う少女』陸秋槎    『すべての罪は血を流す』S・A・コスビー    『喪服の似合う少女』陸秋槎    『ウナギの罠』ヤーン・エクストレム
6    『すべての罪は血を流す』S・A・コスビー    『ウナギの罠』ヤーン・エクストレム    『白薔薇殺人事件』クリスティン・ペリン    『エイレングラフ弁護士の事件簿』ローレンス・ブロック
7    『身代りの女』シャロン・ボルトン    『喪服の似合う少女』陸秋槎    『ターングラス』ガレス・ルービン    『すべての罪は血を流す』S・A・コスビー
8    『ボタニストの殺人上下』M・W・クレイヴン    『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン    『モルグ館の客人』マーティン・エドワーズ    『魂に秩序を』マット・ラフ
9    『魂に秩序を』マット・ラフ    『エイレングラフ弁護士の事件簿』ローレンス・ブロック    『極夜の灰』サイモン・モックラー    "『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン
『身代りの女』シャロン・ボルトン"
10    "『白薔薇殺人事件』クリスティン・ペリン
『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン"    『邪悪なる大蛇』ピエール・ルメートル    『孔雀屋敷』イーデン・フィルボッツ    
 

2024年ミステリのペストまとめ【国内部門】

1月になったので、2024年のミステリのベストのまとめを載せます。
ミステリーが読みたい』「週刊文春ミステリーベスト10」『本格ミステリベスト10』『このミステリーがすごい』からです。

2024年ミステリベストまとめ
  国内部門                 20241206
順位 ミス読み 文春 本ミス このミス         本ミス このミス
1 『地雷グリコ』青崎有吾 『地雷グリコ』青崎有吾 『地雷グリコ』青崎有吾 『地雷グリコ』青崎有吾         ー・ホロヴィッツ 『両京十五日』馬伯庸
2 『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信 『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信 『ぼくは化け物きみは怪物』白井智之 『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信         『ウナギの罠』ヤーン・エクストレム 『ビリー・サマーズ上下』スティーヴン・キング
3 『ぼくは化け物きみは怪物』白井智之 『禁忌の子』山口未桜 『六色の蛹』櫻田智也 『檜垣澤家の炎上』永澤恵美         『ボタニストの殺人上下』M・W・クレイヴン 『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ
4 『檜垣澤家の炎上』永澤恵美 『檜垣澤家の炎上』永澤恵美 『伯爵と三つの棺』瀬谷験 『少女には向かない完全犯罪』方丈貴恵         ャミン・スティーヴンソン 『ボタニストの殺人上下』M・W・クレイヴン
5 『少女には向かない完全犯罪』方丈貴恵 『法廷占拠 爆弾2』呉勝浩 『永劫館超連続殺人事件』南海遊 『伯爵と三つの棺』瀬谷験       『喪服の似合う少女』陸秋槎 『ウナギの罠』ヤーン・エクストレム
6 『伯爵と三つの棺』瀬谷験 『ぼくは化け物きみは怪物』白井智之 『サロメの断頭台』夕木春央 『日本扇の謎』有栖川有栖         『白薔薇殺人事件』クリスティン・ペリン 『エイレングラフ弁護士の事件簿』ローレンス・ブロック
7 『虚史のリズム』奥泉光 『明智恭介の奔走』今村昌弘 『少女には向かない完全犯罪』方丈貴恵 『法廷占拠 爆弾2』呉勝浩         『ターングラス』ガレス・ルービン 『すべての罪は血を流す』S・A・コスビー
8 『六色の蛹』櫻田智也 『乱歩殺人事件』芦辺拓 『黄土館の殺人』阿津川辰海 『バーニング・ダンサー』阿津川辰海         『モルグ館の客人』マーティン・エドワーズ 『魂に秩序を』マット・ラフ
9 『乱歩殺人事件』芦辺拓 『少女には向かない完全犯罪』方丈貴恵 『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信 『ぼくは化け物きみは怪物』白井智之         『極夜の灰』サイモン・モックラー 『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』ベンジャミン・スティーヴンソン
『身代りの女』シャロン・ボルトン
10 『難問の多い料理店』結城真一郎 『シャーロック・ホームズの凱旋』森見登美彦
『日本扇の謎』有栖川有栖
『案山子の村の殺人』楠谷佑 『六色の蛹』櫻田智也         『孔雀屋敷』イーデン・フィルボッツ
  ※ミス読み:ミステリーが読みたい、文春:週刊文春ミステリーベスト10、本ミス:本格ミステリベスト10、このミス:このミステリーがすごい

第8回ももいろ歌合戦で最前列だった

今年もよろしくお願いします。
新年早々つまらないショートショートもどきをあげてごめんなさいっ。
昨年末から書いてみたが、どうにもオチなくて、…でした。

ショートショートを書くリハビリ始めている感じですね。

昨年末と言えば、日本武道館で開催された「第8回ももいろ歌合戦」に行ってきました。
最初間違えて東京武道館に行ってしまって、開催時間に間に合わない、って
慌てて日本武道館に行きました。
ゲートを入ると2列目。
「2列目!」目が点になりました。
席に行くと実は1列目で、ステージから少し横でしたが、赤組の司会者席の真ん前でした。
夏菜子とれにちゃんが近い。
こんなことあるのか、って震えました。


今回、一等賞は、やはり夏菜子の「かわいいだけじゃだめですか」でした。
30歳の夏菜子がCUTIE STREETの中に入っても違和感なく、
夏菜子が「かわいいだけじゃだめですか」と言うと武道館が黄色い悲鳴で揺れました。
佐々木彩夏プロデュース100人超えノンストップ愛の最強アイドルメドレー2024の出だしからそれでした。
のんとももクロの「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」も昨年の「さらば」に続いてのコラボで良かったし、森口博子の「C」も急逝した中山美穂を追悼していてほろりとしました。
最後、モー娘のゴマキ、元AKB48のゆきりん、元NMB48のミルキー、元乃木坂48堀未央奈、元Juice Juiceの宮本佳林などとももクロなどスタダアイドルがステージ上で「ザ☆ピース」を歌うという、ありえないステージは衝撃的でした。
プロデュースしたあーりんは天才としか言いようがありません。

他にも見どころいっぱいで、佐藤弘道お兄さんが復活してステージで「MEKIMEKI体操」を踊るのも胸厚でしたし、生HYDEが息をのむ凄みがあったし、怒髪天の「ももいろ太鼓どどんが節」で司会者席で夏菜子が一緒に踊ってるのとか、サンプラザ中野の「RUNNER」とか、語彙が貧弱だけど本当によかったです。

Ameba TVで無料で観られるので是非!

第8回 ももいろ歌合戦 〜愛の大晦日〜 - 第8回 ももいろ歌合戦 - 佐々木彩夏プロデュース 100 人超え ノンストップ “愛の”最強アイドルメドレー2024 (音楽) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA

今年の年末も行きたいです。

写真は撮影可能時間に撮った動画からのスクリーンショットです。

四月にしょうもない解決を

今村昌弘さんの『明智恭介の奔走』(東京創元社)を開いて

指さした言葉からショートショートを作ります。

p.141 玄関

p.46   四月

p.71   解決

 

 

一月はその年の始まりなのだけれども、

俺たちにとっては四月がその年の始まりである。

フレッシュな新入生たちがまだ少し緊張の面持ちのまま歩いている。

そんな様子を横目で見ながら、俺は先生方と挨拶を交わして生徒玄関に入る。

一年の下足箱に間違えて行ってしまって、慌てて二年の下足箱に行く。

「まだ慣れないなぁ」とつぶやくと

「見ちゃった。まだ一年の気分?」と背後から声をかけられた。

同じクラスの上森凛だ。凛は誰とでも仲良くできる明るいキャラだ。

「いいかげん二年の自覚持ちなさいよ」

「俺の後ろに立つな」

「なに、それー。あ、樹、学校に来る途中変なことあったんだよね」二人で階段をのぼりながら凛が頭をかしげながら言った。

「変なことって?」

「新入生だと思うんだけど、学校指定のカバンを3つ持ってよろよろ歩いてたんだ。保護者も友達も一緒でなくて、で、気になって『大丈夫』て声かけたら、『大丈夫です』て返してきて。でも一人で同じカバン3つ持ってるって変でしょ」新しい教室に着いたが、それどころではない。

「それって、ジャンケンで負けた奴が学校まで持っていく的なやつでは」

「それなら周りにカバン持ってない友達、いるはずでしょ。でも、それらしい子、いなかったんだ。結愛、おはよう。葵、忘れ物してない。さくら、昨日の配信見た?」凛は周りの女子たちに声をかける。

「兄弟の分を持ってたとか」俺は凛の隣の席に座ると、俺は3つのカバンの謎を解決したくて、話を続けた。

「だから、その場合もカバンを持っていない兄弟が近くにいるはずでしょ。莉子、おは、今日もかわいい。美羽、いいね、その髪型」

シンプルな日常の謎だった。でも小説のようにすっきりした解決は得られないのが現実世界。だからきっとしょうもない理由だったんだろう。

「よし、わかった! それはカバン屋だった。新入生に見える背の低い童顔のカバン屋で、学校から頼まれてカバンを持ってきたんだ」

「だったらカバンは包装されているはず。普通に持ってたし、中に何か入っている様子だった。持っていたのは男の子で、新しい制服を着ていた。一年生に間違いない。背の低い童顔のおじさんではなかった」

「うーん、じゃあ、わからない」俺は匙を投げた。

「じゃ、見に行こ」凛は俺の手を引っ張った。教室を飛び出して、階段を降りる。「一年の教室ね」凛は一年一組の教室を見て、後ろの席で緊張して座っている男子を指さした。「あ、あの子」

「ねえ、あなた、朝、カバン3つ持ってたでしょ、どうして?」

男子はいきなり上級生のお姉さんに声かけられてびっくりしている。

「いや、ぼくは…」

「え、朝、私と会ったよね」

「いえ、ぼくは会ってません」

凛はしかめつらをした。「んなわけ…、あ、わかった、もしかして双子かも」

凛は一組の教室を飛び出して、二組の教室へ。俺も後を追う。

「ほら、いた」凛はさっきの男子と似ているが眼鏡をかけた男子に声をかけた。「あなた、朝カバン3つ持ってたよね」

「いえ、ぼくは…」さっきの男子と同じ反応で眼鏡男子が答えた。

「え、私と会ったでしょ」

「いえ、会ってません」

凛は頭をかかえた。「んなこと、ある」

いや、ある、俺、ひらめいた。

「凛」と俺は言った。「三つ子なんだよ。三組行こう」

 

三組には先の二人と似た男子がいた。それが凛が朝をかけた男子で、実は三つ子だった。一組と二組の男子がカバンを持たずに家を飛び出していったため、三組の男子が仕方なく二人の分のカバンも持って登校したとのことだった。保護者が一緒にカバンを持っていくという選択もあったはずだが、なんかそこはいろいろ事情がありそうで…。

「やっぱ、事実は小説より奇ならずだろ。しょうもない理由だったな」

「でも、双子だと思ったら三つ子だったって面白くない?」

「いや、B級ミステリでよくあるやつだし。残念だったな」

「これ小説だったら、作者がうまく解決をつけられずごめんなさいって謝るレベルだね」と凛は厳しいことを言った。

「ま、でも、現実はこんなもんさ」

ごめんなさいっ。

ショートショートが書ける、かも

ショートショートの書き方を思い出した。

一つの例だけど、誰かがブログで書いていた書き方で

3つの単語をあげて、それを元にショートショートを書くという書き方だ。

何かの本のページを適当に開いて指さすと、単語が選べる。

それを3回すれば、3つの単語が選べる。

その3つの単語からショートショートを書けばよいのだ。

実際にやってみよう。

手元には吉村昭さんの『破獄』がある。

パラパラと本をめくって指さすと

「当直」、っていきなりむずかしそうじゃん。

次に指さした単語は「手当」、う~ん。

3つ目は、「教育」。

3つとも固い単語だな、単語を選ぶために選んだ本が悪かった。

当直」「手当」「教育」でショートショートを書ける?

 

 

ショートショート「教育がちとつらい」

 

友人の坂本に「いいバイトあんだけど」て電話もらった。

「夜の学校での当直、すなわち宿直なんだけど、

知り合いが急に倒れて、やってくれる人探してるそうで、

でも俺、デートなんだよね。だから義人、頼むわ」

こいつ、なんかさらっとうらやましいこと言いやがって。

「でも、まったく関係ない俺でいいのか。資格とか契約とか大丈夫なんか」

「いいの、いいの。田舎のボロ学校だし、適当で」

 

んなわけで、俺は夜の学校の宿直をすることになった。

みんな帰った後で、戸締りをして学校内を見回るだけ。

手当がよくて、確かにいいバイトだ。

戸締りをしたが、夜の学校は、実に怖くて、おどおどしながら見回った。

さすがに理科室は怖すぎだった。

標本のガイコツに驚いてこけて、頭を打って意識を失った。

でもなんとか学校内を回り切って、宿直室に戻った。

あとは、宿直室で酒でも飲んで朝まで寝てればいい。

楽な仕事だ。

さきいかを前にしてコップに酒を注いだ時に携帯が鳴った。

携帯の画面にスズナ。えっ、スズナから……。

教育

「…」

「だから今日、行くって」

「……お前、だれ。どうしてスズナの携帯からかけてる」

「は、何言ってんの。あたし、スズナよ」

「……スズナのはずない。……スズナは死んだんだ」

「あたしが死んだ?? じゃあ、あんたは?」

はっ、あの時。

理科室でガイコツの標本に驚いてこけて頭を打って意識を失った時、俺は…。

 

理科室には義人の死体が転がっていた。 

 

FIN

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