風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -101ページ目
定規に付いている溝ってなんだか知ってる?
って、まあすべての定規に付いているわけではないんだけど。

ピッピッピッ……ポーン!
はい時間切れ。

あれって筆で直線を引くために付いているんだ。

筆とガラス棒をお箸みたいに持って、ガラス棒をあの溝に当てるんだ。そして筆で直線を描く。

コツは小指を定規に当てることと、手先ではなく、肘、あるいは体ごとひるまず一気に引くことかな。
まあ、しょせんは筆だから引きはじめと終わりはシャープにはいかないんだけどね。

誰もかれも、ポスターカラーで定規を汚していたなあ。

ネットからの借り物です。この女性、小指を定規に当てていないようです。度胸あるなあ。↓↓↓↓



シャープさが欲しければ「烏口」を使う。でも、溝引きを使う方が多かったような気がするな。

「なあなあ、○○、溝引きでどうやってそんなにシャープになるの?」
「カッターナイフ」
「ん?」
「カッターナイフで修正してるんだ。邪道だけど」

そう、はみ出たポスターカラーはホワイトで修正をかけるんだけど、僕はそれが苦手で、定規とカッターナイフでシャープさを出して、ナイフの背でケント紙を毛羽立たせないようにショリショリと削ったものだ。

「それって、すごいのか? それともいい加減なのか?」
「深く考えるとさ、生きづらくなるんだってば、絶対」


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─定食屋 ②─

「おまちどおさま」
カウンターの上の配膳台にご飯と香の物が乗った。それを厳かに手に取り、目の前に置いた僕は箸を手にした。
腹を空かせていた僕の胸は期待で膨らんでいた。間もなくお味噌汁も乗った。

ご飯を一口ほおばる。香の物を少しかじり、お味噌汁を口に運ぶ。とても美味しかった。

そして僕はおかずが来るのを待った。
ご飯を先に食べ終わるのは笑えない喜劇だし、ご飯が最後に残るのは泣くに泣けない悲劇だ。



ラーメンと餃子を頼んだのに、餃子がだいぶ遅れて出てきたりすると、その組み合わせを頼んだ意味がなくなるのと同じだ。

ご飯とおかずの最後の一口は、同時に終わらなければ台無しだ。

食事も終盤戦に入ると、ご飯とおかずを見比べながら、どうだろう? ご飯はこれくらいか? おかずはこれくらか?
ちょっと神経質なくらいに考えながら食べていく癖はいまだに残っている。

話はそれるけれど、最初に何に箸を伸ばすかを、僕は友人たちを相手に調査したことがある。
お味噌汁派が多かったと記憶している。その味噌汁のお椀でお箸をちょちょいと洗い一口飲む人が多いのだ。次いで多かったのはおかず派だった。

僕はというと断然ご飯を一口先に食べる。ご飯が美味しいと、もう何も言うことはない。ご飯が美味しい店でおかずが不味いなんてあり得ないし。

カウンター越しに店員さんを見た。しかし僕の目が捉えたのは、テレビを見ているお兄さんのちょっといなせな後ろ姿だった。

何かを作っている気配はない。
煙も上がっていなければ、匂いもしてこない。

お……おかしいな……。

ご飯を少しほおばり、香の物をちょっとつまみ、味噌汁をくぴりと飲む。

何の動きも見せないお兄さんに、僕の不安は胸苦しくなるぐらいに大きくなっていった。
そして僕は恐ろしい想像に行き着いた。

定食って、これの事じゃないのか……。

その僕の忌まわしい想像は現実となった。定食って、ご飯と香の物とお味噌汁。その三点セットのことだったのだ。
「定食160円」を今日の定食と勘違いした僕のミスだった。

おかずを頼まない人なんて前代未聞じゃないのか。
どうやって帰ろう。なんて言って席を立とう。どんな顔して店を出よう。
僕の頭はそれだけで、いっぱいいっぱいになった。

それでも僕は踏ん張ろうとした。
いやいや、知ってて頼んだんだよ。し、知ってて頼んだんだから……。
ほんとだよ。今日はお金持ってないから、知ってて頼んだんだから……。
これを日本語で、無駄な抵抗という。

ご飯をほおばり香の物をかじり、お味噌汁を口に運ぶ。
恥ずかしさで何の味もしなかった。

「ごちそうさまでした」
かろうじてそれだけ口にすると、店を後にした。僕の耳たぶは羞恥で熱を持っていた。


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僕が誰かを見つけたように、
誰かも僕を見つけてくれるだろうか。

ネットの片隅でボソボソと、愛を(叫ぶ?)僕を。

アメブロの緊急メンテナンスで何もできなかったなあ。
皆様のブログへはまた明日にでも……。

さ、寝よおっと。




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─定食屋─

かつて住んだあの場所に思いを馳せるとき、僕の脳裏に浮かぶ一枚の景色がある。

暑かったという記憶はないから初夏の頃だろうか。緑の葉が左右から道路に伸びて、木漏れ日がアスファルトを揺らしていた。

僕の頬にも心にも、心地よい風が吹いていた。日も高かったし、思い出すときの気分の良さからいっても休日のことに違いない。
なぜか記憶に残るあの風景が、僕は大好きだ。



その閑静な住宅地を抜けて通りに出る角に、何の飾り気もない定食屋があった。頻繁に外食なんてできる身分ではないから、僕はその店に入ったことがなかった。

それはある日のことだった。学校帰りか、あるいは休日の本屋帰りだったのだろうか、商店街を抜け、通りを渡って歩いてきた僕は手書きの看板を見た。

いろんなメニューが並んでいる一番下に、それは書いてあった。
「定食160円」

え! 定食が160円!?

今まで全く気がつかなかった。

通り過ぎた僕はもう一度戻って看板を見た。
「定食160円」

定食といえばおそらく300円ぐらいはした時代だ。なんて懐に優しい店なんだ。
でも、おんぼろアパートに向けて僕は再び歩き出した。
だって、160円あったらインスタントラーメンが4つか5つは買えるじゃないかと。

けれど、定食という名の誘惑には勝てなかった。なんて魅力的なんだ。

ジーパンのポケットの小銭を探り、踵を返した僕は思い切って引き戸を開けた。
そこは、カウンターといくつかのテーブル席がある作りだった。通りを入った側にも嵌め殺しの窓が並び、明るい店内だった。

食事時ではないせいか、客はひとりもいなかった。カウンターに座った僕は頼んだ。

「定食ください」

─続く─

あ……「ちんちんに輪ゴム事件」の結末を書いていなかった。
あれは恐ろしいほどにあっけなく解明された。

「それって、仮性包茎だよ。俺雑誌で読んだんだ。輪ゴムを巻くと治るって」

ふうん……
みんな一気に興味を失った。ひとりを除いては。

「ほんとに治るのかな」
「知らん」

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朝のテレビを見ていた人も多いのかな?

「みんなのキョンキョン、誰も知らない小泉今日子」

小泉今日子を特集した「MEKURU」(ギャンビット・パブリッシング刊)が完売して重版決定らしい。

ま、書店に並んでも買う気はないんだけど(汗)

しかし、御年50歳、頑張るなあ。みんなの情報キャッチ力もすごいなあ。こんな雑誌があったなんて僕はちっとも知らなかった。



「うわぁ! ほら、ほら!」
そいつが新聞を持ってきてみんなの前でざっと広げた。
そこに写っていたのは宮沢りえだった。みんながそれにハエなみにたかった。

「ウソだ!」僕は我が目を疑った。

1991年(平成3年)11月13日に朝日出版社から発売された、宮沢りえヌード写真集「サンタフェ」は衝撃的だった。
僕が見たのは新聞に載った荒い画像一回だけだったから、一度はちゃんと見てみたかった。



「すげえ……脱いじゃったんだ」
「合成?」
「違うよほら、この写真集の宣伝だもん」

「脱いで宮沢りえ以上に話題になるタレントはいないですよね! まいったなあ」
「だよなあ、だよなあー」

「いや、これを超えられる人がひとりいるよ」
「誰っすか」

「小泉今日子」
おぉ~! キョンキョン!

そう、中森明菜でもなく、中山美穂でも工藤静香でも今井美樹でも観月ありさでも森高千里でも牧瀬里穂でも、ましてや松田聖子でもなく、小泉今日子。
↑↑↑↑
その頃活躍した人を調べるのに手間取った(笑)

僕の投げた変化球に誰も異論はなさそうだった。

異彩を放ちつつも、そぐそばでキャッキャ言いながら酒を飲んでいそうな人。
そんな魅力を持った芸能人って、いない気がする。

あの頃、サンタフェ以上に衝撃を与えられるのは小泉今日子しかいなかったはずだ。


作詞:小泉今日子 作曲:小林武史 
歌:小泉今日子/あなたに会えてよかった


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いま自分に足りてないもの ブログネタ:いま自分に足りてないもの 参加中

僕はたくさん食べる方じゃないから、ビタミンミネラルを含めて栄養素は足りてないだろうなあ……。

太っている人ってよく食べる。だから一日に僕の三日分ぐらいは食べているように見える。

まあそれは個人の自由でいいんだけど、昨日松屋で牛焼肉定食を食べた。そしてあることに気がついた。
「ごちそうさま」といって帰っていった人がたったのひとりだったことに。

事実、タダでごちそうになったわけでもない。けれど僕は思う。日本人を日本人たらしめているのはそんな些細なところにあるのではないかと。

僕は恐ろしいほどに不作法な若者だった。それでもこの身に流れていたのは日本人としての血だった。だからこそ強く感じる。

何かを食べて帰るときは「ごちそうさま」
何かを買って商品を受け取るときは「ありがとう」

僕は誰に教わることもなく身につけてきた。

ブログネタから飛躍してしまったけれど、今の日本人に足りないのは「ごちそうさま・ありがとう」だ。

最近更新していないけど、日本人は「地上に降りた奇跡の民族」だと僕は信じている。

だから、日本人でよかったとしみじみ思う。


作詞:作曲/水野良樹   歌:いきものがかり/ありがとう


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心躍ったすべてのことに封印をして、明日を夢見ることもなく、何も懐かしむこともなく、僕は今を生きる。

誰かを労(いたわ)ることもなく、優しくすることもなく、僕は今を生きる。

余力のないときの優しさは、きっと本物だと思う。

だから僕は偽物。

誰か僕を、優しかったあの頃に戻してくれないか。
確信を持って言葉を発していたあの頃へ。


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第六感ってあると思う? ブログネタ:第六感ってあると思う? 参加中

胸騒ぎというものを、僕は生涯に一度だけ経験している。
その胸騒ぎは、来る日も来る日も止むことがなかった。

息苦しさに耐えられなくなって、仕事中もたびたび外へ出たほどだった。

あれはどこだったろう。
西伊豆の戸田(へだ)だったろうか、それとも土肥(とい)だったろうか。

僕たちは見た。



胸騒ぎを感じていた僕は、この夏休みの何日か前に、結婚する前の奥さんに堪えきれずに口にした。

「この間からすごい胸騒ぎがするんだよ。これは尋常じゃない。海には入るな。それから……」

その何日か後には、僕の郷里に連れて帰るため飛行機の切符も取ってあったのだ。前妻の実家にも挨拶に行く前だったけどね。

「楽しみにしているところを申し訳ないけど、この胸騒ぎが空港に着いても止まないなら、田舎へ帰るのは中止するから、それは頭に入れててくれ。キャンセル料を取られても絶対乗らないから。この胸騒ぎはね、尋常じゃないんだ」
前妻は真剣な顔をして頷いた。

仕事を終えた僕たちは、夏休みを楽しむために車に分乗して夜の赤坂を出発した。もちろん安全運転をするのは誰だろうかを二人で相談して、その人の後ろに乗ると決めて、その席をいち早く確保した。

無事に西伊豆に着くなりもうみんなでビールだ。だって、仕事が終わってからお酒を飲んでいないのだから。
飲むだけ飲んで一眠りして、夜は遊ぶ。
で、翌日は海へ。その楽しい時間も終わりに近づいた頃。

そこで見たんだ。
ものすごく低く飛ぶ旅客機を。

「何だよあれ!」
「ウソだろ!」

堤防に座り込む僕たちの視線の先にあったのは、驚くほどひどく低く飛ぶ旅客機だった。

「あんな高さで飛ぶ?」
「あり得ないよ」
「ここ、伊豆だぜ。羽田ならいざ知らず」

僕たちは、まるで横をかすめるように飛んでいったその旅客機を呆然と見送った。

車のラジオからニュースが流れたのはその帰りだった。
時間的には近いけれど、あれがその飛行機だとは思わない。
でも、確証はない。

「羽田発大阪行き、日本航空123便の機影がレーダーから消えました」

「レーダーから機影が消えたって、これ、落ちたな」
僕たちが選んだ安全運転の同僚ドライバーが口にした。

前妻が口に手を当て、両目を見開いた状態で僕を見た。
そう、だって、3、4日後には飛行機に乗るのだから。

そのとき僕は気がついた。
あれほどひどかった胸騒ぎが消えていることに。

大きく頷いて声を出した。
「大丈夫。大丈夫だから」
あれほど怯えていた僕は自信を持って答えた。

1985年(昭和60年)8月12日月曜日18時56分、その旅客機は御巣鷹の尾根に墜落した。

僕の心にはきっと、乗員乗客たちの阿鼻叫喚が何日も前から届いていたのに違いない。

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金縛りにあったことある? ブログネタ:金縛りにあったことある? 参加中

ええ、ええ、ええ、金縛りよくあいました。
学生の頃です。そう、「貧乏学生が行く!」の頃です。

冬はね、よくコタツで寝たんです。
今みたいに暖かい素材の寝具なんてない頃だから、布団に入るのが冷たくてイヤなんですね。
だからついついコタツで寝ちゃう。

すると、金縛りがやってくるんですね。

後年調べてみたところ、脳が起きてて体が眠っているときに起きる現象らしいですね。
ということは……

ん?
レム睡眠の時かな?

目玉が動くのがレムだから、そうだね、レム睡眠の時ですね。
夢を見るのもこのレム睡眠の時だから、妙なものを見たり感じたりするのも、きっと夢なんでしょうね。

最初に金縛りにあったときは怖くてねえ……。

でも、やがて僕はそれから抜け出すすべを手に入れたんです。
ゆっくりとした呼吸にタイミングを合わせて、もう、引きつけでも起こしたみたいに、ビクッ! って体を震わすんです。
すると抜けられるんですね。

質の悪いときはまたすぐ金縛りがやってきます。
そしてまた、ビクッ! ってやって解くんですね。

終わらないなあこれ……。
とにかく疲れたのを憶えています。

それから、金縛りと関係ないけど、両手を組んで胸の上に乗せて寝ていると、怖い夢を見ることを発見したのもこの頃です。
胸の上に何か乗っているのがいけないんでしょうね。

金縛りの語源をちょっと調べてみました。

不動明王の威力により、鎖で縛ったように人をまったく身動きできないようにする法。仏教用語の「金縛(きんばく)」を訓読みして「かなしばり」と読んだもの。

だそうです。

今ですか? もう爆睡ですよ。(笑)


背中燃えとるよ明王様……


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Every man has a place,
in his heart there's a space,
And the world can't erase his fantasies


─宇宙のファンタジー─

誰の心にもある聖なる場所
そこに広がる宇宙
この世界がどうであろうと
聖なる空間は揺るがないんだ

僕たちの宇宙船ファンタサイ号に乗って
空に向かって旅立とう
君の夢がたちまち実現する世界へと

そして僕たちは一緒に生きてゆくんだ
永遠に いつまでも
僕たちの声は終わることなく響き渡るんだ
ひとつになって

すべての思いは夢
たゆまず流れる川
僕たちの「行動の王国」に生命をもたらしてくれるんだ

僕たちの宇宙船ファンタサイ号に乗って
空に向かって旅立とう

ファンタジーという名の王国で勝利を手にするんだ
君であり僕であるこの生命を愛するんだ
魂で生きることはこの上ないエクスタシーなんだ

やがて君は出逢うだろう
君を探し求めていたもうひとりの自分に

そのとき気がつくだろう
たくさんの人生を生きてきたのは
今の君自身に気づくためだったんだって

その輝かしい日はすべて君のものだ
君の夢はすべて叶えられる

自分勝手に和訳 抗議は一切受け付けません(笑)


イラスト/長岡秀星
記憶に間違いがなければ、僕はこのジャケットの原画を見たはずです。

2016年2月3日
アースウィンド&ファイアのリーダーだった「モーリス・ホワイト」死去。



ファンタサイ号に乗った彼は一足先に空に旅立ちました。
享年74歳。

かれこれ20年も公に姿を現さなかったあなたを、僕はよく憶えています。

ありがとうモーリス。
素敵な記憶たちを、心からありがとうモーリス。

Earth, Wind & Fire / Fantasy
アースウィンド&ファイア「宇宙のファンタジー」


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