越中屋TAIJI(葛城 亮)’S LIBRARY

越中屋TAIJI(葛城 亮)’S LIBRARY

大人の書斎(=LIBRARY )です。何時でも開かれております。
PN : 葛城 亮
BL(ボーイズラブ)愛好家なので、そんな話もポツポツ出てきます。
ちょっと悪筆な喜多由布(きた ゆう)さんが居候してます。

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旧年中、当書斎(ブログ)をご訪問くださった皆さまに、深く御礼申し上げます。

誠にありがとうございました<(_ _)>

 

 

書斎主の私こと葛城 亮(=越中屋TAIJI)は昨年は2月以降、居候の喜多由布も昨年3月初め以降、記事を増やせず情けないありさまで、様子見でお越しくださる方々にも申し訳なくて申し訳なくて……。

 

 

自分では気づかなかったんですが、今になって振り返ると、やはり新型コロナウイルスによる行動の変容や生活様式の見直し、連日の感染に関するニュースに、少しづつ少しづつ心のHPが削られていたようです。

 

 

まあ、行動の変容といっても、私の場合、元々「ほぼ引きこもり生活」なので、大した影響があった訳じゃないんですけどね。

 

 

昨年4月から5月にかけての1ヶ月半の緊急事態宣言下では、パートナーの仕事がカレンダー通りの平日週5日勤務から週4日のシフト制へ変更になりました。

この時期、私も1日だけ外出せざるを得なかったんですが、最寄駅の人出は平時の2、3%くらいに見えました。

 

さすが日本人。公衆衛生の意識高いし、政府のお達しにも従順なんだなあと思いましたよ。

 

もちろん、観光業や飲食店業ほか、特に接待を伴う飲食業の皆さまには大きな痛みを伴う自粛があってこその緊急事態宣言下だったことは百も承知しています。

多くのイベントやエンターテイメントが「不要不急」の名のもと中止になり、関連する職業の方たちは死活問題に晒されました。

(↑今もこれは続いています)

 

 

 

ただね、それ以降が……

如何せん「不味かったなあ」と思います。

「誰が」とか「どこが」とか関係なくです。

 

 

政府は市民の良心と節度をアテにし、自治体首長たちは自身の責任回避から政府をアテにし、市民は自分で考えるのをサボってモラルハザードな行動に走ったり「行政がちゃんと考えてくれよ!」と政府や自治体に文句を言いながらもアテにする……の堂々巡りになってるような気がしてなりません。

 

 

昨年5月末に緊急事態宣言解除後、自粛を余儀なくされた観光業、飲食業、イベント、スポーツ、エンターテイメント等、感染防止策を懸命に講じて再開に尽力していらっしゃることは言うまでもなく分かっています。

私自身、LIVEや観劇は大好きですし、アニメは声優さんの芝居無くしては成り立ちませんから、感染対策を充分に整えた環境で継続してほしいし、エンタメの灯火を消してはならないと思います。

 

 

それでも!

もっと優先しなければならないことがあると思っています。

 

新型コロナウィルス感染者を増やさないこと。

 

そして、新型コロナウィルス感染症の最前線で戦っている医療従事者、並びに感染リスクが非常に高い介護現場への待遇を含む精神的経済的支援とさらなるマンパワーの増強です。

 

 

「経済活動と感染防止の両輪で……」などと政府が言い出した頃から、「んにゃ!無理でしょ」と思ってました。

 

人が動くことで回る経済と、人の動きを抑制することが感染拡大防止となる新型コロナウィルスでは並び立てられるわけがない。

 

案の定、Go Toキャンペーンが始まって以降、感染者数が増えて第2波となり、一時(いっとき)数は減りましたが、秋から冬へ移ろうと同時に感染者数は桁違いに増えていきました。

 

 

Go Toが全ての原因とは言い切れませんが、

 

「Go Toトラベル」が始まった去年7月、旅行に関連した新型コロナウイルスの感染者が増えていて、キャンペーンが当初の段階で影響した可能性があると京都大学の西浦博教授らのグループが国際的な医学雑誌「ジャーナルオブクリニカルメディシン」に発表しました。

 

と2021年1月25日付のニュースで報じられています。

 

 

西浦博さんは一部の人から「8割りおじさん」と揶揄されています(Wikipediaでは「親しみを持って呼ばれている」と記載されているけど、どっちかっつーと批判的に呼ばれてると思う)が、日本では感染症に対する統計学研究の第一人者と言われる方ですから、信憑性のある意見を仰ってると私は思います。

 

 

 

 

連日、朝と夜にTVのニュースを見ていると新宿や渋谷の人出の様子が映し出されますよね。

 

ほぼ毎回、私は画面に向かって「多い!多いよ!」と声を上げています。

 

渋谷の若者たち、私も若い頃はほとんど家に居着かなかったから出かけたい気持ちはわかるよ。

わかるけどさ、君らが市中で無症状感染して気付かないままおじいちゃんやおばあちゃん会ったら、おじいちゃん、おばあちゃん、死んじゃうかもしれないんだよ。

出かけんじゃねーよ!

 

銀座へお出かけになるマダムたちやムッシュー、「ちょっとお買い物を……」なんて優雅に言ってる場合じゃないから。

いちばん重症化する恐れがあるのは、あなた方世代なんですよ。

出かけてんじゃねーよ!

 

働く世代は仕方ない……リモートワーク出来ない仕事もあるし……。

でも、勤務時間終わったら、各々真っ直ぐ帰宅してほしい。

一人暮らしで晩御飯を外食したいなら、ひとりでちゃちゃっと済ませればいい。

いつまでも盛り場ウロウロしてんじゃねーよ!

 

 

 

 

……と、まあ、散々言ってしまいましたが、省みて自分はどうなんだっていうと、自宅近辺に限定して外出する機会はむしろ増えました。

理由は「基礎疾患には肥満も含まれます」との情報を耳にした為です。

これまでの引きこもり生活で、限りなくポッポッポッポッポッチャリさんなものですから、焦ってウォーキングを日課にするようになりました。

もちろん、不織布マスク着用で自衛はしてますが、人様のことをあれこれ言える立場じゃないと自覚してます。

 

 

あ〜もう、こんな調子のことばっかりになっちゃうって分かってたから、ずっと記事を書くことから遠ざかってたんだと、書きながら思い知らされますね。

 

言葉は自分に返って来る……と思ってるので、出来るだけ愚痴っぽいことは言いたくないし、批判的なことは書きたくないんですよ。

 

無責任に批判や文句を垂れ流すだけじゃ能がない。

そもそも「能がある」性(たち)ではないけれど……何か良いこと、良いこと……。

 

 

怪我の功名かもしれませんが、ウォーキングするようになったおかげで、ご近所の庭先や植え込みで美しい椿の花や冬薔薇、葉牡丹、多種多様なパンジー、まだ蕾の沈丁花、紅や萌黄色の新芽とのコントラストが鮮やかなグリーンの植物などに心が慰められています。

 

お散歩中のわんこに会うと犬好きなので思わず笑顔になりますし、わんこにも伝わるのか、テテテテと寄ってきてくれて、ご主人にお断りしてからモフモフさせていただくこともあります。

トイプードル、ミニチュアダックス、チワワが多いんですが、サモエドやシェルティ(=シェットランドシープドッグ)、ゴールデンレトリバー、柴犬やミックス犬などモフモフしがいのある仔にも会えたりします。

 

地域猫ちゃんのお世話をしている猫ボランティアさんたちがいることを初めて知って、ご飯の時間前後に決まった場所にいくと、三毛やサバトラ、トビキジほか、まだちっちゃい子猫にも会えます。

猫も大好きなので、見てるだけでホッコリします。

 

犬には好かれるんですが、猫には振られてばかりの私。

「世界ネコ歩き」の岩合光昭さんに倣って、そーっとゆっくり、落ち着かせるように話かけながら数日かけて距離を縮め、やっと撫でさせてくれるようになった猫ちゃんが一匹だけいて本当に嬉しかったです。

柔らかい毛並みに触れてると、カチカチに凝り固まった心がホワンと解(ほど)けていくのがわかりました。

 

 

生き物たちから元気をもらうことが多くなったせいか、少しづつ少しづつ心のHPは回復しているようです。

 

 

おかげで、こうして記事が書けるようになりました。

 

 

新型コロナウィルスを、この日本で集団免疫として獲得するには数年かかるでしょう。

ワクチンの接種が4月以降になるならば、個人的意見ですがオリンピック、パラリンピックの開催は慎重にならざるを得ません。

 

 

今年は今まで以上に、世の中が一日でも早く穏やかになるように、皆さまが健やかに過ごせますように、地元の氏神さまにお願いしようと思っています。

 

そう、まだ行ってないんですよ、初詣 (^^;

 

「遅れても、その年に初めてお参りになれば、それが初詣ですよ。神様はそんな狭量じゃありません」とおっしゃってる宮司さんのお言葉を聞いたので、のんびり構えてしまってます。

 

 

 

どうか本年もお見捨てなく、ご指導ご鞭撻くださいますよう、よろしくお願い申し上げます!

 

 

 

 

 

 

Gates at Buckingham Palace

"Gates at Buckingham Palace" by pathikAvashi is licensed under CC BY 2.0

 

 

新型コロナウイルスに関するニュースが連日取り上げられる最中……

 

イギリス🇬🇧は無事(?)EU🇪🇺を脱退しました。

念願のBrexit達成です。

まー、ミニトランプ(ジョンソン首相)としちゃあ念願叶ったりで、誇らしげにニヤけて演説を打つ様子見てると「なんだかなぁ……」(←故 阿藤快さんじゃないよ)としか言いようがなかったですなぁ。

 

 

おかげさまで、この二人の報道はすっかり影を潜めてしまい、当人たちはいっときホッとしてたかもしれませんが、2020年3月31日で正式に王室メンバーから離脱ってことで、また動向が注目されるようになってきました。

 

 

まず、離脱決定直後に、それぞれの立場から発表された声明を改めてチェックしてみました。

 

 

「家族の愛情」をアテにした孫のヘンリー王子夫婦へ、エリザベス女王は、おばあさまとしてじゃなく王室の首座である女王陛下として突き放した……と私は感じたけど、どう思います?

 

 

以下リンク飛びます。(ガラケーユーザーさん、ごめんなさい m(_ _)m )

 

「エリザベス女王の声明」と「バッキンガム宮殿の声明」

【全文】ヘンリー王子「殿下」の敬称返上へ、エリザベス女王が声明を発表— Harper‘s Bazaar

 

支援する慈善団体のイベントでのヘンリー王子の演説

ハリー英王子「こうなってしまいとても悲しい」 イベントでスピーチ BBC News Japan

 

 

イギリス人のメンタリティを日本人が理解できるか……ていうと、まあ、なかなか難しいとは思うけど、少なくともアメリカ人よりは理解出来るんじゃない?と思うんですわ。

 

イギリスには王室があって、日本には皇室があるけど、歴史的に見て新興国のアメリカには王室も皇室もない。

アメリカで最もそれに近い存在といえば、ケネディ家くらいしか思いつかないんだよなぁ。比較対象にするのも恐れ多いことだけど。

 

イギリス王室の「君臨すれども統治せず」という体制は、皇室のあり方と親和性がなくもないですからね。

 

 

王室や皇室(特に日本の皇室)に籍を置く方々は、その立場に応じた【義務】を課せられてます。「権利より【義務】が優先されてる」と思うんですよ。

 

 

当初メーガン妃が熱狂的に歓迎されたのは、王室主要メンバーに初めてアフリカ系の人が参加することになったからだと思います。

グローバリズムとか多様性という言葉が多く聞こえるようになったご時世だし、もともとアフリカ系の移民もいるイギリスにとっては、王室がより国民に愛される存在で居続けるためにも、メーガン妃の存在は大きな意義があったでしょう。

 

だから「エリザベス女王もメーガン妃を可愛がってる」というニュースが流れたりしてたし、事実「そういう存在」として女王はメーガン妃に期待してたんじゃないかなと思います。

 

 

ところが、どうやら雲行きが怪しい……

やれ、住居であるロンドン郊外ウィンザーの邸宅フロッグモア・コテージの改装費に240万ポンド(約3億4500万円)もかけただの、

ヘンリー王子がダイアナ妃の宝石から選んでデザインした婚約指輪をより豪華にリフォームしただの「王室の伝統やしきたりを無視」「金遣いが荒い」部分がクローズアップされたり、

何かといえば義理の母親である故ダイアナ妃や義姉のキャサリン妃と比較してメディアに取り上げられることが多くなってくる……。

 

まあ、これは「しょうがない」。

イギリスではダイアナ妃の人気は亡くなっても衰えないし、ダイアナ妃の息子であるウィリアム王子とヘンリー王子兄弟は「イギリス国民にとっての息子」だったり「イギリス国民にとっての孫」と言ってもいい存在ですから、そのパートナーであるキャサリン妃とメーガン妃が注目の的になるのは必然でしょうからね。

 

 

にしても、ダイアナ妃のことはイギリス王室にとって「トラウマ」でもある……。

「王冠を賭けた恋」と言われたウィンザー公(エドワード8世)以上に、だ。

 

 

特にヘンリー王子は12歳で母のダイアナ妃を亡くしてるから、パパラッチに追い回されることに慣れてはいても、パパラッチに対して思うところは大いにあるだろう……。

 

ヘンリー王子としては

「プライバシーを守りたい」「パパラッチから家族を守りたい」

「でも、王族の一員として働き続けたい」

ってのは、真実だろうなと思います。

 

 

ただね、メーガン妃の考え方と思われる振る舞いやニュースを見てると、

彼女は「王室の一員であること」を「【義務】ではなく『権利』だと思っている」ようにしか見えないんですよねぇ。

 

王族なんだから贅沢をする権利がある。

王族なんだから守られる権利がある。

王族なんだから人々から敬愛される権利がある。

 

いかにもアメリカ人らしい考え方だなと思います。

 

けどね、メーガン妃、間違っちゃいけません。

あなたは「イギリス王室に嫁いだ」んだから「イギリス人」として「王族の【義務】を果たす」ことで、初めて権利を主張できるんですよ!

 

 

 

 

これはあくまで個人的な意見ですが、

王室や皇室の方々には、一般人のようなプライバシーの権利は「ほぼ無い」と言っていいと思っています。

なぜなら「国民に支持されなければ王室や皇室の存在意義はない」からです。

 

日本の皇室の方々は、一般国民のような「戸籍」すらない。

皇室の方々は「皇統譜」に記載されることが、一般国民の「戸籍登録」にあたります。

近年の若者世代は、皇室に対して「国民の血税で贅沢に暮らしてる一族」などと考えてる人が多いらしいけど、

皇族の方々には「基本的人権」なんてほとんど認められていないようなものだし、にもかかわらず、公務や皇室外交のおかげで、日本が国際的に尊敬を受けたり好意的に接してもらえてるようなもんですからね。

 

 

 

 

んで、イギリスに戻りますが、

 

 

どうもメーガン妃は「その辺のところ」が分かってない気がするんですよね。

所詮、アメリカでも「俳優としては一流といえなかった人」なんだなあ……って思っちゃいます。

プリンセスとして急に注目を浴びるようになって、初めのうちはチヤホヤされて良い気分だったけど、しつこく追っかけられたことがなかったから「もう!いい加減にして!」ってな気分になっちゃったんだろうなー。

 

「人種差別を受けた」という声もありますけど、少なくともエリザベス女王やバッキンガム宮殿の広報からは聞いたことがないし、この件に関してはタブロイド紙が煽動してると、私は思ってます。

 

 

記事冒頭に貼ったリンクのとおり、「君主は感情的な振る舞いをしてはならない」を信条としてらっしゃるエリザベス女王は、至極真っ当な声明を発表されたと思います。

 

 

ヘンリー王子夫妻が何を要求し、エリザベス女王が何を承認して何を拒否したのかについては、下記のリンク先に詳細が書いてあるので貼っておきますね。

 

エリザベス女王 メーガン妃とヘンリー王子夫妻の何を“拒否”したのか 英紙が検証(Hint-Pot)

 

 

続報では、ヘンリー王子夫妻が商標登録した『サセックス・ロイヤル』について、「ロイヤル」の文字を使用禁止する決定が下されました。

こちらもリンク貼っておきます。

 

エリザベス女王 メーガン妃とヘンリー王子の処遇に新たな制限を決断か 英国民は支持「女王陛下バンザイ」(Hint-Pot)

 

 

 

93歳とは思えないほどの胆力を示されるエリザベス女王。

第二次世界大戦を経験し、姪としてエドワード8世(退位後はウィンザー公)の退位を目の当たりにして、さらに圧倒的国民人気があったダイアナ妃の死を義母として見届けてきた訳です。

 

そのおばあさまの愛情を試すようなことをしでかした、ヘンリー王子とメーガン妃。

一方で、エリザベス女王は『サセックス公爵、サセックス公爵夫人」の称号は、そのままとしました。

これには「万が一、何か(例えば離婚とか)あったら、いつでも戻ってきなさい」という女王の温情だというコメンテーターもいましたねぇ。

 

「ロイヤル」の使用を禁じられ、カナダ政府からは警備費を停止させられる ヘンリー王子とメーガン妃。今後は父チャールズ皇太子からの仕送り頼みになりそうだなんて、二人にとっては大きな誤算でしょうな。

 

 

 

まあ他所(よそ)の国の王室の家庭事情なんぞ、あーだ こーだ言う筋合いなんてないよな……とは思うんですけどね。

皇室のある日本に生まれ育ったイチ市民としては、イギリス王室って、なんか無視できない存在です。

 

 

(´-`).。oO(アーヤんとこの、まこしーはどうすんだろかねぇ……

 

 

(文=喜多由布)

 

この記事はBL(ボーイズラブ)に関して、いちBL愛好家の個人的考察または感想であり、特定の団体や個人、出版社、作品、作者に対しての誹謗中傷を意図するものではありません。


ただ、ここ数年BLに限らず2010年の「『東京都青少年の健全な育成に関する条例(以下「都条例」という。)』の一部改正の問題」及び、その後毎年行われる「都条例の一部改正」並びに例月の「都条例による不健全図書類の指定」の告示など「表現の自由」をめぐる問題がポツポツと取り上げられるようになり、
BL愛好家のひとりとして、いろいろ考えさせられる機会が増えてきたように思うのです。


以下、BLが苦手な方やお子様は閲覧をご遠慮くださるよう、お願いいたします。

 

 

 

□■□■□■□■□■□

 

 

 

前段として下記の記事2本もあわせて読んでいただければ幸いです。

リンク、飛びます。

 

【緊急投稿】実写化のせい⁉︎『窮鼠はチーズの夢を見る・完全版(仮)』について(2020年1月28日付の記事)

 

【続報】別の対応も出来たのでは?『続/窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ<修正版>について』(2020年1月30日付の記事)

 

 

 

《小学館本社ビル》

 

 

 

実写版『窮鼠はチーズの夢を見る』、2020年2月3日には映画関係者向けの試写会が行われ、評判も上々だそうで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に、そんなに良いのか?…と、これまで散々マンガの実写化に落胆させられてきた身としてはシニカルに成らざるを得ません。

 

と同時に試写会を控えていたからこそ、あんなにも唐突に『<修正版>への移行』の発表と、そのリアクションに対する『事態の収束』を図るブログ更新を、小学館は水城せとな先生に書かせたのか⁉︎ と少々穿ったモノの見方をしてしまいます。

または一連の騒動そのものが、映画の宣伝、プロモーションの一環として企図されたのか?と。

 

そのくらい、この件は不愉快で不信感を覚えるんですよね。単に私が捻くれ者なだけですが。

 

まあ、関係者向けの試写会ですから供給側は見てもらってナンボ、需要側は見て宣伝してナンボな間柄ですし、話半分&薄ーい目で受け止めておいて良いだろうと思っています。

 

 

 

 

 

そして、やはり映画専門の関係者にとっては『<修正版>に移行する』ことの深刻さや問題意識など皆無で……

 

 

と、小学館にも水城先生にも、一文の得にもならない行動へ走る事態を招いているのが、なんとも皮肉なことです。

 

コミックの『窮鼠はチーズの夢を見る』と『俎上の鯉は二度跳ねる』は、

2020年2月7日現在、Amazonでは通常価格で紙の本も販売されていますが、マーケットプレイスでは首を傾げるような価格設定がなされているものもあります。

 

 

 

まず、『窮鼠……』の場合

 

 

 

 

そして『俎上の鯉……』は、もっと酷いことに

 

 

 

 

『<修正版>へのシリーズ移行』が水城先生のブログで表明された2020年1月28日時点では、

Amazonでの紙本がなく、マーケットプレイスでの価格設定は人様の足元をみるような、もっと惨憺たるものでした。

 

酷いものでは、新品同様の中古として

『窮鼠……』が、530円、

『俎上の鯉は……』が、660円。

と、一見定価で提供しているように見せていましたが、

2冊合計で注文すると、2冊分の送料・手数料だけで 3,400円。

総合計金額が 4,590円にもなる価格設定をしている取り扱い業者もいました。

 

書籍や雑誌などが店頭&ネット正規で品切れになると、いつも「こんなもの」ですけれどね。

それでも欲しい人は買っちゃうし、語弊があるかもしれませんが買える財力も才能のひとつですから。

 

 

 

当書斎の元記事(2020年1月28日付の記事)に、2020年2月5日付でいただいたコメントの返信にも書きましたが、

 

今回の小学館の対応は、メディアミックス化に伴う手順のひとつとしても、表現規制や表現の自由に関する事例としても悪手としか言いようがないものと思っています。

 

「悪手(あくしゅ):(1)悪辣(あくらつ)な手段。(2)囲碁、将棋などで、その場面で打つべきでないまずい手。←精選版 日本国語大辞典より一部抜粋」

 

 

 

その理由は……

 

① 小学館の判断により、『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は2度跳ねる』の2冊に含まれる全シリーズに対し、多数の箇所にわたって、絵やセリフの加工・修正・削除といった措置がなされたにもかかわらず、そのアナウンスを作者の水城せとな先生の個人ブログで事後報告させたこと。 

 

 

② 実写映画化のプロモーションとして月刊フラワーズに描き下ろしの番外編読み切りとシリーズ第1話を再掲載するにあたり、2004年レディースコミック誌初出のシリーズ第1話を現在(2020年)の社会背景に合わせて全年齢版に修正したことを断り書きを入れずに掲載ならびに販売したこと。

 

 

 

①と②の時系列ついては「卵が先か鶏が先か」のような水掛け論になりそうですし、当事者である小学館と水城先生の間でしか知りようもありません。

 

手前勝手な想像に過ぎませんが、実写化プロモーションの一環としてシリーズ第1話『キッシング・グーラミー』を月刊フラワーズに再掲載する企画が持ち上がり、作品を改めて見直したところ、

 

A.初出のまま掲載すると「都条例」協力員ならびに都民から「不健全だ」と「東京都青少年健全育成審議会(以下「審議会」という)」に通報される可能性がある。

B.または「審議会」前に行われる「出版業界自主規制団体との打合せ会の実施(条例第18条の2第2項規定)」で諮問図書として審議対象にされるかもしれない。

 

と、小学館の担当者が判断した、と言ったところでしょう。

 

担当者の判断は、あながち間違いではない、と言えるかもしれません。

 

 

 

近年「都条例」により「不健全指定図書類」として告示されるものはBL作品が多いからです。

「審議会」の議事録を読めばわかりますが、「出版業界自主規制団体との打合せ会」で諮問図書になった作品は「審議会」において、ほぼ全てが「不健全指定図書類」となっています。

 

 

東京都公式ホームページ 都民安全推進本部 東京都青少年健全育成審議会

(↑リンク飛びます)

 

 

また、「図書類」とは

販売若しくは頒布又は閲覧若しくは観覧に供する目的をもつて作成された書籍、雑誌、文書、図画、写真、ビデオテープ及びビデオディスク並びにコンピュータ用のプログラム又はデータを記録したシー・ディー・ロムその他の電磁的方法による記録媒体並びに映写用の映画フィルム及びスライドフィルムをいう(「都条例」第2条第2項)。

とされているので、雑誌でも諮問図書となることを意味します。

 

 

さらに、東京都で「不健全指定」されるということは「成年向け図書類」の扱いになるため、Amazonでは全年齢向けとしては即時取扱いがなくなったり、東京都以外の道府県でも「不健全指定」されるケースが多いので販路が極端に狭くなり、売上の見込額が大幅にダウンします。

 

 

過去数年を遡って記録を辿っても女性向け漫画誌(アンソロジーは除く)が「不健全指定図書類」となった事例は見当たりませんが、万が一、小学館のような大手出版社の月刊誌が「不健全指定」されようものなら、その編集部や担当者にとって、なにより児童・学習誌を長年刊行している小学館にとって、あってはならない失態となるでしょう。

 

 

上記のことを踏まえて、小学館が水城先生に修正を持ちかけたと思われますが、

そもそも「シリーズ第1話を再掲載する」という企画を回避し、「番外編読み切りのみを掲載」としていれば、修正する必要はなかったはずです。

 

 

 

故に、小学館の対応が「悪手」である理由は……

 

③ 「不健全図書類指定」は、新規に発表されるものに対して審議を行うにもかかわらず、過去に発表したシリーズ全編を電子書籍に至るまで『<修正版>へ移行する』という過剰反応をしたことによって、

 

過去の基準で全年齢として発表した作品でも増刷及び雑誌再掲載する場合は、増刷・再掲載時点の全年齢対象基準ならびに社会背景に合わせ、全編遡って修正する必要がある。

 

という前例を作ってしまったこと。

 

 

 

④ 『<修正版>へのシリーズ移行』が

 

「映画化されることもあって当初想定されていたよりもずっと若い年齢層の読者が購入する可能性もあり、映画がR15指定のため、映画を見られない年齢層が、そのかわりにコミックスを手に取るというケースも想定される」

 

という不確定要素を理由にしたこと。

 

です。

 

 

東京都の「審議会」では

「連載されている過去のものに関しては、それ以上追及はしないということで、諮問された本だけを問題視する」(平成28(2016)年8月8日の第674回「審議会」議事録より)

としており、

シリーズ第1話『キッシング・グーラミー』を月刊フラワーズに再掲載さえしなければ、「審議会」の前段である「出版業界自主規制団体との打合せ会」で、諮問図書として審議の対象になろうはずがなかった訳です。

 

 

同じく、平成31(2019)年4月15日の第706回「審議会」議事録では

審議会D委員が

「ウェブ配信されているコミックに対して指定の効力はあるのか?」

と質問したのに対し、

東京都都民安全推進本部若年支援課長が

「条例の効力はウェブには及ばない」

と回答しています。

 

これすなわち「現状、「審議会」で「不健全図書」に指定して効力を発するものの対象として、電子書籍は含まれない」ということを意味しています。

 

 

 

なお、第706回「審議会」では、ウェブ配信コミックについて、さらに突っ込んだ意見交換もされています。

 

 

奥友委員(当時の警視庁生活安全部少年非行対策官)

「さっき、ウェブでは効力がないとおっしゃっていましたけども、これは指定されても全くウェブでは効力がないんですか。例えば、ウェブだと会員制になって、指定されれば会員制になって、18歳未満の者は見れないようなシステムになっていますよね。これが定されると、例えば会員が18歳未満だと、これ自体がアップされないだとか、これ自体が閲覧できないような状態になるという形じゃないんですか」

 

 

若年支援課長

「ウェブ自体をそもそも、この条例では対象としておりませんし、こちらの指定の効力はあくまでも図書に対して係るもので、これを区分陳列するということが義務づけられます。

ウェブから図書にする段階でまた編集や話のつけ加えやといったものが入りますので、必ずしも同じものというのではないということがあります。ウェブで載せているところで18歳未満は閲覧できないようにしていただいているというものは、東京都の指定の効力とは別に各所の自主規制でやっているところがあるということは聞いております」

 

 

E委員

「ウェブ上の問題というのは、結局東京都に限定されないわけですから、東京都だけがどうこうということはできません。東京都が今やっているのは、東京都の管理できる範囲の書店だとかいろんな売り場とか、書籍類に関して扱っているところを重点的にチェックしているんですけど、このウェブ上の問題というのは、全国的な問題ですから、東京都がそれに何かの形でやる場合には、これは、東京都がこのウェブは問題だというようなことになると全く別問題が発生してくるんですよ。

だから、この東京都の青少年健全育成審議会だけでは、非常に限界があるんじゃないかということは、それはもちろんそのとおりなんですけれども、あくまでも雑誌とか書籍に限定した形での、この不健全指定みたいな形になっているわけですよね。だから、やはりウェブ、ネット、モバイル時代にそういうことだけでいいのかと言われたら、そりゃよくないに決まっているんです。それで何かできるとは思わないですけども。ただ、我々のこの審議会はそういう形の会合になっているということです」

 

 

会長

「他の方はいかがでしょうか。 確かに、東京都の条例に基づく審議会でございますので、エリアも含め東京都の中にしか効力が及ばないというのも、これもまあ一つの審議会の限界というか枠組みでございますので、E委員がおっしゃられるのも、なるほどという気はいたしますね。

他の方はいかがでしょうか。

では、そういうご意見等がありましたことを、この委員会として残すこととして、諮問につきましては、以上で終了いたします」

 

 

補足1:「審議会」委員には「都条例」第20条第1項による区分、第4号 関係行政機関の職員として警視庁生活安全部少年非行対策官が任命される。

 

補足2:この時の「審議会」諮問図書は『ウォー!コミックス87 ピアスシリーズ549 性の劇薬』平成31(2019)年3月5日発行(発行業者:株式会社コンポジラ)

 

 

 

 

 

議事録から読み解けるように、「不健全図書類指定」は、あくまで「都条例」に規定される「図書類」に限定されており、エリアも含め東京都の中にしか効力が及ばないと「審議会」自身が認めています。

 

しかし、現実的には、東京都で「不健全指定」されればAmazonが取扱いを制限したり、ほかの道府県でも「右へ倣え」とでもいうように「不健全指定」されることになります。

「首都、東京での取扱い」は、実質的にそのまま「全国の取扱い」とされます。

これは、なにも「不健全指定」だけでなく、一般的な条例や条例施行規則においても、同様の効力を持っている場合が多いのです。

「東京都さんがそう言ってるなら、うちの自治体でも検討した方がいいんだろうな」という、謎多き『首都追随』です。

 

 

 

だからこそ、小学館は「前例」を作るべきではなかったし、個人的な思いですが、水城せとな先生は小学館の提案を突っぱねていただきたかった!

 

『将来的に想定される「不健全指定」の取扱い』や

「映画化されることもあって当初想定されていたよりもずっと若い年齢層の読者が購入する可能性もあり、映画がR15指定のため、映画を見られない年齢層が、そのかわりにコミックスを手に取るというケースも想定される」

という不確定要素に予防線を張るような姿勢は、明らかに「行き過ぎた自主規制」「表現の自由の萎縮」にほかなりません。

 

 

「確定した未来」など、何人(なんびと)たりとも決めつけることはできないのです。

 

 

 

念のため申し上げておきますが、「初版、初刷こそが正しく、一切改訂すべきでない」と『初版原理主義』を主張している訳ではありません。

小説など初版で誤字が見つかることもありますし、重版、増刷の際にこっそり訂正を入れることはむしろ「必要な改訂」です。

コミックでも美内すずえ先生作『ガラスの仮面』のように雑誌掲載の原稿を全面改稿し、ほぼ描き下ろしと言って良い状態の単行本にするケースもあります。

 

 

小説や評論、エッセイなど、絵画、彫刻などのアート、音楽や舞台芸術、そしてマンガも、全て「表現」です。

「表現」は、表現者の生きた時代、表現者の心を感じることができる、かけがえのないものだと、私は思っています。

だからこそ、発表後に経過によって変容して行く「社会背景」などどいう抽象的なもののために変心してほしくないし、表現者は最初に発表する時点である程度「腹をくくって」いるものではないでしょうか。

 

 

恣意的な大人の考えで「健全なもの」だけを提供されて育つ青少年自身が大人になったとき、なにが良いもので、なにがそうでないものなのか、判別できるのでしょうか。

 

 

今回、小学館が作ってしまった「前例」が、近年不穏な空気に覆われている社会とその将来において、「表現規制の模範のひとつ」になるのか、ならないのか。

 

「後世の歴史家」とやらに見届けてもらうしかないようです。

 

 

 

 

キャンペーンに参加してアベマグッズを当てよう!

 

キャンペーン詳細右矢印
いきマリを見る右矢印
いきマリの感想を投稿する右矢印

 

 

キャンペーンは「出てきてビックリ」だったんですけどね。

チョコ色に誘われて「ポチッとな!」して、3問正直に答えたらコレですって。

 

ガラケーの方々に、ちゃんと表示されるのか分からないので、結果書いておきます。

 

 

 

ちょっぴりビターなガトーショコラタイプ

ほろ苦い想いを胸の中に秘めていて、それをなかなか表に出せずにいる

メンヘラ度70%

秘めた感情20%

寂しさ10%

 

 

 

(-ω-;)ウーン

2問目で「言わずにためこむ」的な回答したからかな?

 

 

基本、争いごとが嫌いで険悪な雰囲気とかも苦手なので、

自分ひとりが ちょっと我慢して穏便に済むなら、それで良し!

っていう性分なのですよ。

 

 

他所さまから見ると、それが歯痒く感じるらしくて、

ホントにたまーに「何がしたいの?言いたい事あるなら言いなよ!吐き出しちゃえよ!」

って叱られることがあります。

 

いやー、できることならとっくにそうしてますって アハハ( ̄▽ ̄;)

個人的な矜恃……というか、ちっぽけな意地なんですけど、

「感情的に、ヒステリックに何かを言ったりするのは野暮なことこの上ない」

と思ってるんです。

 

 

「それって、カッコつけ?」と自分でも思わなくもないです。

 

 

けれど、どちらかと言うと、うーんと子供の頃に両親が(今にして思えば他愛のない)ケンカしてるのを見て、二人とも自分(と弟)を置いて、どこかへ行っちゃうんじゃないかと不安で不安で、

「お願いだから大声出さないで。仲良くしてよぉ( ; _ ; ) 」

と思ってた気持ちに近いかもしれません。

 

 

こう言うのをアダルトチルドレンって言うのかしらん?

 

 

でも、ケンカしてる両親のこと、怖いと思うと同時にみっともないなぁ……と子供心に感じてました。

 

この辺が

メンヘラ度70%

寂しさ10%

なのかもしれないです。

 

 

 

ちなみに、ガトーショコラは大好きです!

まだ食べたことはないんですけど (*´ー`*)エヘヘ

スイーツ番組を見ていて「中からとろーりチョコが出てくる」のがたまりませんっ!

 

 

 

 

バレンタイン商戦も始まってるし、近所のコンビニスイーツで店頭にあったらなあー……。

専門店じゃなくてもOK。安くて手軽に食べられたら嬉しいですネ♡♡♡

 

 

 

この記事はBL(ボーイズラブ)に関して、いちBL愛好家の個人的考察または感想であり、特定の団体や個人、出版社、作品、作者に対しての誹謗中傷を意図するものではありません。

 

 

 

以下、BLが苦手な方やお子様は閲覧をご遠慮くださるよう、お願いいたします。

 

 

 

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前の記事のリンク(↓)貼っておきますね。

【緊急投稿】実写化のせい⁉︎『窮鼠はチーズの夢を見る・完全版(仮)』について(2020年1月28日付)

 

 

 

 

 

 

水城先生から、修正版に至った詳しい経緯が表明されました。

 

◆◆ミズシログ◆◆『‪続/窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ<修正版>について』(2020年1月29日付)

 

上記のリンク、水城せとな先生ご本人のブログへ飛びます。

 

 

 

遅まきながら、水城先生のアナウンスを知ったのは下記のツイートでした。

(↓)

 

 

 

 

 

28日、29日にかけて、女性向けコミックのレーティングについて言及しているツイートは、私もいくつか読んではいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記(↑)の田亀先生の見解に大きく頷いていたのですが、

そう都合よくいかないのでは?……という意見もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局のところ、紙の本に勝るものはない……。

好きな作家さんの好きな作品は、発売前に実店舗やネット通販で予約するか、発売日にダッシュで本屋へ行ってgetするか、出遅れたら一刻も早くネットでポチることにしましょう!

というのも分かるんですけれど、諸般の事情で紙の本をお迎えできない人だっていると思うんですよ。

かく言う私も、その一人です。

収納場所を充分に確保できないので電子書籍に頼らざるを得ない。

おかげでコンパクトにいつでも読めるようになった、と電子書籍のメリットを実感していましたが……

 

 

 

 

《電子書籍で得られるものはただの「アクセス権」。》

個人的に、とても衝撃的な一節でした。

電子書籍でも作家さんにお金を落とせるし、ブックオフなどで古本を買うより余程良いと思っていたからです。

同時に何となく電子書籍に対して感じていた「胡散(うさん)臭さ」を適格に言い表している、とも思いました。

 

 

 

 

 

それはさておき、

 

水城せとな先生からの続報を読む限り、

元々、女性向け作品のレーティング基準が整っていないことも、もちろん問題なのですが、

 

・目先の過激さのみ求めて「性器をよく見えるように描け」という指示を出していた当時の編集部がおかしかった。

 

・ゾーニング的に問題のある本がなんとなく見逃されていたような時代から、社会背景はだいぶ前から変化していたのに、今の今まで気づくに至らなかった小学館さんの認識がお粗末だった。

 

この2点が問題だったと、私は思っています。

 

結果的に直接の関係はないとはいえ、実写映画化を受けて小学館さんが作品を見直したら「そのままではよろしくないのでは?」と判断し、紙も電子も修正版を刊行することになった訳です。

 

 

本当に、別の手立てはなかったのでしょうか?

 

 

CS放送のチャンネルで番組冒頭や番組の締めくくりに、

 

『このプログラムは制作者のオリジナリティを尊重し、当時のまま放送いたします。』

 

などの「おことわり」が流れることが、よくあります。

 

 

紙の本も電子書籍も、同じような断り書きがあれば良いのではないでしょうか。

 

例えば……

 

この作品は発表当時の時代背景に基づいた表現のまま掲載しており差別的な意図はありません。また作画についてもあえて修正することなく当時の表現を残していますのでご了承ください。

 

などの注意書きがあれば、

 

「ああ!発表当時は、こんな言葉や描写が使われていても許容範囲だったんだ。へえー……」

 

と、言葉や作画などの表現は生きものであることを、肌で感じることができると思うのです。

 

版元は、もう少し読者に敬意を払い、信頼することができないのでしょうか?

 

まあ、できないからこそ今回 <修正版> へと舵を切ったと言えるのかもしれませんね。

 

クレームを恐れる心理は分からなくもありません。

カスハラ(カスタマーハラスメント)などという言葉を多く見かけるようになってしまったご時世ですから。

 

で、あるならば、私たちはなんて息苦しい世界を作ってしまったのか!

自分で自分の首を絞めているようなもの……と思うのは、私の考え過ぎでしょうか。

 

作家と出版社と読者の、無言の信頼関係も、全ては性善説で成り立っていたのだとすれば、なんて儚くて脆く悲しいことだろうと、途方に暮れるばかりです。

 

 

 

 

 

【始末記】前例作っちゃったな小学館!『窮鼠…シリーズ<修正版>について』(2020年2月10日付)

(↑リンク飛びます)

 

この記事はBL(ボーイズラブ)に関して、いちBL愛好家の個人的考察または感想であり、特定の団体や個人、出版社、作品、作者に対しての誹謗中傷を意図するものではありません。


ただ、ここ数年BLに限らず2010年の「『東京都青少年の健全な育成に関する条例(以下「都条例」という。)』の一部改正の問題」及び、その後毎年行われる「都条例の一部改正」並びに例月の「都条例による不健全図書類の指定」の告示など「表現の自由」をめぐる問題がポツポツと取り上げられるようになり、
BL愛好家のひとりとして、いろいろ考えさせられる機会が増えてきたように思うのです。


以下、BLが苦手な方やお子様は閲覧をご遠慮くださるよう、お願いいたします。

 

 

 

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信じられない事例が起きたので、ご紹介したく筆をとります。

 

 

◆◆ミズシログ◆◆『窮鼠はチーズの夢を見る・完全版(仮)』の発売と、<修正版>への全シリーズ移行のお知らせ(2020年1月28日付)

 

上記のリンク、水城せとな先生ご本人のブログへ飛びます。

 

 

事情を知ったのは、こちらの複数のツイートでした。

こちら(↑)が元ツイートです。17時現在、リツイートされ続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりの酷さに、私自身穏やかではいられませんでした。

 

 

 

 

 

 

出版社の説明責任を問うツイートもありました。

 

 

 

 

 

描く人なら、書く人なら、作品を読む人なら、作品を長年愛し続けるひとなら、

もっと怒って良いと思います。

こんなことで歪められるなんて……。

 

イチ民間芸能プロダクションの強大な影響力に忖度して、原作を改変させたのは一体誰のためなんでしょうか? 

小学館さん、売り上げのためなら水城せとな先生にためらいなく圧力をかける御社の姿勢は褒められたものじゃないと思いますが、いかがでしょう?

 

今回の件は公権力によるものではありませんが、明らかに「民間による表現規制及び表現の自由の侵害」といっても過言ではないと思います。

 

太平洋戦争中に、軍部の大本営発表を垂れ流していた新聞やラジオと変わりありません。

 

もっと深刻なのが、事の重大さに気づきもせず、

「自分は紙の本を持ってるからよかった」と、まるで他人事のように傍観者を決め込む人や

無関心な人が多すぎるということです。

 

 

また一歩、日本は戦前昭和の時代へ足を踏み入れてしまったようでなりません。

今なら、まだ戻れます。

「取り返しがつかない」と気づいたときには、もう遅いのです。

 

 

 

 

 

【続報】別の対応も出来たのでは?『続/窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ<修正版>について』(2020年1月30日付)

 

【始末記】前例作っちゃったな小学館!『窮鼠…シリーズ<修正版>について』(2020年2月10日付)

 

(↑それぞれリンク飛びます)

 

いつもお世話になっている、ひららん さんの記事です。

ウチの居候、喜多由布が昨日ちょっと荒ぶっていたので、頭を冷やすにはもってこいの良記事なのです。


 

ガラケーユーザーさん用に、リンク貼っておきますね。

あなたはまだ新型コロナウイルスに罹患してない(2020年1月27日付 ひららん さん)

 

後半に「バイオテロ陰謀説」まで書いていらっしゃるのが、また ひららん さんらしいなあ……と思いました。

 

実はウチでも家族と「テロだよ、テログラサン 分かってて中国指導部もしばらく黙ってたんじゃない?」などと、冗談めかして話しておりました。(←あくまでブラックジョークです ^^; )

 

 

 

WHO(=国連世界保健機関)も26日夜になって、ようやく「新型ウイルスは世界的にも高リスク」との見解を示したそうです。

 

日本国内の観光地では収益減に肩を落とす方々も多くいらっしゃるようですが、

何よりも、まず命と健康が大事ではないかと思います。

 

商売も儲けも、命あっての物種ですものね。

 

今、日本を楽しんでらっしゃる中国からの観光客が、おかしな偏見でイヤな思いをせずにすみますように……。

 

我々も冷静に対応するようにしたいものですね ニコニコ

 

 

 

当初、潜伏期間14日だったのが、1〜11日で、潜伏期間中でも人から人へ感染するくらい感染力が強くなってる……ってぇ言うじゃあないですか。

 

もう、頼むから、ほんっとにやめて!

春節の長期休暇で来日してる様子がTVで流れてるけどさ、

 

団体ツアーバスから続々と銀座へ降り立つお客がマスクしてないって……どゆこと〜〜〜!!!

 

んで、バスに帰ってきたら一斉にマスクするって、おかしいだろーーー!!!

 

とにかく武漢滞在してた(経由した)人は、国籍関係なく、今いるところから動かないでほしいもんです。

少なくとも、この騒動が収束に向かうまでは。

 

そんで、ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐに問い合わせの上、然るべき医療機関で受診しておくれ!

 

それから……

 

WHO!とっとと非常事態宣言、出しなはれや!

 

 

(文=喜多由布)

 

 

 

 

 

昨年からワイドショーなどで

ヘンリー王子(サセックス公爵)の妻、メーガン妃(サセックス公爵夫人)の王室の慣例に合わせない態度に、エリザベス女王が苦々しく思っておられるのでは?

などと度々取り上げられてるのを聞き流していましたが……

 

 

ヘンリー王子とメーガン妃と長男アーチー王子の3人が主要王族を退(しりぞ)く表明には、さすがにびっくらこいただよ!

 

 

私の正直な感想は…

次男坊(正確には第2子な)だからって逃げるのかよ!ずるいんじゃねーの!!

でした。

 

 

 

 

 

恐れ多いが我が国のアーヤも次男坊ゆえか、お気軽に好き勝手なさって、好き勝手おっしゃってらっしゃいますからねぇ。

自主性重視の教育方針は結構ですけど、だからお嬢さんのまこしーがおかしなことになってるんだと思いますわ。

 

デマの域をでない話ですけど、アーヤの漁色に釣られた結構な数の女性たちが産婦人科でアウスを強要されたんだとか……。

(ゴムつけろ!っつー話じゃんな。後始末するお役人が大変だったらしい。コレばっかりは同情するわ、誠に気の毒なこって)

それに屈せず逆手にとって半ば脅しかけて嫁入りしたのがシャーリー・テンプルならぬ「エーガオ(笑顔)・テンプレ」なんだそうですよ。

週刊誌や新聞、TVの担当記者の間では公然の秘密なんだとか……ま、デマの域を出ま(←シャレじゃない&大事なことなんで2回言います)せんけどね。

 

アーヤも重い肩書を担うようになって、ようやく、お兄さんの苦労と努力と大変さを思い知ってることでしょう。

 

 

 

 

 

イギリスに戻りまして……

 

まあ、エリザベス女王の伯父、エドワード8世(退位後はウィンザー公爵)のことがあるからなー。

 

「王冠を賭けた恋」といわれ、自分もガキンチョの頃は「ステキーラブラブキラキラロマンティック!ラブ」なーんて思ってたし、

お相手のシンプソン夫人お気に入りのジュエリー、ゴージャスなカルティエの「パンテール」とか「わー!きれい!すごーい‼︎」なんて無邪気にほわわんとしてたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィンザー公爵として王室から毎年のお手当でずーっと生活してて、ロスチャイルド家を頼ったり隠遁先のフランス政府からは住居としてお城を与えられるわ所得税も免除されるわで、

すんごいジュエリーコレクションと恵まれた生活の恩恵受けてたんだと思うと、

そこにどれだけの王室財産やイギリス国民の税金が充てられてたんだろ……って、ちょっと腹立ちますわいなプンプンムカムカ

 

 

 

ヘンリー王子夫妻はご先祖に見習おうってところなんでしょ、きっと。

何も93歳のおばあさまに鞭打つような厄介ごとで頭痛のタネを、

全世界中にばらまくようなマネせんでも良いじゃんねーーー!スマホ

 

ヘンリー王子の爵位、サセックス公爵にちなんで「サセックス ロイヤル(Sussex Royal)」を商標登録したのが確か年末だったよね。

それがそもそもの始まりだった……ってことになるよな。稼ぐ算段つけてからの主要な王族引退を発表したんだから。

 

さすがアメリカ育ちのメーガン妃。国民が王室に期待する役割とか義務とか、あまり解ってないようにしか見えん。

 

詳しいことはこちらのリンクで飛んでみてください。

どっちも cakesの めいろま さんのコラムです。

(ガラケーユーザーさんにはごめんなさいです m(_ _)m )

 

 

イギリスとアメリカの違いと超えてはいけない一線について

ハリーとメーガン離脱からみる英米の違い

 

王室に期待される役割や義務について

王室に求められることを理解できないアメリカ人

 

 

 

 

 

面白いなと思ったのが、今回の引退表明に対するSNSの反応でした。

 

乱暴だけど、ざっくり意見を2つに分類します。

 

A.プライバシーを守りたいならそうすりゃいい

 

B.王室の一員として無責任

 

の、A:B比率が

 

Twitterは 7:3 で  mixiは 2:8

 

って感じでした。

 

ユーザーの年齢構成の差が見事に反映されちゃってますなあニヤリ

 

我が国の天皇制に対する意識が、まんま出てるやん!と思いました。

 

 

(文=喜多由布)

 

 

 

 

 

書斎主の葛城 亮は、まあここの室長とか主筆みたいなものと考えると、

新メンバーは副室長とかヒラの一記者のようなものと思っていただければ幸いです。

      (↑平たく言うと別のペンネームをひとつ増やしますよー、なのです)

 

 

アカウント分けて別の書斎(ブログ)を新設してもいいんですけど、複数アカウントの管理をやったことないから、とりあえず今の書斎のなかで試しに別ペンネームで動いてみることにしました。

 

別ペンネームは……喜多 由布(きた ゆう)と申します。

 

 

 

「葛城 亮」が割りと長文で考えに考えて、何度も推敲して記事にするのに対して、「喜多 由布」は、もう少し動物的感覚や反射神経に委ねて、ササッと短めの記事を書くことに主眼を置きたいと思います。

 

 

記事の見分け方は、

 

「葛城 亮」の場合は無記名の記事。

「喜多 由布」の場合は記事末に喜多由布と記載する。

 

ということにします。

 

テーマは当書斎の設定をそのまま使います。

 

 

時事ネタが増えるかも…… ウフフ( 'ω')フフフ…

 

 

 

今後ともよろしく… _|\○_オネガイシヤァァァァァス!!