【続報】別の対応も出来たのでは?『続/窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ<修正版>について』 | 越中屋TAIJI(葛城 亮)’S LIBRARY

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BL(ボーイズラブ)愛好家なので、そんな話もポツポツ出てきます。
ちょっと悪筆な喜多由布(きた ゆう)さんが居候してます。

この記事はBL(ボーイズラブ)に関して、いちBL愛好家の個人的考察または感想であり、特定の団体や個人、出版社、作品、作者に対しての誹謗中傷を意図するものではありません。

 

 

 

以下、BLが苦手な方やお子様は閲覧をご遠慮くださるよう、お願いいたします。

 

 

 

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前の記事のリンク(↓)貼っておきますね。

【緊急投稿】実写化のせい⁉︎『窮鼠はチーズの夢を見る・完全版(仮)』について(2020年1月28日付)

 

 

 

 

 

 

水城先生から、修正版に至った詳しい経緯が表明されました。

 

◆◆ミズシログ◆◆『‪続/窮鼠はチーズの夢を見るシリーズ<修正版>について』(2020年1月29日付)

 

上記のリンク、水城せとな先生ご本人のブログへ飛びます。

 

 

 

遅まきながら、水城先生のアナウンスを知ったのは下記のツイートでした。

(↓)

 

 

 

 

 

28日、29日にかけて、女性向けコミックのレーティングについて言及しているツイートは、私もいくつか読んではいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記(↑)の田亀先生の見解に大きく頷いていたのですが、

そう都合よくいかないのでは?……という意見もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局のところ、紙の本に勝るものはない……。

好きな作家さんの好きな作品は、発売前に実店舗やネット通販で予約するか、発売日にダッシュで本屋へ行ってgetするか、出遅れたら一刻も早くネットでポチることにしましょう!

というのも分かるんですけれど、諸般の事情で紙の本をお迎えできない人だっていると思うんですよ。

かく言う私も、その一人です。

収納場所を充分に確保できないので電子書籍に頼らざるを得ない。

おかげでコンパクトにいつでも読めるようになった、と電子書籍のメリットを実感していましたが……

 

 

 

 

《電子書籍で得られるものはただの「アクセス権」。》

個人的に、とても衝撃的な一節でした。

電子書籍でも作家さんにお金を落とせるし、ブックオフなどで古本を買うより余程良いと思っていたからです。

同時に何となく電子書籍に対して感じていた「胡散(うさん)臭さ」を適格に言い表している、とも思いました。

 

 

 

 

 

それはさておき、

 

水城せとな先生からの続報を読む限り、

元々、女性向け作品のレーティング基準が整っていないことも、もちろん問題なのですが、

 

・目先の過激さのみ求めて「性器をよく見えるように描け」という指示を出していた当時の編集部がおかしかった。

 

・ゾーニング的に問題のある本がなんとなく見逃されていたような時代から、社会背景はだいぶ前から変化していたのに、今の今まで気づくに至らなかった小学館さんの認識がお粗末だった。

 

この2点が問題だったと、私は思っています。

 

結果的に直接の関係はないとはいえ、実写映画化を受けて小学館さんが作品を見直したら「そのままではよろしくないのでは?」と判断し、紙も電子も修正版を刊行することになった訳です。

 

 

本当に、別の手立てはなかったのでしょうか?

 

 

CS放送のチャンネルで番組冒頭や番組の締めくくりに、

 

『このプログラムは制作者のオリジナリティを尊重し、当時のまま放送いたします。』

 

などの「おことわり」が流れることが、よくあります。

 

 

紙の本も電子書籍も、同じような断り書きがあれば良いのではないでしょうか。

 

例えば……

 

この作品は発表当時の時代背景に基づいた表現のまま掲載しており差別的な意図はありません。また作画についてもあえて修正することなく当時の表現を残していますのでご了承ください。

 

などの注意書きがあれば、

 

「ああ!発表当時は、こんな言葉や描写が使われていても許容範囲だったんだ。へえー……」

 

と、言葉や作画などの表現は生きものであることを、肌で感じることができると思うのです。

 

版元は、もう少し読者に敬意を払い、信頼することができないのでしょうか?

 

まあ、できないからこそ今回 <修正版> へと舵を切ったと言えるのかもしれませんね。

 

クレームを恐れる心理は分からなくもありません。

カスハラ(カスタマーハラスメント)などという言葉を多く見かけるようになってしまったご時世ですから。

 

で、あるならば、私たちはなんて息苦しい世界を作ってしまったのか!

自分で自分の首を絞めているようなもの……と思うのは、私の考え過ぎでしょうか。

 

作家と出版社と読者の、無言の信頼関係も、全ては性善説で成り立っていたのだとすれば、なんて儚くて脆く悲しいことだろうと、途方に暮れるばかりです。

 

 

 

 

 

【始末記】前例作っちゃったな小学館!『窮鼠…シリーズ<修正版>について』(2020年2月10日付)

(↑リンク飛びます)