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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 今日も普通に練習会ですが、普通でなかったのは、駒沢公園が1964東京オリンピック50周年記念のメモリアルイベントの会場になっていたこと。


 ずいぶん前から公園内には予告の看板が出ていましたし、昨日、今日はNHKが現場から生放送でやたらキャンペーンしてたので、承知はしていたのですが、、、


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 「メモリアルラン」


 歴代オリンピアン・パラリンピアンと共に、50周年を祝い、実際に身体を動かし楽しみながら走ります。


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 てことで、ジョギングコースを1周走るんだとか。

 ただし、占有使用ではないので、ジョギングコースは普通に使って良いとのことでした。


 そういうことで、こちらは参加者114名、9グループに分けて、普通にロング走を実施。

 メモリアルランの参加者は、2,000人。。。え?100~200人くらいだと思ってたぞ。


 3人が横に並ぶといっぱいいっぱいになるコースに、数百人ずつ、いくつかの大集団に分かれ、波状攻撃のように次々にやってきます。その中には、瀬古利彦さんや有森裕子さんの姿も。


 1周だけとはいえ、基本、ゆっくりジョギングですし、中にはウォーキングの集団もあったりで、かなりの時間、コース上はてんやわんや…。

 こちらはコースの大外に逃れ、かきわけるように前に進み、、、一般のランナーもなんだかわからないまま、その波に飲み込まれています。


 それでも大きな混乱もなくやり過ごすことが出来たのはアッパレというか、これだけのイベントを開催するにあたり、コースを占有使用とせず、「普通に?使って良いですよ」という主催者の度胸だか判断だかには恐れ入りました。


 代々木公園は封鎖中。新横浜公園も台風の影響で一部閉鎖という中、幸い?にも、今日は東京30Kが開催ということもあってか、あちらにだいぶランナーが流れたと思われ、このビッグイベントが終わったあとは、コース上はいつになくスカスカ。


 なんか、昔の穏やかな駒沢コースに戻ったかのような不思議な感覚でした。



 男女ともに同じような展開というか、構造が同じだったという感じでした。


 アフリカから帰化したスピードランナーが勝負(金メダル取り)に出てきたレースで、自らはあまり仕掛けず、終盤まで安全に進めた上で、最後に決める~


 というようなところで。


 日本勢は終盤まで粘り、良いレース、良い勝負はしましたが、その実力差はタイム以上のものがあり、勝ちに出てきた相手の方が1枚も2枚も上だった…というところはあったかと思います。


 決して相手が世界のトップレベルではないので、それでも勝てないのか…という部分もありますが、その一方で、五輪・世界陸上で入賞争いには絡んで来てもおかしくなさそうなレベルでもあるようなので、やはり、そうそうは勝てないか…というのもまたあります。


 とはいえ、長年の課題であった、自らは何もせず、相手に仕掛けられると何も出来ないで終わる~というパターンからは昨今は脱却の動きはあり、木崎選手、川内選手とも、自ら仕掛けるということも、仕掛けられたら対応する~ということも積極的にするようにはなっているかと思います。


 残念なのは、やはり実力差から、仕掛けても、仕掛けられて反応しても、それで体力を消耗し、最後の勝負の勝機を失ってしまっているという現実があることです。松村選手もラストに持ち込む前に何度も仕掛けているのですが、仕掛けているように見えないところに実力差があります。このあたりは完全に相手の術中にはまっていましたね。

 

 仕掛けというのは、肉を切らせて骨を断つ~的な部分があるのですが、肉を切らせても、まだ相手の皮くらしか切れないでいるところが現状の課題でしょう。

 ただ、日本勢の戦略が1歩ずつ前進しているのは確かです。ちょっとゆっくりですけど。





 日本陸上陣は、怒涛の銀・銅メダルラッシュ!…といったところでしょうか。。。


 どの種目にも、中国勢、中東勢、アフリカ出身帰化勢のワールドクラス(五輪、世界陸上16位以内レベル)が1~2人いて、それに勝たないと、金メダルは取れない~という状況下、競り負けるか、圧倒的に力負けしての2位、3位という形が非常に多かったように思います。


  ・アジアで勝って、世界への足掛かりを!

  ・アジアで勝てずに、世界も何もない!


 ~というのは確かにあると思います。


 日本選手権では勝てても、こういう舞台でどれだけしっかり勝負が出来るか~というのは、トレーニングはもちろん、調整の仕方、また経験値というのが非常に大きいですね。


 たかがアジア大会…かも知れませんが、これまでも、世界へ羽ばたいた日本選手の多くは、このアジア大会を重要なステップとして来ています。

 

 オリンピックで金メダルを取り、世界新記録もマークしたQちゃんも、その前段階である98年のこの大会で金メダルを獲得しています。

 気温が30度を超える中、スタートから完全独走での2時間21分47秒は、当時、実質的な世界最高記録と言われ、Qちゃんの生涯ベストパフォーマンスと言われているほどの超快走でした。

 これで、「世界で闘える選手」として認識されるようになったというのもありますね。


 今回、そういったポジションを獲得した選手は見当たりませんでしたが、先々が少し楽しみに思えたのが5000mの松岡瑠子選手。

 5000mをやるにはちょっとスピードが足りない感じですが、まだ若いですし、マラソンの適性もありそうです。


 次のアジア大会を10000mで狙って、それからマラソンに進出すれば…







 


 4分30秒/kmから6分30秒/kmまで、15秒/km刻みの計9グループに117名の方のご参加をいただきました。


 デング熱騒動の余波で、代々木公園や神宮外苑のランナー、チームが大挙して押し寄せているため、駒沢公園のコースはここしばらく、大変な混雑となっています。


 あとしばらく、10月末くらいまでのことかな…とは思っていますが。


 

 今年は、数年ぶりに日本の秋らしい秋を迎えているため、皆さんの仕上がりも良いようです。

 6分15~30秒/kmのグループはカスカスで、4分30~45秒/kmグループがかなりの人数が想定以上に増えているため、来週から4分15秒/kmグループを設定します。


 また、6分15秒/km・6分30秒/kmグループは統合して、6分20秒/kmグループとなりますので、ご了解ください。

 ずいぶん久しぶりの更新となりました~。


 ず~と通常業務以外で、いっぱいいっぱいだったのが、やっと片付きました。


 てことで、新刊が出ます。


サブ4達成のためのマラソン・トレーニング


  大人の事情で「サブ4」ってことになってますが、3時間半程度、あるいはサブ3クラスでも余裕で対応できる内容です。


 まあ、eA式の基本ってところは変わっていないのですが、、、



 で、今回は、私と渡嘉敷晶子コーチ、宮川浩太コーチとの共著です。


 それぞれの専門分野に関して深く追求していますので、その点は今までとちょっと違いますね。



 ナツメ社から、税込1,512円で本日発売で~す!