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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 横浜国際女子マラソンが、今年を最後に打ち切られることになりました~。


 財政難とのことですが、実は十分に予想されていたことで、先日の高島平ロードの会場でも、刀水ACの福地コーチと、このことについて話をしていました。


 具体的な「情報」があるわけではなく、しかも、こんなに早いとも思いませんでしたが、継続するにはいろいろ無理があるのは明らかで、数年内には、ああなる・こうなるという勝手な予想をしていたわけです。


 世界で最初の女子マラソンとしてスタートした東京国際女子マラソンの後を引き継ぐ形で横浜に移転。当時、横浜市民だった私も、もしかしたら我が家の前がコースになるのでは!?なんて期待したこともありましたが、蓋を開けてみると、運営面の課題が多く、コース的にも、ちょっとどうなの?的な要素の多い、あまり盛り上がらない国際大会として、今年で6回目を迎えるところでした。

 中途半端に参加標準記録を上げ下げしたのも、ステイタスが定まらず、多くのトップ市民ランナーにソッポを向かれた理由になりましたね。


 一昔前は、東京国際女子マラソンを走るために練習している!~という女性ランナーがたくさんいましたが、昨今は、標準記録突破者でも「<つくば>の方がタイムが出るので。」「<大阪国際女子>1本に絞ります。」的に考えている人もたくさんいます。


 大阪国際女子の参加標準記録が3時間13分に引き上げられた時も、「横浜が15分だから、そっちを―」という声はあまり聞かれず、国際女子マラソンといえば、今や「大阪」という感じになっていますね。名古屋ウィメンズのエリートの部は同じ15分でも全然問題外。。。

 

 さて、打ち切りといっても、伝統ある国際女子マラソン。しかも、オリンピックや世界陸上の日本代表選考レースです。このまますべて消滅ってわけにもいきません。

 だからこそ、なくなりそうだけど、その後、ああなる・こうなるという勝手な予想が飛び交っていたわけです。


 それでは、どうなるのか~!?


 私の勝手の予想です。


 「東京マラソンに吸収される形で、女子エリートの部が発展。参加標準記録が3時間10分程度となる。女子エリートの部のみ、40~60分程度早いスタートとなり、オリンピック、世界陸上日本代表選考レースとなる」


 もしかしたら、これが3月の横浜マラソンになるかも知れません。その場合は3時間13~15分?


 勝手な予想ですからね~情報ではありません。噂にしないようにしてください。


 クリール12月号の巻頭特集は「30Km走を極める」


 今でこそ~てか、最近は30Km走ブームみたいな感じで、猫も杓子もマラソンレース前には30Km走を!~みたいなことになってますね。


 私たちが30Km走を奨励し始めた15年ほど前は、「市民ランナーは、練習で30Kmも走る必要はない」という考え方が主流だったのですが~。


 時代は変わり、考え方もだいぶ変わりましたが、それでもその30Km走にどういうスタンスで取り組むのか~ということに関しては、まだまだいろいろな意見があるようです。


 そういうことで今回は、私と、ニッポンランナーズの斎藤コーチ、SWACの大角コーチ、ランニングアドバイザーのMIDORIさんの4人が、それぞれの立場で、そのメソッドを語る~という企画になっています。(Part1 理論編)


 私たちの土曜練習会 も、最近は参加者が激増中ですが、eA式マラソントレーニングの方法論に賛同して~というだけでなく、「あそこは、今、流行りの30Km走を毎週やっているらしい」的なところで、軽い気持ちでいらっしゃる方もおられるようです。


 ただ、来てはみたものの、どのくらいのペースで取り組めば良いのか、その根拠も基準も分からず~結局は、マラソン目標ペース?にチャレンジしては撃沈する~みたいな人も散見されるようになりました。。。


 このあたりは、きっちりしっかりと整理した上で30Km走に取り組んだ方が良いですね。


 

 Part2は実践編ですが、ここに出ている写真はウチの練習会 のものです。

 P35に渡嘉敷コーチ、P37は栗林コーチ、そしてP39は私がペースメーカーで写ってます。

 

 

          

ランニングマガジン courir (クリール) 2014年 12月号 [雑誌]

posted with amazlet at 14.10.22

ベースボール・マガジン社 (2014-10-22)

 ハーフマラソンではなく20Km、市民ランニング大会ではなく陸上競技会です。


 1周5Kmのフラットの周回コースで、昔から高速コース、記録製造コースとして有名です。また、箱根駅伝を目指す有力校の練習レース的な位置づけとしても定着しており、今回も200名以上の学生ランナーが出場していました。


 4分30秒/kmでは関門を通過出来ずに失格になってしまうため、いい加減な気持ちではエントリー、出場できません。また、4分00秒/kmでは周回遅れになります。。。

 一般選手にとっては、中上級者のシリアスなレースとして緊張感もありますね。


 女子の部では、前年優勝のeAのピーちゃんコーチが連覇を狙いたかったところですが、ちょっと脚の具合が悪いので、今回は安全運転で後方待機。それでも2位入賞でした。


 トップは香港の代表選手で、上手に集団を利用した走り(集団を引いていたのがeAの男性ランナーだったところが微妙、、、)で完勝!


 この香港選手を指導しているのが村尾慎悦さん~かつて故中村清先生の懐刀として指導法を学び、ナカムライズムの真の後継者と言われていたお方です。

 一時期は、韓国チームの指導に当たられていましたが、昨今は、アジアのマラソン発展途上国のサポートに尽力されているとか―。


 ピーちゃんコーチは、実は現役の時には村尾さんのご指導を受けており、今回は本当は恩返しをしたかったところでした。


 ピーちゃんによると、eA式は、村尾さんのトレーニング法に似ているいうことですが、そりゃあそうでしょう、私は若い時分に、ずいぶん影響を受けましたので、、、


 現地では、刀水ACの福地コーチ、Harriersの安喰コーチにもお会いしましたが、横浜国際女子や福岡国際を前に、各チームとも、こういうレースを使っての仕上げに余念がないようです。

 らんばでぃの伊藤コーチに至っては、自ら出場していましたけど。。。




 レース中、女性ランナーが審判からイヤホンを外すように注意されるという場面がありました。 

 市民マラソンではなく、陸上競技会ですからね。日本陸連競技規則144条3(b)「ビデオ装置、カセットレコーダー、ラジオ、CD、トランシーバーや携帯電話、もしくは類似の機器」の持ち込み、使用は禁止されています。

 

 






 過去最高の129名のご参加をいただき、8グループ編成のロング走。


 普通、10月中旬以降というのは、レースシーズンを迎え、この練習会の参加者も、駒沢のコースを走る人も少しずつ少なくなっていくのですが、参加者は増え、コースは空き、、、


 今回と来週(新横浜開催)は、4時間体制(通常は3時間体制)ということで、基本の30Kmを超え、もっと長く走っても良いですよ的な設定をしています。


 eA式では、マラソン練習において、最後の30Km走は、本番3週間前まで~。それ以上(35Km超)は、4週間前まで~ということで、11月の「つくば」や「大田原」を目指す方は、どっぷり走り込むのはここが佳境!!ということで、これをやっています。


 一方で、来週の「大阪」「しまだ」は、もう調整体制~「湘南」も既に距離を踏む段階ではありません。ここを目標とする場合は、10~20Km程度の距離で、レースペースから、それ以上の強度で仕上げ的な取り組む~という方もたくさんおられました。


 このあたりは、かねがね、この練習会の利用法と、eA式のセオリーいうことで様々な方法でお伝えしてきたところですが、だんだん浸透してきたな~というところがありますね。


 

 明日は高島平ロードレースで、応援(貴重品預かり係)です。


 少し前になりますが、2015年の大阪国際女子マラソンの参加標準記録が、3時間15分から3時間13分へと変更となりましたね。ハーフマラソン等、他の種目でのタイムは据え置きとなったようです。


 トラックからのスタートですので、どうしても出場者の制限というのはしなければなりませんが、その並び具合、混雑具合を見た限りでは、まだちょっと余裕があるかな?と思っていました。が、すでに更衣室が満杯で溢れ出ており、スタートまでがどうにもこうにも…という状態だったようですね。


 参加標準記録の変更というのは、よくあることではないものの、歴史の中では珍しいことでもなく、毎年毎年、それに恐々としているボーダーライン前後のランナーもたくさんいるわけです。女子に限らずですが。


 そういう心理が働くのかなんなのか、ランナーの間には、毎年のように噂が流れます。「今年は○分に上がるそうだ/下がるそうだ」みたいな。


 が、この30年あまりの間、巷の噂通りに標準記録が変更となったことは一度もありません。所詮、ガセネタなわけで、そこが噂の噂たる所以です。


 なぜにこうもハズレるのか?というくらい、毎年、尽くハズレまくるわけなのですが、結局、噂というのは市中のランナーの予想や期待であって、根拠がないわけで、それが不思議と一人歩きしてしまう恐ろしさ。。。


 実際の変更は、ここ数年の横浜国際女子のように、妙なタイミングで突然、発表されます。

 今回の大阪の場合は、そろそろ変更になってもおかしくない~ということは多くの人は思っていても、あたかも決定したかのような「噂」はあまりありませんでしたね。


 そのかわり、確かな「情報」はありました。本当の情報が事前に漏れたのも、この30年あまりの間、初めてではないかと思うのですが。 


 って、情報漏洩ですね、それは!

 それはそれで問題だぞ。