小学校での読み聞かせ活動記録 -18ページ目

デルトラ・クエスト-シリーズ2-

エミリー ロッダ, Emily Rodda, 岡田 好恵
デルトラ・クエスト2〈1〉秘密の海
岩崎書店/エミリー・ロッダー作/岡田好惠訳/ はけたれいこ画

2-1  秘密の海
2-2 幻想の島
2-3 影の王国

第二部は、上記の三巻から成っている。しかし、それほどのボリュームではないと思える。さて、あらすじ。第一部で退けた影の大王は、自分の王国に逃げ帰ったにすぎなかった。しかも、多くの人が影の王国に拉致されてしまったのである。リーフとその仲間は、影の王国へ出向き、人質吸湿作戦を企てる。しかし、影の王国で大王と互角に戦うためには、ピラの笛というアイテムをゲットしなければならないらしい。しかし、このアイテム、三つに分断されている。そう。だから、第二部は三巻で構成されているのだ。ともかくも、最終的には、アイテムをゲットし、悪い奴をやっつけてハッピーエンドとなっている。あい変わらず安心して読める作品である。

ところで、各巻の構成がアイテム数なんて、洒落ているとも言えるし、すごいこだわりだぁとも思えるし、文章構成技術が高度だとも受け取れる。もしかしたら単なる偶然かもしれないけど(笑)。ローワンシリーズとデルトラシリーズだけじゃ、まだまだエミリー・ロッダーは読み足りない。第三部を読破した後は『ティーン・パワーをよろしく』というシリーズにとりかかりましょう。

子どもに語る日本の昔話①

稲田 和子, 筒井 悦子
子どもに語る 日本の昔話〈1〉

①古屋のもる(6分程度/雨の降る季節)
②さるの生き胆(6分程度/生き胆を天日に干せる天気のいい時期)
③うぐいすの里(6分程度/うぐいすという題から初春)
④犬とねことうろこ玉(10分程度/一年中)
⑤みそ買い橋(5分程度/一年中)
⑥うりひめ(7分程度/一年中)
⑦こんな顔(3分程度/怪談話だから夏)
⑧さる地蔵(4分程度/川を渡れる暖かい時期)
⑨夢見小僧
⑩舌きりすずめ
⑪たかにさらわれた子
⑫三人兄弟
⑬田の久(6分程度/山超えができる季節だから冬以外)

⑭地獄から戻った男
⑮じいさとかに
⑯おおかみの眉毛
⑰こぶとりじい
⑱風の神と子ども
⑲歌い骸骨
⑳大工と鬼六
21 馬子と山んばばあ
22 つる女房
23 朝日長者と夕日長者
24 果てなし話


⑬田の久


お話にかかる時間-6分程度/季節-山超えができる季節だから冬以外


役者をしている田の久のもとにおっかさんが病気だとう知らせが入った。田の久は、これから夜になって物騒だからと人々が止めるのを振り切り、山越えをしておっかさんに会いに行く事にした。ところが、山の中でじいさまに化けたうわばみに出くわしてしまう。


「お前は誰だ。」と問われた田の久は正直に「たのきゅうだ。」と答えたが、うわばみはそれを聞き違えて田の久を「たのき(たぬき)」だと勘違いしてしまう。たのきならば、色々な人に化けて見せて欲しいと言い出した。役者道具を一式持っていた田の久。色々な人物に化けて、うわばみの度肝を抜いてやった。


うわばみは、「おい、たのき。こんなに化けるのが上手なら、怖いものなんか何もないだろう。」と言い出した。「いいや、とんでもない。オレは、お金が大の苦手なんだ。」と田の久が告白するとうわばみも「オレは、タバコのやにと柿の渋が苦手だ。体につくと腐って死んでしまうからなぁ。」と告白する。ともかく、夜も明けてきたので、うわばみと田の久は、また会う約束をして別れた。


さて、田の久は、おっかさんに会って看病をしつつ、村の人たちにうわばみの怖いものを教えて、うわばみ退治をすることになった。昼のうちにうわばみの巣に、たばこのやにと柿の渋をどっさり流し込んだのだ。すると、その夜、瀕死の状態のうわばみが「やい、たのき、お前も道連れだ・・・。」と言って大判小判を田の久の家に放り込んで息絶えた。そういう訳で田の久は、大金持ちになったんだと。おしまい。

子どもに語る日本の昔話①-田の久

稲田 和子, 筒井 悦子
子どもに語る 日本の昔話〈1〉

お話にかかる時間-6分程度/季節-山超えができる季節だから冬以外


役者をしている田の久のもとにおっかさんが病気だとう知らせが入った。田の久は、これから夜になって物騒だからと人々が止めるのを振り切り、山越えをしておっかさんに会いに行く事にした。ところが、山の中でじいさまに化けたうわばみに出くわしてしまう。


「お前は誰だ。」と問われた田の久は正直に「たのきゅうだ。」と答えたが、うわばみはそれを聞き違えて田の久を「たのき(たぬき)」だと勘違いしてしまう。たのきならば、色々な人に化けて見せて欲しいと言い出した。役者道具を一式持っていた田の久。色々な人物に化けて、うわばみの度肝を抜いてやった。


うわばみは、「おい、たのき。こんなに化けるのが上手なら、怖いものなんか何もないだろう。」と言い出した。「いいや、とんでもない。オレは、お金が大の苦手なんだ。」と田の久が告白するとうわばみも「オレは、タバコのやにと柿の渋が苦手だ。体につくと腐って死んでしまうからなぁ。」と告白する。ともかく、夜も明けてきたので、うわばみと田の久は、また会う約束をして別れた。


さて、田の久は、おっかさんに会って看病をしつつ、村の人たちにうわばみの怖いものを教えて、うわばみ退治をすることになった。昼のうちにうわばみの巣に、たばこのやにと柿の渋をどっさり流し込んだのだ。すると、その夜、瀕死の状態のうわばみが「やい、たのき、お前も道連れだ・・・。」と言って大判小判を田の久の家に放り込んで息絶えた。そういう訳で田の久は、大金持ちになったんだと。おしまい。

リボンのかたちのふゆのせいざオリオン-かがくのとも傑作集-

八板 康麿, 杉浦 範茂
リボンのかたちのふゆのせいざ オリオン

27p/26cm/福音館書店/1991年初版/読み聞かせにかかる時間2~3分/季節-冬


オリオン座の昔からある星座物語は、次のようなものです。


オリオンは腕のいい巨人の猟師で、狩りの女神アルテミスと一緒に暮らしていました。しかし、アルテミスの兄のアポロン神はそれが気に入りませんでした。そこで、アポロンは妹のアルテミスをだまして、オリオンを射止めさせてしまいます。悲しんだアルテミスはオリオンを星座に上げたという話です。


冬、東の空を見上げるとリボンの形をした星座が見られるよ。星座の名前は、オリオン。真ん中の三ツ星の下にぼーっと光っているのが、オリオン大星雲。オリオン座の上にぼんやり白く見えるのは、星の集まり、天の川。都会では、この写真絵本のように美しい夜空を見ることは難しいけれど、ちょっと厚着をして、冬の夜空を眺めてみましょう。

ワニのライルがやってきた

バーナード・ウェーバー, 小杉 佐恵子
ワニのライルがやってきた

55p/28cm/大日本図書/1984年初版/読み聞かせにかかる時間13分程度/季節-半そでだし、雪が無いので冬以外・・・


東88番通りの家に引っ越してきたプリムさん一家。ところが家の中から不思議な音がします。シュッシュッパシャンパシャン・・・。それはワニのライルがお風呂に入っている音でした。最初はびっくり仰天したものの、ライルは気立てがよく、とても役に立つワニでした。


あんまり人気者になったので、元の飼い主がライルを取り戻しに来ました。仕方なく、元の飼い主のヘクター・バレンティさんと旅に出たライル。けれども、プリムさん一家が懐かしくて泣いてばかりです。


結局、ライルを持て余したヘクタ・バレンティさんは、ライルをプリムさん一家に返す事にしました。東88番通りの前を通ると、たま~にライルがお風呂に入っている音が聞こえますよ。


■ワニのライルのおはなしはシリーズになっています。


1.ワニのライルがやってきた
2.ワニのライル、動物園をにげだす
3.ワニのライルとたんじょうパーティー
4.ワニのライルとなぞの手紙
5.ワニのライル、おかあさんをみつける
6.ワニのライルは会社のにんきもの
7.ワニのライルとどろぼうじけん
8.ワニのライルのクリスマス


-くまの子ウーフの絵本-おかあさんおめでとう

神沢 利子, 井上 洋介
くまの子ウーフの絵本-おかあさんおめでとう

31p/23cm/ポプラ社/1979年初版/読み聞かせにかかる時間5~6分/季節-葡萄の実がなっているから秋

今日は、ウーフのおかあさんのお誕生日です。ウーフは、母さんが喜ぶようなプレゼントを探しに外へ出かけました。色々考えたウーフは、木の実(ぶどう)とはちみつとかにをプレゼントにしようと決めます。さて、ウーフは、お母さんにちゃんとプレゼントをあげることが出来たんでしょうか。


くまの子ウーフの絵本はシリーズになっています。

1.おかあさんおめでとう
2.さかなにはなぜしたがない
3.ぶつぶついうのだあれ
4.お月さんはきつねがすき?
5.お日さまはだかんぼ
6.くまの子ウーフのかいすいよく
7.あかいそりにのったウーフ
8.まいごのウーフとクー
9.ウーフはあかちゃんみつけたよ
10.ぴかぴかのウーフ

ぼくはあるいた まっすぐ まっすぐ

マーガレット・ワイズ・ブラウン, 坪井 郁美, 林 明子
ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ

40p/29.7×21/ペンギン社/1984年初版/読み聞かせにかかる時間3~4分/季節-苺の実を採って食べていたから春から初夏


おばあちゃんかに電話がかかってきた。おばあちゃんが家においでと言っている。でもおばあちゃんの家へ行く道を知らないよ。おばあちゃんは、まっすぐおいでって言った。だから、ぼくは歩いた。まっすぐまっすぐ・・・。


小さな男の子にとってはは、おばあちゃんの家に行くまでの一本道も大冒険になるんです。途中に、色々な発見をしながら、主人公の坊やは、おばあちゃんの言うとおり、本当にまっすぐまっすぐ歩いたんですよ。

おなべおなべにえたかな

小出 保子
おなべおなべにえたかな?

32p/27×20cm/1997年初版/読み聞かせにかかる時間6~7分/季節-仕上げにたんぽぽ入れるおなべなので・・・読み聞かせに適した季節は早春ですね。


きつねのきっこは、おおばあちゃんにおなべの番を頼まれました。「おなべおなべにえたかな?」そう言いながら試食をするきっこと友だち。おいしく煮えた時には、おなべは空っぽになってしまいました。おなべばジュージュー言いながら「こげつく。お水を入れて。」と叫びました。お水の次はお豆。煮えたら塩・こしょうで味付けして、仕上げにたんぽぽいれて、春の味のする春のスープの出来上がり!


早春は、まだまだ寒い日もあります。そんな日に食べてみたいなぁ。春の味のする春のスープ。主婦にとっては煮えたどうだか教えてくれるおなべがあったら、なんて便利でしょう。あったらいい。こんなおなべ。


姉妹作に次の作品があります。


こいで やすこ
やまこえのこえかわこえて

こちらの作品でもきっこが大活躍していますよ。『おなべおなべにえたかな』の読み聞かせを終えた後に、紹介できるといいですね。

ねこのくにのおきゃくさま

シビル ウェッタシンハ, Sybil Wettasinghe, 松岡 享子
ねこのくにのおきゃくさま

36p/26×27/1996年初版/読み聞かせにかかる時間9分程度/季節-ねこの国なので・・・一年中?


海を越えた遥か彼方に猫の国がありました。猫の国の住人は、皆働き者でした。ある日、この国にお客様がやってきました。お客様は、音楽と踊りをもたらしたのです。猫の国の王様は、このお客様を大歓迎しました。そして、これからも大切な友人として付き合いたい、だから、お面を外して素顔を見せて欲しいと申し出ました。しかし、お客様たちは、命の危険があるから、お面は外せないと言うのです。お客様にはどんな秘密があるのでしょう。 それは、読んでからのお楽しみです。


ともかく絵の美しい絵本です。絵というのは、文章だけでは表現しきれない独特の雰囲気を一気に解消できる視覚的な表現方法ですね。想像力の豊かな子ども達の、より豊かな想像を掻き立てる種のような絵だと思います。絵本というからには、文章のみならず絵の美しさにも注目したいものです。

いつもちこくのおとこのこ

谷川 俊太郎
いつもちこくのおとこのこ―ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー

32p/26×25/あかね書房/1988年初版/読み聞かせにかかる時間5~6分程度/季節-ライオン・ワニ・ゴリラ・津波そんなモノが出てくる作品に、季節は関係なしでしょう!


ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー君がお勉強をしようと学校へ向うと、途中でワニが出てきたりライオンに会ったり、津波に襲われたりして、遅刻してしまいます。理由を正直に先生に話すのですが、先生は信じてくれません。


ある日、めずらしく何も起こらずに学校に着いたら、先生がゴリラに襲われていました。助けを請う先生にジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーは答えます。「大きな毛むくじゃらのゴリラなんてものは、このあたりの屋根にはいませんよ、先生。」と。


各ページに出てくる、ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー君のフルネームの繰り返しと奇想天外な展開とリアリズム。この不思議な組み合わせが、シュールな世界を醸しだしています。子ども達は意外と、こういう不可思議な絵本の世界を好む傾向があるみたいですね。