小学校での読み聞かせ活動記録 -26ページ目
<< 前のページへ最新 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26

絵本-り

八板 康麿, 杉浦 範茂
リボンのかたちのふゆのせいざ オリオン

27p/26cm/福音館書店/1991年初版/読み聞かせにかかる時間2~3分/季節-冬


オリオン座の昔からある星座物語は、次のようなものです。


オリオンは腕のいい巨人の猟師で、狩りの女神アルテミスと一緒に暮らしていました。しかし、アルテミスの兄のアポロン神はそれが気に入りませんでした。そこで、アポロンは妹のアルテミスをだまして、オリオンを射止めさせてしまいます。悲しんだアルテミスはオリオンを星座に上げたという話です。


冬、東の空を見上げるとリボンの形をした星座が見られるよ。星座の名前は、オリオン。真ん中の三ツ星の下にぼーっと光っているのが、オリオン大星雲。オリオン座の上にぼんやり白く見えるのは、星の集まり、天の川。都会では、この写真絵本のように美しい夜空を見ることは難しいけれど、ちょっと厚着をして、冬の夜空を眺めてみましょう。

絵本-る

バーバラ・クーニー, 八木田 宜子ルピナスさん

32P/21×27/ほるぷ出版/1987年初版/読み聞かせにかかる時間-11~12分程度/季節-通年だけどできれば開花期の春がいいかな。


ルピナスさんは子どもの頃はアリスという名前でした。


アメリカに移民してきた家族の一人だったのです。


昼間は祖父の仕事を手伝い、夜は祖父から色々な話を聞くのが楽しみでした。


アリスは、大きくなったら遠い国に行き、


おばあさんになったら海の近くに住みたいと祖父に話します。


すると祖父は「もう一つ、世の中を、もっと美しくするために何かしてもらいたい」と


アリスに頼みます。意味は判らないけれどとても大切な事だと思ったので


アリスは「いいわ。」と約束をします。



約束通り、アリスは成人して外国を旅して周り、年をとると海辺の家に落ち着く事になりました。


海を眺めながらミス・ランティアス(大人になったアリスはこう呼ばれていました)は


外国にもたくさん行ったし、年をとって産み紅住むこともできた。


でも、どうしたら世の中をもっと美しくできるのでしょう。


おじいさんとの約束で一番難しいものが残ってしまったのでした。



ある年の春、陰下に咲いたルピナスの花を見たミス・ランフィアスは


ルピナスの花の種をたくさん注文しました。


夏中、散歩をしながら村のいたるところにその種を蒔いたのです。


翌年の春、村中がルピナスの花で溢れました。


それからも毎年、こぼれた種が芽を出し、村は益々ルビナスで一杯になります。


おばあさんになったミス・ランティアスは、今ではルピナスさんと呼ばれています。



淡々と、一人の女性の生涯を絵本にしたお話です。


その語り口と緑あふれる挿絵は、自然を愛し美しいものを愛する


作者の気持ちが非常によく現れています。


そして作者が最も愛したのは、自然とともに生きている人間なのでしょう。


ドナルド・ホール, バーバラ・クーニー, もき かずこにぐるまひいて

という作品も、淡々とした一家の物語を書いてあります。


特別に面白い事が起るわけでもなく、事件もありません。


日々は単調に過ぎてゆきます。


一年が過ぎると、次の一年は同じことを繰り返すのです。


でも不思議なことに、全く同じ日というのは一日たりともないのです。


一瞬を大切に一生懸命生きている人々の普通の暮らしを


暖かく愛情をもって見守る絵本なのです。


なんというか、平和や平凡が一番幸せだなと想わせてくれる絵本たちです。

絵本-れ

絵本-ろ

ロジャー=デュボアザン, くりやがわ けいこ
ロバのロバちゃん

46P/26cm/偕成社/1969年初版/読み聞かせにかかる時間-10分程度/季節-春~秋。ロバちゃんの大好物のあざみの花が咲いている季節がいいですね。



ある日の事、ロバちゃんは馬のパットくんと小川で水を飲んでいました。


すると、パットくんの耳がとても格好良く見えて


自分の耳がとっても変に思えて哀しくなってしまいました。



それからは、犬のヘクターくんの言ったとおりにしてみたり


こひつじのムクゲのムクちゃんの真似をしたり


豚のローザおばさんに相談してみたり。



結局、思うとおりの耳にはならずしょんぼりしていました。


そこへ、すずめのダニエルくんが飛んできて


「ロバはロバらしくするのがいいよ。」と言って


飛んでいってしまいました。


ぽかんとしていたロバちゃんを見た女の子に


「ほら、おとうさん、かわいい ロバちゃんね。


おみみが とっても すてき!」


といわれてご機嫌になりました。


今では、耳をぴんと立てた幸せなロバになっています。



ロジャー・デュボアザンは


1904年スイスに生まれましたが、1925年にアメリカに渡り


1980年に76歳で亡くなりました。



奥様ルイーズとの共作『ごきげんなライオン』をはじめ、


『がちょうのペチューニア』シリーズや『ワニのクロッカス』など


動物を主人公にした作品が有名な作家さんです。



今回紹介した作品は、初期の作品の一つで、


自分らしさを大切にしようというメッセージが


さりげなく込められているように思います。


大人になっても周囲を気にしすぎて


身動きがとれなくなってしまうことがあります。


丁度いいくらいの自分らしさが大切かなと思います。



絵本-わ


谷川 俊太郎, 長 新太
わたし

27P/25cm/福音館-わくわく☆にんげん/読み聞かせにかかる時間/季節-なし。


わたしという少女が主人公で、周りから見ると何に見えるのだろう?という視点にたって描かれた絵本です。この絵本を読むと、谷川さんの詩に長さんが絵をつけたように思えてなりません。


   わたし

   おとこのこからみると おんなのこ

   あかちゃんからみると おねえちゃん

   おにいちゃんからみると いもうと

   おかあさんからみると むすめのみちこ

   おとうさんからみても むすめのみちこ


ほかの人や生き物からみた私は、色々な立場になります。とっても不思議で、とっても面白い。ちっぽけで、色々なものに見られてしまう私だけど、中身は変わらないよ。だから私は、私を大切にしなくちゃ。と思わせてくれる一冊です。


バーナード・ウェーバー, 小杉 佐恵子
ワニのライルがやってきた  

55p/28cm/大日本図書/1984年初版/読み聞かせにかかる時間13分程度/季節-半そでだし、雪が無いので冬以外・・・


東88番通りの家に引っ越してきたプリムさん一家。ところが家の中から不思議な音がします。シュッシュッパシャンパシャン・・・。それはワニのライルがお風呂に入っている音でした。最初はびっくり仰天したものの、ライルは気立てがよく、とても役に立つワニでした。


あんまり人気者になったので、元の飼い主がライルを取り戻しに来ました。仕方なく、元の飼い主のヘクター・バレンティさんと旅に出たライル。けれども、プリムさん一家が懐かしくて泣いてばかりです。


結局、ライルを持て余したヘクタ・バレンティさんは、ライルをプリムさん一家に返す事にしました。東88番通りの前を通ると、たま~にライルがお風呂に入っている音が聞こえますよ。


■ワニのライルのおはなしはシリーズになっています。


1.ワニのライルがやってきた
2.ワニのライル、動物園をにげだす
3.ワニのライルとたんじょうパーティー
4.ワニのライルとなぞの手紙
5.ワニのライル、おかあさんをみつける
6.ワニのライルは会社のにんきもの
7.ワニのライルとどろぼうじけん
8.ワニのライルのクリスマス


<< 前のページへ最新 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26