死ぬはずだった夜‐48‐
アイスノンを渡してくれた。
そして2人で寮の中を隅々までチェックしたが
男はいなかった。
「鍵……閉まってるけどどっから入ったんだろ?」
「……あ、あぁ~ほんとだね」
自分が鍵を閉めた事を
お姉ちゃんには言わなかった。
みんな無事で良かった……
ただ、彼氏に会いに行くと言っていた友達は
部屋にいなかった。
今日2階にいた学生は
2人だけ……
そう……
始めから2人だけ。
死ぬはずだった夜‐47‐
「やっぱびっくりするよね…… 殴られた」
「は!? 誰に??」
「知らない人……」
「お姉ちゃん!あたし急いでるんだ! あたしと一緒にみんなが無事か確認して欲しい」
「警察は呼んだの?」
「まだ……」
「まだって…… 」
「あたしは大丈夫だから……夜が明けたらちゃんと学校に報告しに行くから…… おねがい!!」
死ぬはずだった夜‐46‐
寮長は1つ年上の同級生。
『お姉ちゃん』と呼んでいた。
流れる血を拭いタオルの綺麗な部分で
顔を隠してドアを叩いた。
こんな夜中に出てくれるかな……
「……誰?」
「お姉ちゃん? ルナ……」
「まだ開けないで! 開けてもびっくりしないでね」
「どしたん?…… 分かったよ」
そう言うとドアが開いた。
そして案の定
顔を見るなり絶句した。