死ぬはずだった夜‐51‐
一通り検査をした結果……
鼻の骨にヒビ。
両目の周りの内出血がかなりひどく
腫れがひいたとしても後遺症として残るかもしれないと言われた。
採血で血小板の数が異常に低かった。
そして頚部圧迫による捻挫……
そこにいた全員が
首元を見て驚いた。
襲われた時に着ていた丸首のトレーナーの跡と男の手形がくっきりと首に残っていたから。
それを見た刑事が
「これはひどい。殺人だな……」
そう呟いた。
婦女暴行、殺人未遂……
そして赤黒くついた手形は
1ヶ月位消えなかった。
死ぬはずだった夜‐50‐
外はうっすら明るくなっていた。
わたし……
死ななきゃいけなかったのかな……
前に進もうとすると
すぐに突き落とされる
腫れ上がった顔を見つめ
大きくため息をついた。
そして朝一
みんなに気付かれないように
お姉ちゃんと一緒に職員室へ。
職員室に入るなり
教官達は固まった。
そりゃそっか……
「ど、どうしたの?」
「……夜中に変質者が入ってきました」
「ひどい…… 」
「警察には通報したの?」
教官は泣いていた。
「まだです……」
「どうして!? すぐに警察に連絡して!!」
教官が叫んだ。
間もなくして
3台のパトカーが到着……
刑事と婦警と鑑識班が集まった。
死ぬはずだった夜‐49‐
確認してたら良かったんだ
これが
自分じゃなかったら……
後悔しただろう。
こんな思い……
絶対友達にはさせたくない。
大事な友達。
あぁ~あ綺麗な顔が台なしだぁ……
つか卒業式までに治るのか?
ほんといてぇ~
マジでぶん殴りやがって
あたし女の子だぞ!?
マジで……
何なんだよ ……
3時間だけ……
過去を消して下さい。
苦しみは
これからだった。