クローバー(ノンフィクション小説) -91ページ目

死ぬはずだった夜‐51‐


とりあえず学校の隣にある病院へ連れて行かれた。

一通り検査をした結果……
鼻の骨にヒビ。

両目の周りの内出血がかなりひどく
腫れがひいたとしても後遺症として残るかもしれないと言われた。

採血で血小板の数が異常に低かった。
そして頚部圧迫による捻挫……

そこにいた全員が
首元を見て驚いた。

襲われた時に着ていた丸首のトレーナーの跡と男の手形がくっきりと首に残っていたから。

それを見た刑事が
「これはひどい。殺人だな……」
そう呟いた。



婦女暴行、殺人未遂……
そして赤黒くついた手形は
1ヶ月位消えなかった。

死ぬはずだった夜‐50‐


気が付けば
外はうっすら明るくなっていた。

わたし……
死ななきゃいけなかったのかな……

前に進もうとすると
すぐに突き落とされる

腫れ上がった顔を見つめ
大きくため息をついた。


そして朝一
みんなに気付かれないように
お姉ちゃんと一緒に職員室へ。

職員室に入るなり
教官達は固まった。

そりゃそっか……

「ど、どうしたの?」

「……夜中に変質者が入ってきました」


「ひどい…… 」
「警察には通報したの?」
教官は泣いていた。

「まだです……」


「どうして!? すぐに警察に連絡して!!」
教官が叫んだ。


間もなくして
3台のパトカーが到着……

刑事と婦警と鑑識班が集まった。

死ぬはずだった夜‐49‐


わたしがちゃんと
確認してたら良かったんだ

これが
自分じゃなかったら……
後悔しただろう。

こんな思い……
絶対友達にはさせたくない。

大事な友達。

あぁ~あ綺麗な顔が台なしだぁ……
つか卒業式までに治るのか?

ほんといてぇ~
マジでぶん殴りやがって
あたし女の子だぞ!?

マジで……
何なんだよ ……


3時間だけ……
過去を消して下さい。



苦しみは
これからだった。