死ぬはずだった夜‐42‐
頭に浮かんだ事……
『みんな……大丈夫か?』
体を起こしベッドの上に座った。
たらたらと頬を伝わり
零れ落ちる血……
顔面から血がとめどなく落ちてくる。
電気
電気つけなきゃ……
ふらふらになりながら
電気のスイッチを探した。
パチッ……
一気に部屋が明るくなる
死ぬはずだった夜‐41‐
頬を伝うのが分かった。
もうわたしに希望の光は
ない。
殺せ……
殺せよ……
殺してくれ
ゆっくりと目を開き
男の方を見た。
男は首にかけた手をばっと離し
逃げるように部屋を走り出て行った。
あぁ
あの男の後ろ姿が
忘れられないんだ……
今でも
記憶に……
心に……
体に……
深く刻み込まれている。