クローバー(ノンフィクション小説) -94ページ目

死ぬはずだった夜‐42‐


男が出て行った後
頭に浮かんだ事……


『みんな……大丈夫か?』


体を起こしベッドの上に座った。

たらたらと頬を伝わり
零れ落ちる血……

顔面から血がとめどなく落ちてくる。


電気
電気つけなきゃ……

ふらふらになりながら
電気のスイッチを探した。


パチッ……




一気に部屋が明るくなる

死ぬはずだった夜‐41‐


生温い雫が
頬を伝うのが分かった。


もうわたしに希望の光は
 ない。

殺せ……

殺せよ……


殺してくれ


ゆっくりと目を開き
男の方を見た。

男は首にかけた手をばっと離し
逃げるように部屋を走り出て行った。



あぁ
あの男の後ろ姿が
忘れられないんだ……


今でも
記憶に……

心に……


体に……




深く刻み込まれている。

死ぬはずだった夜‐40‐







心が……

また死んだ。