クローバー(ノンフィクション小説) -95ページ目
部屋中に
鈍い音が響いた。
1発目は額
やめて……
後少しで卒業なんだ……
2発目は口
お母さんに
いいとこ見せなきゃいけないんだよ……
3発目は右目
翔真が好きって
言ってくれた目なのに……
4発目は鼻
あたしは 生きてちゃ いけないの?……
5発目は左目……
……
あ た し だ め だ ……
糸がぷつりと切れた。
でも
そんな願いは……
届かなかった。
わたしの見つめる目が
相当気に入らなかったんだろう
その拳は
力を緩める事なく
顔面を打ちつけた。
顔面は予想外だった……
焦った。
だめだ
顔だけはだめ
顔以外なら
どれだけ殴ったっていい
でも
顔だけはお ね が い ……
か お だ け は ……
や め て く だ さ い 。

