クローバー(ノンフィクション小説) -95ページ目

死ぬはずだった夜‐39‐


部屋中に
鈍い音が響いた。


1発目は額

やめて……
後少しで卒業なんだ……


2発目は口

お母さんに
いいとこ見せなきゃいけないんだよ……


3発目は右目

翔真が好きって 
言ってくれた目なのに……


4発目は鼻

あたしは 生きてちゃ いけないの?……



5発目は左目……

 …… 

あ た し だ め だ ……







糸がぷつりと切れた。

死ぬはずだった夜‐38‐


でも
そんな願いは……


届かなかった。


わたしの見つめる目が
相当気に入らなかったんだろう



その拳は
力を緩める事なく




顔面を打ちつけた。

死ぬはずだった夜‐37‐


顔面は予想外だった……

焦った。


だめだ
顔だけはだめ


顔以外なら
どれだけ殴ったっていい


 でも 
顔だけはお ね が い ……



か お だ け は ……







や め て く だ さ い 。