クローバー(ノンフィクション小説) -83ページ目

トラウマ‐10‐


大丈夫じゃない姿を見ながらいつも『大丈夫』と言う私を見ていた周りも辛かったに違いない。

手を差し延べても
払いのけられ……

自分は卒業したらこの場所を離れる。

リエはどうなる
一緒に思い出を作りたいと言って
ここに残ったリエは……

この場所で
再スタートをきらなければいけないんだ。

リエは怖がりで寂しがりやで泣き虫なのに
私が強がるから何も言えなくて……

いつも泣いてくれたリエは
私以上に辛かっただろう……


周りを心配させまいと
自分の気持ちに嘘をつく事は
時に相手を傷つけてしまう。



必ずしも自分の思いと
相手の思いとは
『=』(イコール)ではないんだ。

トラウマ‐9‐


不死身の女は凄く強くて、
とてつもなく弱かった。

苦しみや悲しみや弱い自分を
1人で背負い込み『大丈夫』と言い続けた。


怖いよ……
(あたしで良かったんだ)

辛いよ……
(あたしで良かったんだ)

助けて……
(あたしは大丈夫だから)

こんな心の葛藤が苦しくて。


感情を無にし孤独を選んだ理由が
分かり始めていた……


自分の優先順位は
誰よりも底辺だったんだ。



生きる希望を阻むモノ





それは
自分自身だった。

トラウマ‐8‐


夜が好きなのに夜が怖くなった。

1人の時間が必要なのに
1人でいるのが怖くなった。

写真が嫌いなのに
もっと写真が嫌いになった。

外を堂々と歩けなくなって
好きな服が着れなくなって
眠れなくて
人混みが怖くて
男の人が怖くて……

好きなモノが怖くなって
嫌いなモノが更に嫌いになって

自分が自分じゃなくなって……


何もする事がなくて、
何も考える事がなくて、
退屈でつまらないと思っていた時間……


今ならそれが
どれだけ幸せな事なのか……

分かるのに。



あぁ…
消えて無くなりたい…