卒業‐6‐
両親の元へと向かった。
「凄くいい答辞だった!嬉しかったよ」
「あたり前だろ!!」
顔を見られないように
足早に立ち去った。
嬉しいくせにつくづく不器用だ……
そして仲間と写真撮影。
出来上がった写真の自分……
腫れた顔で
笑っていた。
卒業‐5‐
在校生の後ろの席に
両親は座っていた。
腫れた顔を気付かれないように
伏し目がちに通りすぎる……
在校生送辞
次はわたし……
大丈夫かな
卒業生答辞
名前を呼ばれて前に出る
来賓に礼、教官に礼、
そして仲間と父兄に……礼。
リエは泣いていた
教官も泣いていた
そしてお母さんも泣いていた……
ここでの3年間が
走馬灯のように駆け巡る。
『ここで出会えた仲間に
ありがとう 』
『お父さんお母さん……
ありがとう 』
『あたしは……
あたしの道を進んでいきたい』
『あたしは……
あたしでありたい』
自分の存在は無ではないと……
必死に立っていた。