クローバー(ノンフィクション小説) -80ページ目

バランス‐2‐


殴られた顔は額に点状出血、
目の周りはやはり内出血が残ってしまった。

そして事件の影響は
予想以上に大きかった……

しばらくしたら忘れられるだろうなんて
簡単なものじゃなかった。


‐事件の回避行動‐

犯人は明らかに年上。
知り合い以外の年上は一切避け、
年下としか付き合わなくなった。

あとは
人の目を見れなくなった。

特に男
自分のこの目は
人をイライラさせると思い込んだ。

元々視力は良かったが
見えすぎる世の中が怖くなって、


わたしは自分の目を
自ら傷つけた……


ボーッと見える世界の方が
居心地が良かったんだ。

バランス‐1‐


卒業式が終わり、
あとは国試の結果発表だけ……

4月の入社式までの間、地元に戻る事にした。


リエは笑って言った。

「ルナちゃん 一杯思い出作ろうね! これからは楽しい事ばっかりだから!!」


何度この言葉を
リエに言わせただろう……


うん、わたしもそう思ったよ


まだ大丈夫と言えた。



頑張ろうと思えた。

卒業‐7‐


光が見え始めた。

そう思っていた。
そう思いたかった……

これ以上辛い事なんて
ないと思っていた。


なのにわたしは半年でこの地を去る。


職を失くし

居場所を失くし

大切な友を失くし


愛する人を失った……





罪と罰。