卒業‐5‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

卒業‐5‐


卒業生入場

在校生の後ろの席に
両親は座っていた。

腫れた顔を気付かれないように
伏し目がちに通りすぎる……

在校生送辞

次はわたし……
大丈夫かな

卒業生答辞
名前を呼ばれて前に出る

来賓に礼、教官に礼、
そして仲間と父兄に……礼。

リエは泣いていた
教官も泣いていた
そしてお母さんも泣いていた……

ここでの3年間が
走馬灯のように駆け巡る。

『ここで出会えた仲間に 
ありがとう    』

『お父さんお母さん…… 
ありがとう   』


『あたしは…… 
あたしの道を進んでいきたい』

『あたしは…… 
あたしでありたい』


自分の存在は無ではないと……
必死に立っていた。