クローバー(ノンフィクション小説) -85ページ目

トラウマ‐4‐


翌日、
前髪を下ろし、特殊メイクにマスクをして登校。

事件の事は
教官とごく一部の学生しか知らない……

教室に入ると事件の事を知らない友達が
話しかけてきた。

「ルナ~ 風邪大丈夫なん?」

「あぁ」


「つか凄いクマできてるよ!!」

「……寝不足なんだよ」


そして別の友達が
後ろから首にしがみついてきた。

「ル~ナ!!」

「さ、触んなぁっ!!!」


「ど、どうしたん?」

「ごめん……今はあたしに触らないで」


首元を触られた瞬間
烈火の如く怒り手を払いのけた。

それは頭で考えるよりも早く
体が反応してしまったんだ。


首にくっきり残る
男の手形……


友達が首に
手をかけた瞬間、

あの男の手と
友達の手が同化した。

トラウマ‐3‐


後は卒業論文。

じいちゃん……
血で汚れちゃったよ……

ごめんね。

既に半分以上書いていた。


書き直す時間もないから
そのまま続きを書く事に。


そして
1日で書き上げた。

トラウマ‐2‐


事件後、
1日だけ学校を休んだ。

教官は風邪で欠席という事にしてくれた。

殴られた顔はさらに腫れ上がり
内出血もひどい。

卒業式まであと3日……

治るかな……


顔を眺めながら
考える事1時間……

化粧ポーチを取り出した。


コンシーラーをたっぷり塗り込み
ファンデーションは厚めに……


目元は黒のアイライナーを
少し幅を持たせて書き込んでいく。

そして特殊メイクが完成した。



後は腫れ止めの薬を飲めば
当日には何とかなるだろう……