クローバー(ノンフィクション小説) -13ページ目

心友-8-



「……逃げるってどこに!?」

「分かんない。
    でも……どこでもいいじゃん」


「仕事はどうするん?」

「仕事は……
   あたしの代わりなんていくらでもいるし」


「家族は?」

「後で言えばいい。
    きっと分かってくれる」


「荷物は?」

「荷物はいらない!
    別に大事な物とかもないし」


「あたしはいいの。
    ルナちゃんの代わりはいないから!
    ルナちゃんはルナちゃんしかいないもん」


「もう……
    ルナちゃんの辛い姿見たくないんだ……」


リエ……
泣き虫で怖がりで
いつもわたしにくっついてた

いつも傍で
笑ってくれた


いつもわたしの代わりに
泣いてくれた……



わたしがリエに
いつも支えられていたんだ。

心友-7-



リエの言葉が
胸に突き刺さった。

「……ん? 大丈夫だよ」


「ルナ…… あたしルナには
    感謝してるんだぁ。
    あたしルナのお陰で凄く楽しかったし、
    凄く強くなれた」

「いつもあたしの味方でいてくれて…… 
    いつも強くて…… いつも優しくて……」

「一杯ルナちゃんに助けてもらった。
    だから今度はあたしが返す番だよ」

「ルナちゃん。今からあたしと逃げよ!!」


大粒の涙を零しながら……
リエは笑って言った。


そうするしか方法がない位
もう……どうしようもない事を
リエも悟っていた。

心友-6-



夕方
寮に戻る為に友達の家を出発

楽しい時間は
あっという間に過ぎる……


車にリエと2人
近づけば近づくほどに口数は減る……



そんな中
先に口を開いたのはリエだった。




「ルナちゃん……辛いんやろ?」