クローバー(ノンフィクション小説) -124ページ目

義之との別れ‐9‐


わたしは……

彼女としての役割から
母親になっていた。

どんな事も受け入れ、
認め、包み込み、諭す……

相手にとって凄く居心地のいい存在。


世の中から見捨てられ
偏見の目で見られる子にしてみたら
尚更救いの光だろう。


でも
違うんだ……


ほんとは
自分がそうされたかったんだ。

自分がしてもらいたい事や
言ってもらいたい言葉を
相手に注いでいただけだ。

今迄付き合ってきた男もそう
友達もそう……

そしてその忠誠心に
救われていたんだ。


ただ自分が求めるモノ=相手が求めるモノ
とは必ずしも同じではないという事に
気付いていなかった。


後にもう1人の
瞳の綺麗な少年に出会う事になる


そして
天罰が下る。

義之との別れ‐8‐


義之の、わたしがいないと
生きていけないと言う言葉に……

ホッとする自分がいた。

自分がこの世に存在している事を
認めてもらえた気がして……


わたし……
居てもいいんだ


求めているものが少しだけ見えた。

それと同時に
自分は何て最低なんだろうという自己否定。


別れ話しで泣いている義之を見ながら
私は安心したんだ。



酷い女だ

ごめん……義之。

義之との別れ‐7‐


そして雨は
土砂降りになった。


「別れよう……」

「嫌だ!絶対嫌だ!!」


「約束守れなかっただろ?」

「ルナちゃんに会えなくて、寂しかった……」


「人のせいにするな」

「ごめん!ほんとにもうしないから!」


「無理だ」

「ルナちゃんいないと俺生きていけないよ!!!」



そう言って
義之は号泣し、土砂降りの中座り込み
地面に頭を押し付け謝り続けた……