クローバー(ノンフィクション小説) -122ページ目

仲間‐4‐


ずっと
友達はいらないと思ってた……

だけど羨ましかった。

みんなと一緒にいて
ご飯の時が1番嬉しかった。


『いただきます』

『ごちそうさま』

これをみんなで言うのが嬉しくて……

ただそれだけで
顔がにやけるくらい嬉しくて。


感情をさらけ出すわけじゃない

だけど凄く嬉しくて……



凄く楽しかった。

仲間‐3‐


夏休みが明けて
成績はガクンと落ちた。

そりゃそうだ……

夏休みの間中家出して
美貴を捜し回ってたんだから


成績が落ちた途端に
教官の態度が変わった。

心の叫びなど
一片のかけらも届いていないだろう……

ボロボロになった教科書を開く

山から転落した時
運命を共にした教科書……

厚さは倍以上に膨れ上がり、
雨に濡れたせいかくっついて
それを1枚ずつ剥がしていくと
車のガラスや葉っぱが張り付いて固まっていた。


ボロボロに汚れた教科書が
自分と重なる……

落ちこぼれ。

国試が終わる迄
その教科書を使い続けた。


汚くても

ボロボロでも


教科書は教科書。

仲間‐2‐


美貴に裏切られた時……

傷つき心を閉ざした。


でもその傷を癒してくれたのは
仲間だった。


ただ、わたしは加減を知らない

自分の命より猫の命を選択し
山から転落するような女だ。


自分を優先できない……

自分を大事にできないわたしは
孤独を選択する事で自分を守ってきた。



自分が求めるモノと

自分に足りないモノ……



それを上手くコントロールする事が
できなかったんだ。