仲間‐3‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

仲間‐3‐


夏休みが明けて
成績はガクンと落ちた。

そりゃそうだ……

夏休みの間中家出して
美貴を捜し回ってたんだから


成績が落ちた途端に
教官の態度が変わった。

心の叫びなど
一片のかけらも届いていないだろう……

ボロボロになった教科書を開く

山から転落した時
運命を共にした教科書……

厚さは倍以上に膨れ上がり、
雨に濡れたせいかくっついて
それを1枚ずつ剥がしていくと
車のガラスや葉っぱが張り付いて固まっていた。


ボロボロに汚れた教科書が
自分と重なる……

落ちこぼれ。

国試が終わる迄
その教科書を使い続けた。


汚くても

ボロボロでも


教科書は教科書。