クローバー(ノンフィクション小説) -105ページ目

死ぬはずだった夜‐9‐


卒業式前に
珍しく昼間に外出した。

行き先はお気に入りの場所……

海の近くにあぜ道があって
そこに生い茂るクローバー。

茶髪の柄の悪い女が1人で
一心不乱に四つ葉のクローバーを見つける様は

かなり格好悪かったかもしれない。

でも
そんな事はどうでも良かった……


7つ集める頃には日が暮れていて
その7つの四つ葉のクローバーを海に流した。


『みんなが国試に合格して素敵な看護婦さんになりますように……』


そう願った。

そこには強がりも偽りもない
素の自分。



少しだけ
自分を好きになれた気がした

死ぬはずだった夜‐8‐


電話の後ろで
みんながあれがいいこれがいいって……


「分かった あたしバカだね」

「 早く帰っておいで!!」


泣きそうなのをぐっと我慢して寮に戻った。

その後は
みんな何を聞くわけでもなく……
アイスを食べた。



みんなと出会えた事に
心底感謝した日。

死ぬはずだった夜‐7‐


仲間……

実は美貴が退学してから連絡があって。

こっちに帰るから会いたいって

一時帰省ですぐまた帰るのが前提だが
それでも良かった。

凄く嬉しくて
会えるのを楽しみにしていた。

そしてリエ達も喜んでくれた。

場所は彼氏の裕の実家
時間は夕方7時。

夕食を早々と済ませ裕の実家へ向かった。

久しぶりに会える
ドキドキが止まらなかった。

だけど約束の7時……
来ない。

1時間経った……

来ない。

2時間経った……

来ない。


そして結局3時間経っても
美貴は帰って来なかった。

わたしはいつだってそう
普通3時間も待つかよ……


リエに電話した。
「リエ? 美貴来なかった……」

「ルナ~ ちょうど良かったぁ うちらアイス食べたかったんよね~ 買ってきて!!」


「……はぁ!?」