クローバー(ノンフィクション小説) -107ページ目

死ぬはずだった夜‐3‐


また教官から呼び出された。

4回目……

今度は何だよ

職員室に入ると
教官は穏やかな顔をしていた。


「今日呼び出したのはね、卒業式の事でちょっと」

「はぁ 卒業式ですか?」


「あなたに卒業生代表で答辞をお願いしたいの」

「は? あたしがですか??」


「そうよ 原稿用紙2枚程度でいいから考えといてね」

「……」



なんでわたしなんだよ

死ぬはずだった夜‐2‐


国試の後、
死んだように眠った……

その後腎盂腎炎は徐々に回復し
普通に生活できるようになった。

学校では国試の自己採点が行われたが
何せその時の記憶がほとんどなく
故にどれに解答したか分かるわけもなく……


周りが一喜一憂する中
私はボーダーラインに達しているのかすら
全く分からなかった


まぁいい
終わったんだから……

終わったという事だけで
安堵感があった。


あとは
残り僅かな学生生活を楽しもう。

みんなと
最後の思い出を作ろう。




あと7日

死ぬはずだった夜‐1‐


あの時
死ねば良かったのかな

あの時
死ねば良かったかな……



卒業式まで
あと少しだったのに。