クローバー(ノンフィクション小説) -106ページ目

死ぬはずだった夜‐6‐


卒業前に
リエ達と卒業旅行に行く事になった。

野球の観戦。

野球とか興味はなかったけど
みんなと行けるならどこでもいい。

リエと仲良くならなければ
今頃1人ぼっちだったろう……

リエありがとう
みんなありがとう。

今までになく
楽しくて穏やかで……



仲間に囲まれて
凄く凄く幸せだった。

死ぬはずだった夜‐5‐


久しぶりに実家に電話をかけた。

「もしもし?」

「あ、お母さん? ルナだよ」


「あんた連絡もよこさないで! 全くもう」

「ごめんごめん」
「あのさぁ 卒業式来てくんない?」

戴帽式の時は
絶対来るなって言ってたな……


「あんた全然呼んでくれないから卒業式まで来るなって言われたらどうしようかと思ってたわよ」

「あたしさぁ 卒業式で卒業生代表で答辞詠むんだ」


「へぇ~ 凄いじゃないの! 全然帰っても来ないから何してるか分からなかったけどちゃんと頑張ってたんだね」

「で、来るの?来ないの?」

「お父さんと一緒に行かせてもらいます」


「あっそ じゃあまた時間とか分かったら連絡すっから」
そう言って電話を切った。

相変わらずぶっきらぼうやな……

もっと素直になりゃあいいもんを



でも……
やっと親孝行らしい事できる。

死ぬはずだった夜‐4‐


つくづく大人は見る目がない。

看護婦になりたくないって思ってる奴に
普通答辞とか任せるか?

そんな気持ちもあったが
この時はいつもとは少し違う感情が芽生えていた。

お母さん
喜んでくれるかな

いつも厳しくて
自分にも周りにも厳しい人で

褒められる事なんてほとんどなかったけど

いつも迷惑ばっかかけてたけど……


お母さん……
喜んでくれるかな


お母さん……


褒めてくれるかな。