死ぬはずだった夜‐5‐ | クローバー(ノンフィクション小説)

死ぬはずだった夜‐5‐


久しぶりに実家に電話をかけた。

「もしもし?」

「あ、お母さん? ルナだよ」


「あんた連絡もよこさないで! 全くもう」

「ごめんごめん」
「あのさぁ 卒業式来てくんない?」

戴帽式の時は
絶対来るなって言ってたな……


「あんた全然呼んでくれないから卒業式まで来るなって言われたらどうしようかと思ってたわよ」

「あたしさぁ 卒業式で卒業生代表で答辞詠むんだ」


「へぇ~ 凄いじゃないの! 全然帰っても来ないから何してるか分からなかったけどちゃんと頑張ってたんだね」

「で、来るの?来ないの?」

「お父さんと一緒に行かせてもらいます」


「あっそ じゃあまた時間とか分かったら連絡すっから」
そう言って電話を切った。

相変わらずぶっきらぼうやな……

もっと素直になりゃあいいもんを



でも……
やっと親孝行らしい事できる。