死ぬはずだった夜‐18‐
声かけるだろうし。
その時また鍵は締めればいいや……
そう思っていた。
ほとんど寮にいない自分が珍しく寮にいる。
何か自分でも不思議な感じがした。
今日はリエもいない
だから久しぶりに自分の部屋で過ごす事にしたんだ。
卒論でも書くか……
オールで野球観戦……
さすがに疲れていたが
早く終わらせてゆっくりしたかった。
魔の手が
近づいてる事など……
知る由もなく。
死ぬはずだった夜‐17‐
寮に残ったのは2階が3人。
PM9時
寮施錠。
1階と2階は別々に扉があるので
それぞれに施錠しなければならない。
その後寮長が戸締まりの確認
2階に残っていた学生は
扉に1番近い部屋に1人、
中間に1人、そして私。
私は扉からは
1番遠い部屋……
3人の内の1人は
野球を一緒に見に行ってた子で
もしかしたら彼氏に会いに行くかもしれないと言っていた。
死ぬはずだった夜‐16‐
みんな彼氏の元に散っていった。
その時私には彼氏はいない。
リエも彼氏が会いに来たので出て行った。
リエの彼氏は
リエが地元にいる時からの付き合いだ。
当然卒業したら
地元に戻ってくると思っていたはず……
それを自分のせいで
リエを引き止めてしまった気がして……
私はこの地に
一生住むつもりでいた。
大好きな海が毎日見れる
結婚はしない
結婚願望は微塵もなかった。
子供はいらない
子供は大嫌いだから……
リエはどうするつもりなんだろ……
そんな事を考えながら
リエを見送った。