4月いっぱいで3年半通った「訪問クラリネット 個人レッスン」 の生徒さんとのレッスンが終わりました。
生徒さんとのレッスンはオランダの教則本とメソッドを使い、英語でのレッスンでした。
「オランダで勉強した人に先生になってほしい」
というご両親の希望のもとでご縁が繋がり、わたしが伺うことになりました。
というのも、オランダの音楽院では器楽演奏の選考生の学士課程で、必ず教育学と楽器教授法を全ての生徒が学びます。座学、実習、インターン、論文とそのプレゼンに全てパスしないと、卒業試験演奏を受けられないほど重要な科目です。卒業証書にもこの分野のディプロマが演奏のディプロマと併せて証明されます。
これをご存知だったであろうご両親がクラリネットの先生を探しているときに、オランダの繋がりでわたしにお話をいただきました。
修士課程には教育学のカリキュラムはありません。日本では音大や音高どころか高卒だったわたしはオランダで学士課程から始めるしかなかったわけですが、この教育学や楽器教授法の授業は、まさにわたしが留学に際して強い興味をもっていた分野でした。
長いこと高卒であることが実際の生活でも足かせになり、わたしの心にもコンプレックスとなっていましたが、高卒だったからこそオランダで学士課程を学べたわけです。
人生何があるかわかりません。
ユトレヒト音楽院を卒業するときに、オランダの明るく、前向きで、子どもや生徒と対等に接し、じっくりゆっくりクラリネットや音楽を学んでいくこのスタイルを日本でも実践したいと願っていました。
あわよくば、英語を使って日本に住む外国の方や英語話者の方のクラリネットレッスンができればいいなぁと考えていました。
そして今回、日本でオランダのメソッドやテキストブックを使い、オランダの方に、英語でレッスンをすることができました。
かけがえのない貴重な経験と勉強でした。
それだけでなく、生徒さんやそのご両親とあたたかい交流をもつことができ、心から感謝しています。
生徒さんは母国の大学にいきますし、ご両親も別の国にお仕事で赴任されます。
いつかまた、世界のどこかで、会えますように。本当にありがとうございました。
写真はいただいたお花。レッスン最終日がオランダの国王の日だったため、オレンジが中心のアレンジメント🌸
もう一つは「お別れお茶会」に生徒さんのお母さんが焼いてくれたタルトタタン。美味しかった〜〜🍰
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