フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -58ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/



お勉強の記事が少し続いたので、少し美味しくて楽しいお話です



11月に入ったというのに、フィレンツェはこの通り快晴



お友達とお散歩がてらにランチすることにしました。

のんびり歩いていると、かわいいお店を発見!

サンドイッチとワインのお店のようです。

中に入るとおじさんとおばさんがサンドイッチを作っています。


何が食べたいんだい?


ランプレドット(フィレンツェ風モツ煮込み)のサンドイッチね。
ちょっと待っててね。


といって一生懸命作っていただきました。
とっても優しいご夫婦です。


作ってもらったサンドイッチを持って少し歩きました。
この門をくぐると



さらに坂があって



見晴らしのいい場所にきました。
遠景にドゥオモも見えます。



今日はこの景色を見ながらランチ
なんてリッチ
おじさんとおばさんの愛情たっぷりのサンドイッチです。



この庭園、5月になるとバラでいっぱいになります。
いまはオリーブの実が生っていました。


帰りの道は紅葉がいっぱい。




建物の色と相まってきれい



中心から少しだけ外れた場所ですが、この小さな広場には
安くて美味しい名店
が揃っています。


フィレンツェの街角の愛情と秋の気配いっぱいのリッチなランチ
ゼイタクって生活のちょっとしたところにあるんだなぁと実感した秋の昼下がりでした

みなさんの周りのゼイタクはなんですか?




前回「マニアックな記事を書く」宣言しましたが、今日はほんっとウケを無視した
趣味の記事
です

・中世キリスト教美術とか図像学に興味のある方
・これからウフィツィとかルーブルといった名だたる美術館に行く前に予習しておきたい方
・マリコの趣味に付き合ってやろうという奇特な方
のみ読み進んでください





フィレンツェの街の象徴とも言えるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

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その向かいにある洗礼堂の門について紹介してきました。IMG_0283

Part 1 - 東側にある通称「天国への門」
Part 2 - 唯一のゴシック作品 南側の門について
Part 3 - ゴシックからルネサンスへのお話


そして今回は南側の門に描かれているキリスト教の「徳」を通して図像学を見ていきたいと思います。


天国への門と比べて観光客の少ない南門・・・
ええ作品やのになー。


この扉は28枚のパネルでできているのですが、
上の20枚は「洗礼者ヨハネの生涯」について
下の8枚がキリスト教の「徳」について描かれています。

キリスト教の「徳」はさらに
「対神徳」と「枢要徳(対人徳)」
に分かれています。


対神徳とは神様に対して人間が示す徳を表します。
・信仰 (Faith / Fede)
・慈愛 (Charity / Caritas)
・希望 (Hope / Spes または Esperanza)
の3つになります。


こちらが「信仰」
手に持つ十字架と聖杯が特徴。


次が「慈愛」
手に大地の恵みを示す角があります。



そしてこちらが「希望」
羽根があること、そして手を合わせるようにして上を向いていることが特徴です。



そして、一般的には「徳」の中には明記されていないのですが、もう一つ重要とされる「謙遜 (Humility / Humilitas)」も描かれていました。


次は枢要徳とタロットカードについて見ていきたいと思います。


ここ、私の原点でもあり本当は私が一番触れたくないところだなー。
といくことで、乞うご期待。




フィレンツェで一番有名なドゥオモの前にある洗礼堂。

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洗礼堂の上を鳥が舞っています



その洗礼堂に設置されている天国への門、そして南門について説明してきました。



「天国への門」と呼ばれる東門
そして芸術史上初のコンクールとなった北門

これらはどちらも1400年代、ルネサンスの作品になります。


しかし、南門だけは1336年制作。
ゴシックの作品になります。



って
ゴシックとルネサンスって何が違うねーん



ここでもちょっと触れましたが、ルネサンスというのは一般的に人文主義と言われます。
神、宗教中心だった中世から人間が中心になった時代です。

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初期ルネサンス最高傑作「ヴィーナスの誕生」


それに対してゴシックは未だ宗教中心の時代の芸術。
全体的に重みを感じます。
そして、扱うテーマもそれを表すかのようなものが多いです。


この門では、キリスト教の「徳」が表されています。


というところで、次回はめっちゃマニアックな記事
キリスト教の「徳」から見る図像学について語ります。



ほんと、語りになっちゃいそう・・・
興味ある人いるんやろうか・・・心配




フィレンツェのドゥオモ前にある洗礼堂

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前回の記事ではこの東側の門がミケランジェロによって
天国への門
と命名されたことをお伝えしました。


近年、日本の企業の援助によって修復され、いつもたくさんの人だかりです。

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が、残り2つの門については
観光客がほぼゼロ


美術史的にはけっこう残りの2つも面白いのに・・・


ということで今回は
南側門
を特集します





洗礼堂ができたのはローマ時代。
もともとはローマ神話の戦いの神マルスを祭った神殿だったそうです。

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満月がかかった洗礼堂


その後キリスト教の普及によりキリスト教の施設になりました。


1200年代、毛織物業で栄えたフィレンツェ。
繁栄を象徴するように大聖堂の建設を着工します。

そしてその一貫で洗礼堂の門も新設されることになりました。
それを手がけたのがアンドレア・ピサーノ。
ゴシックを代表する彫刻家です。

こちらがその門。


1336年にこのレリーフをデザインしました。

当時としては一番立派な門。
ドゥオモから見て正面に位置する東側の門に取り付けられたのです。


続く・・・




明日はフィレンツェにローマ・カトリックの法王様がいらっしゃいます。
フィレンツェでは大イベント
明日は大幅な交通規制がされます



それを記念してでしょうか。
なんと
天国への門が開いていたのです

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こちらがいつもの「天国への門」

こちらが開いた様子
天国への入り口です



そして普段は閉まっているドゥオモの正門も開いていました。

すごい人だかり


カトリックの司祭様もちらほら。




テレビの撮影もきています



ジョットーの鐘も15分くらい鳴り響いていました



普段は閉まっている
天国への門

オープン記念(?)で、この門と洗礼堂についてご紹介します







ドゥオモ附属博物館の記事でも少し紹介しましたが、天国への門とはミケランジェロの命名によるもの

1452年にギベルティという人が作りました。

こんな感じでいっつもすごい数の観光客がいます。


この天国への門ですが、有名なドゥオモの真向かいにあるんですね。
手前に見える洗礼堂に設置されています。

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この洗礼堂には3つの門があります。
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一つはドゥオモに面したこちらの「天国への門」。
洗礼堂の東側にあります。
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実はこの扉、
一番新しい
のです。



続く・・・