田沢湖水

会社のヤマ部合宿の途中、
田沢湖に寄った。
お天気が微妙だったためか人出はあまりなく、
静かなところだった。
目を見張ったのは、その湖水の色。
何とも言えぬブルー。
こんなにきれいな水の色を見たのは初めてだ。

遊覧船のシュプール
田沢湖は、日本で最も深い湖。
最大深度は423メートル。東京タワー余裕だねえ。
秋田でも内陸部、海抜249メートルのところに位置しているということは、
海より深い部分が200メートル弱あるってことだ。
深いから青く見えるんだろうか。
世界で一番深い湖は、ロシアのバイカル湖らしい。
三日月型の淡水湖。
最大深度1743メートル。
想像がつかない深さ。
バイカル湖に関しても「青い」って描写が多いけども、
ネットをうろうろしてみたら、
どうやら深いだけで青い湖になるとも限らないらしい。
湖の水の色を決めるのは、深さや太陽のさしこみかた以外にも、
1)湖水の可視光吸収特性と,
2)粒子状物質の光散乱効果
が関係している
らしい(正直よく分からない)。
ま、光の感じと、
水そのものの成分と、
水に何が混ざってるかと(砂とか硫黄とかプランクトンとか)
どのくらい厚い水の層なのかによって
全く違ってきてしまうんだなきっと。
どちらにしても、実験室では再現不可なのです。
今日の青は今日だけの青!
そういや、ギリシャに行ったときも、海の青さに感動したのだった。
私にとって海といえば九十九里だったので(わはは)、
つまりは太平洋岸の海、
いつでもざばざばと波立つ海、
それはほとんど灰色をしていたのでした。
ギリシャの海はそれにくらべれば波も弱く(ビバ・エーゲ海!)
また日本の海と比べて養分が少ないため「潮の匂い」が薄いという。
あと、地盤が大理石みたいな白っぽい岩石がメイン。
そんな要素も加わって、
ギリシャの海はバスクリンみたいな青なのかな
と当時は思ったのだった。
それと、似た感じでしょうか。
ちなみに、いわゆる湖のなかでも、火口湖だとか温泉みたいなところでは、
さらに湖水の色がめまぐるしく変わるようです。
これも、湖水を構成する要素がめまぐるしく変わるからだろうね。

余談だけども、
バイカル湖の位置するイルクーツクはとってもきれいなところみたい。
検索したらたくさん情報が出てきたし。
ちょっと行きたくなってきた。
一説によると、日本人のルーツはバイカル湖周辺とも。
http://www.irkutsk-baikal.com/toursj_baikal.htm
光の画家
今月はじめくらい、
いつものごとく街をふらふらしていたら、
絵や額縁なんか売ってる店がセールしていた。
ので、ぽつぽつ冷やかした。
ら、!
笠井正博さんの版画を発見。

笠井さんは、光を描くことのできる画家として知られている。
モチーフは海だとか水などが多い。
最近だと森なんかもあるかな。
海とかモチーフの版画、っていうとなんだか
きれいはきれいだけど、
どこかイージーで毒にも薬にもならなそうな(おっと!失敬)
ものをどうしても想起しちゃうけど、
ちょっと違う。
あんまり色を多用してないし、
きれいなんだけども、
ちょっとざわつくかんじ。緊張する。
でも心地よい。
よくよくみるとすごく作家性が強いのもわかる。
そのひとらしさというか。
誰でも描けそうな気がして、でも絶対無理や!
って思う。
すごいなーこれ絵の具で描けんねや、
こんな描きかたできるんだ
って思う。
私がみつけたのは、2001年とすこし前のもので、
entre dans la lumiere bleur(Ⅳ)
とある。
かなり大きい!
額まで入れるとB1くらいあるかな。
(写真撮ろうとしたんだけども、大きいぶん写り込みがひどくて断念。)
セールでも2万ちょっとしたけど、
ずっと欲しかった作家さんだったので、自分へのご褒美として購入。
一生モノだ。
おばあちゃんになったらマゴに蘊蓄垂れよう。

笠井正博さんのofficial pageはこちら
http://www.offbeat-ed.com/kasai/
*********************************
8月には東京に展覧会が来ます。
行ってみよう。
お盆の時期だしすいてるかな。
追;記事内で使用している画像はすべて上記笠井さんのウェブサイトから
お借りしています。
いつものごとく街をふらふらしていたら、
絵や額縁なんか売ってる店がセールしていた。
ので、ぽつぽつ冷やかした。
ら、!
笠井正博さんの版画を発見。

笠井さんは、光を描くことのできる画家として知られている。
モチーフは海だとか水などが多い。
最近だと森なんかもあるかな。
海とかモチーフの版画、っていうとなんだか
きれいはきれいだけど、
どこかイージーで毒にも薬にもならなそうな(おっと!失敬)
ものをどうしても想起しちゃうけど、
ちょっと違う。
あんまり色を多用してないし、
きれいなんだけども、
ちょっとざわつくかんじ。緊張する。
でも心地よい。
よくよくみるとすごく作家性が強いのもわかる。
そのひとらしさというか。
誰でも描けそうな気がして、でも絶対無理や!
って思う。
すごいなーこれ絵の具で描けんねや、
こんな描きかたできるんだ
って思う。
私がみつけたのは、2001年とすこし前のもので、
entre dans la lumiere bleur(Ⅳ)
とある。
かなり大きい!
額まで入れるとB1くらいあるかな。
(写真撮ろうとしたんだけども、大きいぶん写り込みがひどくて断念。)
セールでも2万ちょっとしたけど、
ずっと欲しかった作家さんだったので、自分へのご褒美として購入。
一生モノだ。
おばあちゃんになったらマゴに蘊蓄垂れよう。

笠井正博さんのofficial pageはこちら
http://www.offbeat-ed.com/kasai/
*********************************
8月には東京に展覧会が来ます。
行ってみよう。
お盆の時期だしすいてるかな。
追;記事内で使用している画像はすべて上記笠井さんのウェブサイトから
お借りしています。
サラダ ルールズ
夏です。
野菜がうまい。
伊丹十三の本を読んでいたら、
サラダにまつわる話が出てきたので嬉しくなった。
新潮文庫p.155~

伊丹監督の足下にも及ばないのだけど、
私には私のサラダルールがある。
1 水がよく切れていること
2 食べやすい大きさにちぎって(切って)あること
3 面白いこと
4 できれば旬のもの
1(と4)は、水びたしでなく、でも野菜の瑞々しさが
一番のゴチソウだー、という理由で、
2はなんとなく、(!)
3はやや蛇足だけど、
色の組み合わせがきれいだとか、歯にあたる感触がさまざまだとか
(ぱりぱり、むしゃむしゃ、カリカリ・・)、においがするぞ!
とかね。
まあこれは、贅沢言っていて
なければないでいいんだ。
冷やしただけのトマトとか、ほうれん草茹でただけでもさ。
4も贅沢と言えば贅沢だけど、
かたくて白いキャベツとかトマトとか悲しくなるでしょう。
365日なんでも手に入るようになったけども
味が濃い野菜のほうが食べたかんじするよねって。
ここから話を大げさにすると、(わざとだ!!)
調理してあれこれ化学変化させて美味しく食べることが人間っぽいとすると、
素材を生(またはそれに近い)で食べることは、
より動物に近い。
調理はどこか自分の力でコントロールしてる感じがする。
(やだって言ってるんじゃないよ。料理は好き。)
それに対して、
そのときそのとき自然にあるものを食べるのは
自分の力じゃなんともならないぶん、
美味しいことそのものがありがたいなあ、というかなんというか
なんともそんな気分になる。
(伝わるかなー??)
キアロスタミというイランの映画監督が
「桜桃の味」という映画を撮っていて、
自殺願望のある男が、その手伝いをしてくれる人物を
延々と探す筋書きなのだけど、
そのなかで
人は毎年毎年実をつける
サクランボを食べるために生きているんだよ
という話が出てくる。
そんな素敵なものを楽しめるのだから、
どんな悩みも
大したことはないよ
という話。
思い悩んだり苦しんだりすることは、
自分の力じゃどうにもならないからこその葛藤からくるものだけども、
自分自身とは全く別次元で、
ふとご褒美みたいにもらえるものの典型が、
サラダだとか、果物だとかな気がします。
うまくいえないけどさ。

アッバス・キアロスタミ 「taste of cherry」
野菜がうまい。
伊丹十三の本を読んでいたら、
サラダにまつわる話が出てきたので嬉しくなった。
新潮文庫p.155~

伊丹監督の足下にも及ばないのだけど、
私には私のサラダルールがある。
1 水がよく切れていること
2 食べやすい大きさにちぎって(切って)あること
3 面白いこと
4 できれば旬のもの
1(と4)は、水びたしでなく、でも野菜の瑞々しさが
一番のゴチソウだー、という理由で、
2はなんとなく、(!)
3はやや蛇足だけど、
色の組み合わせがきれいだとか、歯にあたる感触がさまざまだとか
(ぱりぱり、むしゃむしゃ、カリカリ・・)、においがするぞ!
とかね。
まあこれは、贅沢言っていて
なければないでいいんだ。
冷やしただけのトマトとか、ほうれん草茹でただけでもさ。
4も贅沢と言えば贅沢だけど、
かたくて白いキャベツとかトマトとか悲しくなるでしょう。
365日なんでも手に入るようになったけども
味が濃い野菜のほうが食べたかんじするよねって。
ここから話を大げさにすると、(わざとだ!!)
調理してあれこれ化学変化させて美味しく食べることが人間っぽいとすると、
素材を生(またはそれに近い)で食べることは、
より動物に近い。
調理はどこか自分の力でコントロールしてる感じがする。
(やだって言ってるんじゃないよ。料理は好き。)
それに対して、
そのときそのとき自然にあるものを食べるのは
自分の力じゃなんともならないぶん、
美味しいことそのものがありがたいなあ、というかなんというか
なんともそんな気分になる。
(伝わるかなー??)
キアロスタミというイランの映画監督が
「桜桃の味」という映画を撮っていて、
自殺願望のある男が、その手伝いをしてくれる人物を
延々と探す筋書きなのだけど、
そのなかで
人は毎年毎年実をつける
サクランボを食べるために生きているんだよ
という話が出てくる。
そんな素敵なものを楽しめるのだから、
どんな悩みも
大したことはないよ
という話。
思い悩んだり苦しんだりすることは、
自分の力じゃどうにもならないからこその葛藤からくるものだけども、
自分自身とは全く別次元で、
ふとご褒美みたいにもらえるものの典型が、
サラダだとか、果物だとかな気がします。
うまくいえないけどさ。

アッバス・キアロスタミ 「taste of cherry」
ラムネ1週間分
夏休み、小学生の頃は
毎日、市営プールに通っていた。
入場料100円と、ロッカー代の50円、
プールの外にはひと夏じゅう屋台が出ていて、
そこでラムネなんか買った。
ちょっと金持ちだと、かき氷やカップヌードル(当時アコガレの食べ物)
なんか食べた。
水にふやけてだるくなった体が回復してくると、
今度はチャリを飛ばして
駄菓子屋兼ゲーセンみたいな店に入りびたる。
その店に行くとちゅうに、大きな本屋ができた。
クーラーめあてに冷やかしに行った。
小4くらいだったか。
ちょうどナウシカやトトロが世に出たくらいで、
みやざきはやお というオジサン(多分、)の名前は、
子供でも知っていた。
ちなみに駿は読めなかった。
本屋で見つけたこの本は、
これまで知っているみやざきさんの話の中でも地味に思えた。
でも絵がキレイだったから、
結局本屋で読了した。
難しい本だった。
サベツ とか ドレイ とか ヒンコン とか カミサマ
とか、
全然わからなかった。
あと、
この本はラブストーリーでもあるのだが、
恋=りぼん の典型的女子小学生だった私には、
正直わかりかねた。(わはは)
でもとにかくこの本が欲しくてね猛烈に。
・・・
貯金しました。ラムネも飲まず、クジも引かず。
そんな本です。

シュナの旅 宮崎駿
毎日、市営プールに通っていた。
入場料100円と、ロッカー代の50円、
プールの外にはひと夏じゅう屋台が出ていて、
そこでラムネなんか買った。
ちょっと金持ちだと、かき氷やカップヌードル(当時アコガレの食べ物)
なんか食べた。
水にふやけてだるくなった体が回復してくると、
今度はチャリを飛ばして
駄菓子屋兼ゲーセンみたいな店に入りびたる。
その店に行くとちゅうに、大きな本屋ができた。
クーラーめあてに冷やかしに行った。
小4くらいだったか。
ちょうどナウシカやトトロが世に出たくらいで、
みやざきはやお というオジサン(多分、)の名前は、
子供でも知っていた。
ちなみに駿は読めなかった。
本屋で見つけたこの本は、
これまで知っているみやざきさんの話の中でも地味に思えた。
でも絵がキレイだったから、
結局本屋で読了した。
難しい本だった。
サベツ とか ドレイ とか ヒンコン とか カミサマ
とか、
全然わからなかった。
あと、
この本はラブストーリーでもあるのだが、
恋=りぼん の典型的女子小学生だった私には、
正直わかりかねた。(わはは)
でもとにかくこの本が欲しくてね猛烈に。
・・・
貯金しました。ラムネも飲まず、クジも引かず。
そんな本です。

シュナの旅 宮崎駿