横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -7ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

ハート一足早く

  春の香の聞き比べ

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

寒かったり、暖かったり

温度差がありますが

 

極寒の2月に入ると

雪の降る日を心配しながらも

春の足音がひたひたと近づき

心浮き立つ日も

多くなることでしょう。

 

 

平安朝香道の1月のお稽古は

春を先取り

 

梅の花の香りに擬らえた

と言われる薫物を薫きました。

 

 

 

 

 

今年の「梅花」は

いつになく梅の花の香に

近かったのではないでしょうか。

 

 

白梅と紅梅でしたら

紅梅だったのでは?

 

 

 

 

奈良時代には白梅が伝来し

平安時代には紅梅がやって来ました。

 

今回薫いた「梅花」は

甘く優しく馥郁とした香り

 

男性的な梅の香りではなく

女性的なのでは?

 

今の時代

男性的、女性的を

どのように表現すれば

良いのでしょう?

昭和生まれは頭を抱えます。

 

そのようなことは忘れ

門下生の一人一人を

とても優しく包んでくれる

「梅花」に酔わせて頂きました。

 

いつまでも

お教室中が芳香に包まれ

お稽古の度に

去り難く思うのです。

 

ひょっとしたら

どこかに梅の花が

咲いていたのでは?

ピンクハート雑念を払い

 無心になる作業

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

大雪情報とは相反して

春の兆しも聞かれるようになりました。

 

 

 

          沈丁花の蕾

 

 

先日

今月のお稽古で使用する

基本の香料造りをいたしました。

 

 

 

 

 

 

香道で使用する

最も重要な香料は

沈香です。

 

沈香は

日本では採取できない

希少な香料で

産地はベトナムを主とし

タイやインドネシアなどの

東南アジアの山岳・密林地帯

 

ベトナム戦争終決後に

海外に大量に持ち出されたり

乱獲などにあい

今ではたいへん希少なものとなりました。

 

そのような沈香ですので

もったいない思いと

無駄にしてはいけない思いと・・・

 

平安朝香道のお稽古用としては

植樹されて人工的に採取された

栽培沈香で、と思っております。

(特別な沈香もお聞かせいたします)

 

 

自然に採取された物より劣る

と言われますが

それでもやはり大事な香料です。

 

 

奈良時代や平安時代より

芳香のする香木は東南アジアから

もたらされた香木でした。

 

芳香の樹木が

日本にないわけでは

ありません。

 

弥生時代にも現在もおなじみの

香りのある樹木が存在しています。

 

 

その最も古い文献は

三世紀に西晋の陳寿(233~297)

によって著された「三国志」の中の

「魏書東夷倭人条」(魏志倭人伝)です。


弥生時代の邪馬台国や

卑弥呼について記されており

日本列島の地理や風俗などが

詳しく著されています。

 

当時の日本人ががどのような生活をし

どのような存在だったのかが理解できる

興味深い文献です。
そこには、もともと日本に自生していた植物 が

数多く登場するのです。

 

 

クス(楠)・シイ(椎)・クヌギ(櫟)

・カシ(樫)・フウコウ(楓香樹か)など

とてもお馴染みの樹木たち

 

 

 

 

 

 

クスノキからは採れる香料は

皆様良くご存じの樟脳です。

 

甘い香り、苦い香り、酸っぱい香り

辛い香り、塩の香り、涼しい香り

すべて併せ持った香りでしょうか?

 

 

残念ながら楠やその他の樹木では

主役を成す香料としては

最適ではなかったのです。

 

 

様々な香りをバランスよく

持っているのが良質の沈香なのです

 

説明が長くなりましたが

その沈香木を粉砕して

お稽古用の香料を作ったのです。

 

 

 

 

香木を切り刻み

細かく粉砕し

抹茶状になるように

何度も粉砕します

 

結構力仕事なのです。

 

門下生の方々に提供できるよう

心を込めて作業をいたします。

 

 

 

 

奈良時代や平安時代には

この作業をするには

とてつもない時間を要したことでしょう。

 

香木を切って割って砕いて

大量粉砕できる機械や

簡便な器械もなく

鉄臼で何度も何度も

砕いてつくのです。

 

その後

細かい粉にするために

絹の布で何度も篩ったのですから・・・

 

全工程を天皇や皇后

その他の貴族が

行なったとは思えません。

 

 

今では便利な器械がありますので

それで粉砕いたします。

それでも相当の時間を要します。

 

篩にかけ、繊維などを取り除き

粉砕し、また篩にかけ

これを何度か繰り返すのです。

 

砕いたり、ついたり

この単純作業が

心を落ち着かせ

無心にさせるのです。

 

雑念を払い

出来上がると

スッキリ

いたします。

 

 

悩み事も心配も

砕いて粉にし

その後には

薫物を薫いたような

芳香が漂っておりました。

 

土のお団子作りに似た

薫物作りにも似て

とても爽快な気分キラキラ

 

このような作業をしなくとも

もちろん粉末の香料も

販売されています。

 

香料作りも

薫物作りも

単純作業の愉しさがあって

良いものです。

 

門下生に提供できるよう

一心に作りました。

 

今どき?

 

とお思いでしょうが

結構楽しかったのです。

神社お願い 和の香り平安朝香道

   一月のお稽古

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

お正月気分も抜けて

寒さが増して参りました

 

寒さにも負けず

いつの間にか水仙が花開いて

寒々とした景色に

春の兆しを運んでくれています。

 

次は沈丁花が咲きそうです。

 

 

 

 

 

ぐずくずしていると

梅の花も

ほころび始めるのではないでしょうか

 

 

今月のお稽古日には

どこかで梅便りが聞かれそうラブラブ

 

 

 

 

今月のお稽古は

「梅花(ばいか)」となります。

 

1月2月には

どうしても「梅花」を聞きたくなります

 

ところで

「梅花」とは?

 

平安時代には、数種類の香料を使って

練り合わせ丸薬のように丸めた物を

薫物と呼び

ルームフレグランスと同じような目的で

薫物を薫き

パフュームやトワレのように

衣装や紙、扇などに香りを移しておりました。

薫物は

現在の「練香」と同じです。

 

 

代表的な薫物(たきもの)の一つが

「梅花」です。

 

「薫物」には

「六種の薫物」(むくさのたきもの)

と呼ばれる

季節になぞらえた

六つの薫物がございます。

 

 

「六種の薫物」(むくさのたきもの)

とは

 

「梅花」(ばいか)は春

「荷葉」(かよう)は夏

「菊花」(きっか)は秋

「落葉」(らくよう)は晩秋または冬

「侍従」(じじゅう)は儀式や行事または秋

「黒方」(くろぼう)は儀式や行事または冬

 

 

平安朝香道では六種の薫物を

上記のように分けております。

 

 

 

 

今月は春の薫物となる

「梅花」を聞くお稽古です。

 

前もって薫物をお作り頂き

お稽古の日にご持参頂いて

皆様で薫いて頂きます。

 

今回の「梅花」は

白梅?

それとも

紅梅?

 

さてどちらでしょうか?

 

「梅花」を薫いて

皆様と味わう時間を

とても愉しみにしております。

 

興味のある方は

下記よりどうぞ

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から

徒歩約3分のところにあり

お申し込みの際は場所をご案内します。

その他ご質問などもこちらよりどうぞ。

 

 

※こちらからどうぞ

ダウン

お問い合わせ

 

 

 

 

ピンクハート今年は2025年

  昭和100年となります

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

初春を言祝ぎ

 謹んで

お慶び申し上げます

 

 

 

今年もどうかよろしく

お付き合い下さいませ

 

 

 

 

 

 

今年の年号(元号)は

令和7年

 

その前の元号だと

平成37年

 

その前だと

昭和100年

 

その前だと

大正114年

 

その前だと

明治158年

 

なのです

 

 

昨年からテレビを観ると

昭和の歌が盛んに流れ

昭和史が語られて

不思議に思っておりました。

昭和を懐かしがって?

 

今年になって

やっとその意味が理解できました。

 

落ち着いて観ているわけではなく

立ったり座ったり

通りすがりのチラ観では・・・

その意味も理解しておりませんでした。

 

 

単なるノスタルジーではなかったのです

 

 

今年が

昭和100年

の年だったのです

 

昭和生まれは

平成や令和の年号より

昭和の年号で表してくれた方が

嬉しいし、理解し易いと思います。

 

昭和の始まりは

大正15年(1926)12月25日

大正天皇が崩御され

同日以後を改めて昭和元年としたのです。

 

 

明治以前は、天皇の譲位とは関係なく

随意に改元することができました。

それに対して明治政府は

「一世一元」のを発布し

新天皇即位の時にだけ

改元することとりました。

 

その結果

明治以降天皇が崩御されると

元号が変わったのです。

 

昭和が最も長い

元号となったわけです。

 

昭和は64年1月7日まで

平成は1月8日からでした。

 

 

それから36年が経ち

今年は昭和の元号で数えると

100年経ったこととなります。

 

 

昭和を讃えて当然なのですね

 

私の

1年の始まりは

昭和100年の驚きで

始まりました。

 

昭和で数えることを寿ぎ

楽しく穏やかに過ごせたら

とても素晴らしい1年に

なることでしょう。

 

一番長生きの年号なのですから・・・

 

ピンクハート今年も後1日

  充実した後1日を過ごしたいものです

 

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

今年も残すところ1日となりました

 

2024年、令和6年も

後1日で終ろうとしています。

 

今年の初め

能登の地震に始まり

とても災害の多い年でした

 

桜が例年より早く咲き

 

 

 

 

 

記録的な猛暑で

外出も控えめとなりました

 

コロナ以来毎年

穏やかな日々を

願っているのですが

今年も波乱の年でした。

 

 

私も体調を崩し

思うように活動できない日が

ございました。

 

 

 

ご訪問頂いた皆様の

期待にお答えできず

申し訳なく思っております。

 

 

暑さが去って

短い秋が訪れると

ひどく荒れてしまった

わが家の庭にも

秋の花が咲き

ホッとさせてくれました。

 

 

 

 

 

春には春の花を愛で

 

 

 

 

夏の暑さを適度に味わい

 

 

 

 

月を観て、秋の宵を愉しむ

 

 

 

 

 

今年の平安朝香道では

薫物で

春夏秋冬を愉しみました。

 

 

 

 

 

秋の北鎌倉

円覚寺佛日庵での「薫物合わせ」は

皆様にとても喜んで頂けて

本当に良かった

と安堵しております。

 

 

 

 

今年はNHK大河ドラマで

「光る君へ」が放送されましたので

登場しそうな薫物を選び

皆様とその薫香を

心ゆくまで味わいました。

 

 

 

 

 

目に見えずとも

毎月の課題には

私も心を込めて丁寧に

取り組んでおります。

 

 

少しずつ、少しずつ

進化しているのではないかと

自負しております。

 

 

来年は

どのような年になるのでしょう?

 

平安朝香道は

牛歩の歩みでも

皆様と丁寧に一つ一つの薫香を

薫いて参る所存でございます。

 

 

いつも

ご訪問頂きありがとうございます

感謝いたします。

 

来年も引き続き

ご訪問くださいますよう

お願い申し上げます。

 

来年は穏やかな

幸多き年となりますよう

願っております。

皆様どうか

佳いお年をお迎えくださいませ。