横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -8ページ目
駆け足で時が過ぎてゆきます
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今月のお稽古の告知をしてから
あっと言う間に時が過ぎてゆきます


先日訪れた
みなとみらいのクリスマスツリー

ランドマーク
も

クィーンズスクエアー
も
今年はとてもエレガント
少し地味?
私がパァーッとした
明るさを求めたからでしょう。
子供たちにとっては
喜ばしい企画のようです。
慌ただしく通りすぎたので
じっくり時間をかけて観れば
もっと楽しめたのかもしれません。



明日はクリスマス・イヴ
皆様どのようにすごされるのでしょうか?
今年は土、日に
クリスマスを楽しまれた方が
多いのかもしれませんね。
例年の師走以上に
冷え込む日が続いて
慌ただしく過ぎる日々
駆け足で時が過ぎてゆきます。
落ち着いて薫物を聞かなければ
と思うこの頃です。
銀杏散るなり日吉の岡に


ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
木々の葉がすっかり色づき
葉を落した樹木も
見られるようになりました

横浜日吉にある
慶応義塾大学の銀杏並木も
黄金色に輝いていました

先週はまだ色づきが薄く
もう少しかしら
と思っていました。
たちまちでした
今週はすっかり色づき
足元は散った銀杏の葉が
すでに踏みしだかれて
粉々の葉が目立ちました。

秋色になった
銀杏並木を見ると
多くの方は足を止めて
写真を撮りたくなるのでは?
あちらこちらでスマホ片手に
撮影が・・・
話し声に耳を傾けると
周囲から聞こえてくる言語は
日本語ではありません
韓国語か中国語?
それ以外の言語だったと思います。
東南アジア系?
なのでしょうか?

中にはグラビアにでも
と思われる
肩も足も真夏並の露出で
夏の服装
とっても寒いのに~
わ~~
寒~~
思わず叫びそうになりました

後1時間ほどで夕暮れ
最近はとても早く日が暮れてしまうので

もう少しの時間待てば

金色のちひさき鳥のかたちして
銀杏ちるなり夕日の岡に
与謝野晶子
このような情景が
観られたのかもしれません
冬に向かう途中の
とても素敵な時間でした
和の香り平安朝香道
十二月のお稽古
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
十二月の三週目が
今年最後のお稽古となります

一日一日は忽ち流れ去り
師走となりました。
今年も後一カ月
令和六年
皆様には
どのような年でしたか?
NHKの大河ドラマ
「光る君へ」
もう最終回が近づいて参りました。
仏前のもの
と思われる香炉は出て参りましたが
日常使いの小火取(香炉)は
視聴する限り
出現しなかったように思います。
少々残念に思っております。
毎日毎日衣に薫き染め
部屋に燻らせている
はずなのですが・・・
「光る君へ」の中で
二階棚には火取が
飾って見えてはおりました。
どこかで火取を使ってほしかった
と残念に思います。
これからあるのでしょうか?
そこで
平安朝香道では
1年の締めくくりの月に
師走のお稽古には
やはり
「黒方」
ではないかと・・・

基本をしっかり踏まえて
様々な薫物創りに活用しましょう。
平安時代には
薫物(練香・フレグランス)は
装束(衣装)と同じように
最も身近な関心ごと。
現代のファッションと同じように
平安時代にも
その時代に相応しい
ファッションがあったのです。
女性よりも
むしろ男性の方がファッションに
より強い関心を持っていた
そう言っても言い過ぎではない
時代でした。
現在と違うのは
衣装には階級があり
また香りについても
庶民には考えられない
貴族社会やその周辺に限られた
楽しみでした。
その最高峰とも言われる
「黒方」
を今年一年の
締めくくりの薫物といたしました。
十二月のお稽古は
12月21日(土)午後1時30分
12月22日(日)午後1時30分振り替
となります。
お稽古場(教室)は
慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から
徒歩約3分のところにあり
お申し込みの際は場所をご案内します。
その他ご質問などもこちらよりどうぞ。
※こちらからどうぞ。

お問い合わせ
菊を食べるなんて~
もってのほか
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
寒暖の差が激しく
外出すると
鼻をクシュクシュ
咳をコンコン
あちらこちらから聞こえてきます。
この温度差では
体調を崩してまいますね。
いつの間にか
わが家の庭の野菊達も
満開です。

アシズリノジギク
10月の末ごろから
わが家の食卓には
菊がのぼるのです。
黄色や紫の食用菊です。

もともとは、観賞用だった菊を
食べたら美味しかった
それから食用菊が生まれたそうです。
栽培している地方は
山形県が一番多く
次に青森県、新潟県と続きます。

昔から菊茶や薬として
口に入れているのですから
食しても問題はないと思います。
食べるのは
美味しいか、美味しくないか
だそうですから・・・
食卓にのぼる菊で
一番多く生産されているのは
「つま菊」と呼ばれる
愛知県産の菊です。
ご存じのように
お刺身に添えられる
あの「つま」です。
これは頂かないと思いますが。
散らしてお醤油に漬けると
菊の風味がして
一層美味しく頂けるかもしれません。
菊を食する週間は
東北だけなのでしょうか?
わが家は祖母が山形でしたので
その習慣を受け継いだ母が
秋になると食卓にのぼらせました。

少し苦いので、子供の頃は
いやいや口にしていました。
大人になって
その微かな苦みが
好きになりました。
今年も何度か頂きました。
そのようなわけで
わが家では頂くのですが
西の方では頂かないようです。
食用菊にも
いろいろな種類があって
わが家では
黄色や紫の菊を頂きます。
食用菊にもそれぞれ名前があり
「もってのほか」、「かきのもと」
「延命楽」、「おもいのほか」、「かしろ」
などと名付けられています。

今年、頂いたのは
「もってのほか」の名前の付いた
紫の菊でした。
どうして「もってのほか」?
皇室の紋章は菊ですから
菊を食べるなんて
「もってのほか」
「もってのほか、おいしい」
から名付けられたそうです。
面白い名前
と思っていましたが
そのようなわけだったのです。
皆様一度お召し上がりください。
菊は長寿の象徴です。
是非どうぞ。
北鎌倉での秋の催しが
無事終了
一昨日は良いお天気に恵まれ
北鎌倉の円覚寺佛日庵での
「薫物合わせ」が終了いたしました。
1年に1回の催しなので
皆様とても楽しみになさって
いらっしゃいました。
当日は円覚寺の三門に集合し
円覚寺の塔頭佛日庵に参りました。

紅葉を期待したのですが
色づいていたのは一部のもみじ
まだ早いようでした。

雨も降らず、それほど寒くもなく
お天気に恵まれました。


皆様おすましでございます

皆様笑顔でございます

見学の方たちもご一緒に


平安朝香道で行なった
「薫物合わせ」って
どのようなものなのでしょうか?
平安時代には
「歌合わせ」「絵合わせ」「前栽合わせ」など
人々が左右に分かれ物を比べ合わせた
「物合わせ」が行われました。
「薫物合わせ」も「物合わせ」の一つ
「薫物合わせ」に参加する者は
香料を独自の方(レシピ)で練り合わせ
薫物(練香)を創ります。
その香を後日持ち寄り、香を聞き比べ
その善し悪しを競うのです。
令和の時代での
「薫物合わせ」
なかなか愉しいものです。
お一人お一人の思いを込めた薫物
それを皆様で聞いて
感じた思いをお話し頂きます。
感じ方は人それぞれ違うものです。
必ずしも同じではございません。
その方が今まで過去に聞いた香り
それが基準となるので
知らない香りには違和感を感じたり
悪しき香りに思えたり
反対に、今までにない芳香を
感じるかもしれません。
それぞれの感じ方は十人十色
となるはずです。
必ず同じでなくてよろしいのです。
「物合わせ」は判者(はんじゃ)に
優劣を判定させますが
「源氏物語」の中での「薫物合わせ」は
決して優劣を判定しておりません。
源氏の君の弟君(謎)とされる
螢兵部卿宮が判者となりますが
それぞれの良いところを抽出して
見事な言葉にして表現しております。
お見事
と申し上げる他ございません。
源氏の君は優劣を決めたがりますが
螢宮はそうはいたしませんでした。
これも紫式部の見解なのでは?
私にはそう思えるのです。
今回は紫式部の和歌集
「紫式部集」より
冒頭の和歌を選びました
めぐりあひて
見しやそれとも
わかぬまに
雲がくれにし
よはの月かな(かげ)

この和歌より
薫物をお創り頂きました。
螢兵部卿宮ではございませんが
皆様
お見事
でございました。
来年もまた
「薫物合わせ」が出来るように
お互いに進化いたしましょう。
大変愉しい一日でございました。

