横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -9ページ目
秋の夜半の麗しい月でした
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
一昨日のNHK大河ドラマ
「光る君へ」ご覧になったことでしょう。

紅葉の枝の挿頭(かざし)をして舞う
道長の子頼通と教通
「源氏物語」の「紅葉の賀」を
彷彿とさせました。
頼通が源氏の君?
光り輝いて私には見えて・・・
でもこの場で
光り輝いたのは道長でした。
紅葉の季節に催された
藤原威子の立后を祝う宴
そこで藤原道長は
かの有名な和歌を詠うのです。
遠く輝く月を観ながら

この世をば 我が世とぞ思う 望月の
欠けたることの なしと思えば
権力を手中に収めたことを詠った
傲慢な詠
と言われてきましたが
今では
解釈は人それぞれ
「光る君へ」をご覧になった方は
なお一層
様々な解釈をなさったことでしょう。
見終わると家族揃って
それこそ走って
暗い空を眺めに。
秋の夜半の
雲に隠れゆく月を
眺めました。

一昨々日、一昨日
昨日、今日と月は観られません。
放送された日が横浜では
グッドタイミングだったのです。
とても麗しい月の夜でした。
今日は何の日?
1018年の同じ月は
雲隠れ
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今日の横浜は1日中曇
時々お日さまが顔を出しましたが
夜も曇り。

藤袴
この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の
欠けたることも 無しと思へば
と藤原道長が詠んだとされる月は
天文学的には
ちょうど今日の月と同じで
望月(満月)よりは少し欠けた形
だったそうです。
寛仁2年10月16日は
新暦で2024年11月16日
まさに今日だそうです。
明日のNHKの大河ドラマ
「光る君へ」では
この場面が登場するようです。
皆様の所では
望月がご覧になれたでしょうか?
残念ながら横浜は曇りで
少し欠けた望月を
見ることができませんでした。
晴れたら良かったのですが・・・
明日の「光る君へ」を
楽しみにしていましょう。
龍脳菊が咲き始め
やっと秋
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
朝晩とても冷え込むようになりました
昼間は
11月とは思えない暖かさなのですが

暑さですっかり色を失った
わが家の庭にも
龍脳菊が咲き、やっと
秋を感じるようになりました。
案の定、野紺菊には
逢うことが叶わぬ年となりました。
(除草剤が原因ですね)
雨が上がると
微かに
菊の香りが匂い立ち
思わず香りを確かめます。
苦みのある
スッキリとした香りが
冬へと移り変わる
ほんの少しの時間
心を鎮め
次へと立ち向かう
元気をくれます。
リュウノウギク
なんとも不思議な名前です。
龍脳は龍脳樹の樹脂から採れる
香料の名。
龍脳菊の茎と葉に
龍脳の香りがあることから
付けられた名前です。
リュウノウギクの葉を揉むと
香気がはっきりとわかります。
香料の龍脳の香りより
はっきりとした香りです。
樟脳の香りにより近いのでは
と思われます。
菊が咲くとやはり
秋が来たことを実感。
リュウノウギクが
今年も咲いてくれました。
暑さが続いて心配でしたが
ひと安心
和の香り平安朝香道
十一月のお稽古
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
やっと秋らしくなりました。
昼間の陽射しはとても強いのですが
夜はとても冷えます。
そろそろ紅葉の便りが
聞かれるようになりました。
今年の紅葉はどうでしょう?

過去の北鎌倉の紅葉
夏の暑さが影響したのか
秋の紅葉を楽しめる
わが家のいくつかの樹木は
紅葉しないまま葉を落とし
冬を迎えそうなのです。
来年、再来年と
秋はどうなるのでしょう?
平安朝香道の十一月のお稽古は
秋の香筵となります。
昨年と同じ北鎌倉で
薫物と和歌の朗唱
を行ないます。
その頃には美しい紅葉が
観られることでしょう。
とても楽しみにしております。

過去の北鎌倉の紅葉
11月23日の土曜日に
北鎌倉の円覚寺塔頭
「佛日庵」のお茶室で行ないます。
秋晴れと美しい紅葉
観られるとよろしいのですが・・・
菊の開花はまだですが、
菊の香りを堪能いたしました
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
昨日まで日中は半袖で過ごせましたが
朝晩は冷えるようになりました。
そう
秋なのですものね
三分咲きですがわが家でも
秋明菊が咲いてまいりました。

その他の菊はまだのようです。
今年ノコンギクが咲くことはございません。

過去に
「雑草を採るから」
の夫の申し出に
喜んで任せました。
ところが
雑草とノコンギクの区別がつかず
殆ど刈ってしまったのです。
それから
少し残っていた株から
やっと増えたばかりでした。
今回は大丈夫
と
夫の言葉を信じてお任せしました。
ところが、ところが
雑草を枯らす薬剤を撒いたのでした。
余りに雑草が繁っておりましたので
撒いてしまったようです。
次第にノコンギクが枯れ草に変化するのを見て
仰天いたしました。
折角の申し出でしたから
無下に怒るわけにもいかず
数年前と同じに
「ア~アッ、やっちゃったのね」
でした。
雑草取りは大変なこと
と思ってのことですから
それ以上はなにも申せませんでした。
本当は怒り心頭でした。
もう2度と生えてこないのですから・・・
長々と余談を申しました。

今月のお稽古には
お花屋さんで菊を求め
お稽古で皆様に
その花の香りと、葉の香りを
確認して頂きました。
課題は
「菊花」の薫物でした。
平安時代には、菊の花の香りを
何とか再現しようと必死に考え
香を合わせたに違いありません。
華やかさに欠ける薫物ですが
薫くと秋の情景が目に見えて
お教室中が秋の様子で
満たされておりました。
なるほどなるほど
と思う薫物でした。
残念ながら
「源氏物語」には
「菊花」の薫物は
登場いたしません。
地味な薫物とも言える
「菊花」や「落葉」は
紫式部も登場を控えさせたようです。
今回の「菊花」は
とても落ち着き
心休まる香りだったのでは?
歩いていても
どこからか仄かに香っておりました。
衣類や持ち物に香りが移った
「移り香」を改めて確認し
とても愉しい気分で帰宅いたしました。

