横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -45ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●冬の夜長、最も大切な調度(道具)で

 薫物を焚きます

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

しばらく穏やかな日が続いていましたが

昨夜はかなり冷えて

今夜は雪でも降りそうな空模様

 

冬の夜長

(秋の夜長とは申しますが

いつまでも続きそうな長い冬の夜は

いつまでも好きなことができそうですので)

敢えて「冬の夜長」に心落ち着けて

ゆったりと過ごそうと思う時

足は和室に向かいます。

 

 

平安朝香道で

最も大切な調度(道具)は

火取(ひとり)です。

 

火取とは

現在の香炉のことです

 

およそ九百年前に描かれたとされる

源氏物語絵巻には

二階棚と共に

その火取・火取母(ひとりも)が描かれています

 

 

去年の「源氏合わせ」の時に

再現した調度をご披露いたしました

 

 

 

 

右側が火取です

 

これを小さくしたものが

小火取(こびとり)

 

平安朝香道では

通常は火取(ひとり)と呼んで

師範以上になられますと

所持出来るようになります。

 

   my Hitori

 

 

通常私が使用しているのが

 

 

 

 

右の火取です

 

この調度を使うと

とても気分が高揚いたしますアップ

 

少し小さめなので

手元の作法には

ちょっと窮屈ハートブレイク

 

でも

これに慣れてしまっておりますので

とても愛着がございます。

 

 

今月のお稽古は

黒方を焚いて頂きますので

薫物の香りが

皆様にどのように聞こえるのか

とても愉しみにしております。

 

空気が乾燥しておりますので

聞きづらいかもしれませんね。

 

 

今週の土曜日がお稽古となります

暖かいとよろしいのですが・・・

 

 

 

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から徒歩約3分のところにあり、お問い合わせ、お申し込みの際は場所をご案内します)

神奈川県横浜市港北区日吉本町1-×-× 

 

 

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

※こちらからどうぞ。

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※ご入会希望の場合は下記からどうぞダウン

 

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●落葉散る晩秋はもの哀し

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

先日の雨で

ほぼ散ってしまった

ノムラモミジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このモミジは

一年中紅いのです

夏に緑っぽくなることも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう晩秋ではなく

初冬ですね

 

木々にしっかりと

しがみついているように見える木の葉

 

黄金色や

漆の黄口塗りのような紅色

 

昼間は陽に輝いて

思いがけない花が

咲いたように思えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽が落ちかかり

一段と輝く木の葉

夕陽の残照と共に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やがて闇に沈み

冷たく吹きすさぶ風に

 

カサッコソッ  カサッコソッ

 

と動き始め

 

ザワッ ザワザワッ  ザワ~~ッ

 

と風の波にさらわれてしまいます。

 

晩秋の落葉のなんと

儚くも物哀しい響き

 

昼間の輝きから

一瞬にして

物悲しい哀れへと

誘い込まれてしまうのです。

 

 

もう晩秋から初冬へと

季節は移り変わってしまいました。

 

夜にはすっかり冷え込んで

温かなお風呂に入って

あたたまりましょニコニコ

●12月の和の香りのお稽古は

  黒方(くろぼう)です

 

 

とうとう12月になってしまいました

 

今月はクリスマスと

お正月のご準備にと

皆様慌ただしい日を

お過ごしのことでしょう。

 

 

 

 

 

 

新しい年が

 

新たな禍を避け

希望が持てる年でありますように

 

厄除けと

祈りを込めて

薫物を創って参ります。

 

 

 

 

 

赤や黄色に

美しく色づいた樹木の葉が

土に還ろうと

舞落ちていきます

 

すっかり

衣装を脱ぎ捨てた樹木も

見られるようになりました。

 

 

 

 

 

今晩は

とても冷え込む晩秋

 

温かくしてお過ごしくださいませ。

 

 

今月のお稽古

 

12月15日(水)午後3時30分

もしくは

12月18日(土)午後1時30分

振り替えも可能です

 

 

お稽古場(教室)は

慶応大学日吉校がある東急線日吉駅から徒歩約3分のところにあり、お問い合わせ、お申し込みの際は場所をご案内します)

神奈川県横浜市港北区日吉本町1-×-× 

 

 

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

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●失敗作も花が咲く 

  薫物(練香)を聞きながらの作業は

  脳を活性化してくれます

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

今月のお稽古も終わり

12月に向けて準備を始めます。

 

 

本を読んだり

音楽を聴いたり

香を合わせたり

事務的なことも含めて

 

色々な作業をする折には

必ずそばに愛猫がいます。

 

 

 

 

 

 

そして薫物も・・・

 

あれこれと考えたりする時

愛猫と同じように

寄り添ってくれるのが

 

  薫物(たきもの)

 

なのです       

   薫物(たきもの)とは?

       様々な香材を粉にし蜂蜜や甘葛(あまづら)

       炭の粉などで練り合わせ丸薬状に固めた物。

       練香と同じ。

   

今日は好きな香りではなく

少々脳に刺激を与えてくれそうな

「あれにしましょう」

 

そう思って

過去に創った

「空蝉・うつせみ」

を取り出しました。

 

「空蝉」は

「源氏物語」五十七帖の中の

一つの帖です

 

 

 

 

 

この薫物は失敗作

 

だと思っていたのですが

 

このような時に焚けば

脳に刺激を与えて

覚醒するかも知れない・・・

 

そう思い焚くこととしました。

 

思った通り

 

今焚いても

甘く優しく

優雅な香とは思えません

 

今の私の状態は

優雅にまったりと

香を聞く状態ではないのですから

この薫物がベストなのです。

 

  失敗

 

と思っていた薫物も

今日は

大成功の薫物に変身

 

 

ノーベル賞でも

そのような事例が

あったように思います。

 

あのとき失敗した

あれが成功の鍵だった・・・

(「あれ」とかでしか思い出せませんが)

 

 

その日の状況に合わせて焚く

 

元々香の材料は

古のお薬なわけです。

 

薫物の香材に

同様の作用があるのです

めったやたらに

口にしても大丈夫とは申しませんが・・・

 

どうやらこの「空蝉」は

脳の働きを良くしてくれたようです

 

思わぬ使い方もある

 

片隅に追いやられていた

過去の私の「薫物」を

褒めてあげましょベル

 

愛猫は

お日さまの温かさに

トロトロト

気持ちよさそうに

寝てしまいました

 

猫の脳は

活性化されなかったようですハート

●銀杏ちるなり夕陽の岡に

 お稽古終了です

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

今月のお稽古が

無事終了して

日吉駅へ出ました。

 

そろそろ傾いてきた陽が

慶応大学の銀杏並木を

鮮やかに照らしていました。

 

 

何年ぶりかで

校内へ足を踏み入れてみました

 

 

 

 

今日はコートが必要なほどに

冷たい風が吹いて

時折強く吹く風が

舞落ちた銀杏の葉を

黄金の波が打ち寄せるように

一斉に移動させていました。

 

 

 

 

 

陸上競技場は昔と同じ場所?

 

 

 

無くなったのはプールかしら?

 

 

 

金色の ちひさき鳥の かたちして

 

     いてふちるなり 夕日の岡に

 

                与謝野晶子  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠く足を延ばさなくとも

身近にこのような

景観があったのですイチョウ

 

 

街の様相は

時代を経て変化しても

散る銀杏を見て

心動かされるのは

昔も今も同じなのかも知れませんねラブ

 

 

今月もお稽古が

無事終了し

秋風がもの寂しく吹く夕暮れ

夕暮れには少し早いけれど

 ホッ

と一息つけました