かしゆか:企画・広報

3人の中で事務処理能力が一番高そう。常に微笑みを浮かべながらテキパキと仕事をこなす。使えない上司に鋭いツッコミを入れる厳しさも併せ持つ。漢字に弱いのと手書き文字がアレなのが玉にキズ。

 

あ~ちゃん:営業

社内の誰もが匙を投げた商談を抜群のコミュニケーション力でまとめてしまう。こわもての交渉相手もなぜかメロメロに。固有名詞を忘れて「ナントカ、コントカ」を連発するので、通訳同行が望ましい。

 

のっち:クリエーター

特定分野に稀有な才能を示す。昼すぎに出社し、デスクで居眠りしていることが多い。しかし、ひとたび覚醒すると不眠不休で作業に没頭する。褒めて育てるのが得意なメンターに指導してもらうとよい。

セトリは昨年12月の福岡とたぶん同じ。上海・台湾公演の後だけに、「曲目を一部入れ替えるかも」と思っていたので、正直ちょっと拍子抜け。国内向けはこのセトリが完成版ということか。スパイスの枠は、スクリーンに表示される日付(2011.11.02)を含め、ツアー中に曲目を適宜入れ替えてもよかった、といまだに思うのだが。

演出も大きな変化はなかった気がする。オープニングの音声は「2018」と「FUTURE」の間にちゃんと「2019」が加わっていた。

MCで30歳の決意をおのおの語るなか、のっちは「背をこれ以上伸ばさないように意識する」と宣言。のっちだけ昔より背が伸びていると私も感じていたが、ご本人も気にしていたようだ。

あ~ちゃんが言っていたように、超長身のご両親から受け継いだ遺伝的影響は大きいはず。そのわりに160センチ台前半に収まっていることが、すでに意識の力と思えなくもない。さすがのっち。

この日の席はスタンドDブロック9列。ステージのほぼ正面だが、さすがにステージまでの距離が遠い。座席の左右の幅も横アリなどと比べて狭く感じる。国内最終公演はもう少し踊りやすい席で見たかったな。

アメリカ遠征は日程上も予算上も無理なので、本ツアーの観覧は10回目の今回で終了。禁断症状が悪化する前に、次のライブ予定の発表をお願いします。

※ ※ ※

宿泊はニューオータニ。スタッフの挨拶がすがすがしい。部屋の窓から大阪城と城ホールを望む。ルームサービスのビーフカレーもおいしかった。これからもこのくらいのホテルに泊まれるように、我慢して仕事を続けることにしよう。

タクシーは地下1階の案内カウンター(INFORMATIONという掲示がある)で呼んでもらえる。「タクシー、プリーズ」と言いながら、行き先を書いた紙を見せるのが一番簡単。たとえばMRT最寄り駅の「士林站」など。站は駅のことだが、字を忘れたら「士林」だけでも大丈夫だろう。

スタッフが手元の端末でタクシーを探し、A4大の紙にタクシー番号(6桁だったような)、行き先、待ち時間を書いて渡してくれる。「しえしえ」と言い、案内カウンター左奥の出口から外に出る。

私のときは待ち時間1分と書いてあったが、タクシーは本当にすぐやって来た。付近にいた人が私より先にタクシーに乗り込もうとして運転手に断られていた。車両側面や後部に書いてあるタクシー番号を確かめ、「にいはお」と言いながら案内カウンターでもらった紙を助手席の窓越しに運転手へ渡す。ドアは自分で開け閉めする。

行き先は紙に書いてあるので、黙っていても目的地に連れて行ってくれる。私が乗ったときは道が空いていたため(台湾のタクシーは距離時間併用料金)、士林駅まで130元(約500円)で着いた。

実は士林駅から博物館まで来るときもタクシーに乗ったのだが、道が混んでいたせいで170元かかった。タクシーは駅改札を出てすぐ左前方の道端に数台止まっていた。

たまに悪徳タクシーや白タクもいるらしいが、私は①車体が黄色②車内の運転席後方に運転手の顔写真付き営業許可証が掲示されている③メーターが回っている――ので大丈夫だろう、と判断した。

なお、台湾のタクシーは後部座席でもシートベルト着用が義務付けられているらしいので、ぜひ締めましょう。

年末年始は台北にいた。ホテルで紅白のPerfume出演部分を見る。FUTURE POPに続いてはエレクトロ・ワールドだと! 2006年発売時にオリコンウイークリー77位だった曲。掟さんのネット番組で3人がマイクを持つふりをして踊った曲。その曲が国民的番組で流れる日が来ようとは。私も横アリで「へい! へい!」または「はい! はい!」もしくは「おい! おい!」したかったなあ。

Perfumeさん、続いてはカウントダウンをまたいだFUTURE-EXPERIMENT生配信だ。一方、この地では台北101という超高層ビルで行われる年越し花火のイベントが有名で、テレビで生中継する。スマホでPerfumeを見ながら、テレビで花火も眺めようか…。

しかーし、そんな心配が不要なことは、ちょっと考えればわかるのであった。なぜなら、日本と台湾には1時間の時差があるから。最初から気付け、自分。

安心して、日本時間零時(台湾時間午後11時)を挟んでFUTURE-EXPERIMENTを見る。渋谷の街とも中継している。そんな告知あったっけ? 年明け1曲目は天空か。あのペンライト(フリフラというらしい)、私も振りたかったなあ。配信は突然終わる。

そして台湾時間零時(日本時間午前1時)を挟んで台北101の花火と照明のショーをテレビで見る。思ったより長く続く。実はホテル客室の窓からも台北101が遠く小さく見えるのだが、天気が悪くて霞んでいる。年末年始の台北市内は連日降ったりやんだり。この日に訪れた郊外の九份は土砂降りで、石段を上り下りするうち靴に水が入って罰ゲームのようだった。

台北ではPerfumeさんが3月にライブを行う。今回の旅行で台湾元をちょっと使い残したので、3月にまた訪台したい気持ちが頭をもたげる。しかーし、台湾公演の翌週には大阪で振替公演を見る予定だから、やはり再訪台はガマンだな。

 

(遅くなったが、後々の記録のために書いておく)

今回の席はアリーナBブロック3列目。座席には2階入り口から降りて行く。そう、横アリのアリーナはほかの会場の1~2階スタンドのことなのだ。ほかの会場のアリーナはというと、横アリではセンターと呼ぶ。3階スタンドは横アリでもスタンド。ややこしや、ややこしや。

アリーナ最前列はセンターとあまり高低差がない。私の席はステージとほぼ同じ高さか。センター席の観客の頭がずーっと並んだ先にステージが見える。中央よりやや上手寄り、PAさんたちの斜め後ろで、見晴らしはよい。

開演直後、音の大きさにまたもや驚く。半月前に横アリに来たときは3階席で爆音に驚かされたが、そのときはステージ上方のラインアレイスピーカーと座席がほぼ同じ高さなので音が直撃しているのかと思った。だが、1階席でもこの大きさということは、会場全体が爆音状態らしい。

座席の前後に比較的余裕があり、また、ステージをほぼ正面に見て立っているので、公演中は体を動かしやすい。左隣の男性が私同様、曲に合わせて終始リズムを取っているのも好ましい。

追加公演だがセットリストはこれまでと変化ないようだな、と思い始めたころ、SEVENTH HEAVENのイントロが聞こえて、思わず「おおっ」と声を出してしまった。あ~ちゃんいわく、7TH TOURなので入れたとのこと。SEVENTH HEAVENはぐるんぐるんツアーでも途中からセットリストに加わり観客を喜ばせたが、最近ファンになったばかりの人はこの曲を知っているのだろうか。

最後のMCであ~ちゃんが「5年前より、3年前より、昨日より、今日が一番楽しい。こんな時間が少しでも長く続くように頑張ります」と話す。その間、客席は1万数千人が集まっているとは思えないほど静まり返っている。こんな時間が少しでも長く続くように、皆が願っている。

3月の大阪・振替/追加②に続く。

(終演後の横浜アリーナのホール~~首都圏の会場は人が多い)

席はアリーナ9列、センターからやや上手寄りの通路沿い。本ツアーは座席運に恵まれすぎているので、こんな良席でも普通に受け止めてしまう自分が怖い。ステージが良く見えましたよ~。

せっかくなので通路にだいぶはみ出して動いていたのだが、本ツアーのセットリストは観客が一緒に声を動かしたり体を動かしたりしやすい曲が少なく、発汗量はこの日もいまひとつ。セットリストについてはツアー終了後に思うところをまとめてみたい。

周りの観客は熟練の士が多いとみえて、ノリがかなり良かった。P.T.A.先行当選組が多く割り当てられたブロックだったのだろうか。周囲が盛り上がっていると動き回りやすいので有難い。

今回もMCであ~ちゃんの話術が冴えまくっていた。勢い余って暴走気味だったが。SNSやブログでMCリポートを書くファンは上手いことまろやかにまとめてほしい。もう手遅れか。

P.T.A.コーナーであ~ちゃんが歌う「サンタが街にやってくる」を聞くのは2013年の東京ドーム以来か。あれから5年が過ぎても、3人は基本的に何も変わらない。自らの退化を嘆くオールドファンは、変わらない場所を追い求めてPerfumeライブに通い続ける。

神奈川・追加①に続く。

(開演前のマリンメッセ福岡)

本ツアー7回目の観覧。前回まですべてアリーナ席だったが、今回初めてスタンド席になった。3階北(下手側)6列目。「横アリはやはり広い。ステージは遠いし、座席前に横向きに立たないと見えないし」と開演前から心の中でぼやく。

まさにそんなとき、後ろの席から女子4人組の話し声が聞こえた。「横アリって思ったより大きくないね」「ステージも見やすいね」「結構いい席だよね」。なんていい子たちだろう。自分の器の小ささが恥ずかしい。

開演後すぐに驚いたのが音の大きさだ。青森のアリーナ最前列で見たときより大きい気さえする。3階席なのになぜ?と思ったが、理由はすぐにわかった。ステージの左右上方にぶらさがっているスピーカー(ラインアレイスピーカーというらしい)の高さが今回の席とほぼ同じなのだ。

レーザーや照明が会場内を飛び交う様もアリーナ席よりよく見えて、「なるほど、こうなっていたのか」と感心する。

後列女子が曲の合間に「CGとかもすごいよね」「なんか、ひとつの芸術だよね」と話している。そうでしょうとも!

最後のMCで、あ~ちゃんがComplete Best発売のころの話をした。「もっさんが『パーフェクトスター・パーフェクトスタイルはシングルカットしたほうがいい』と上のマネージャー(福岡さんのことか?)に話したが、事務所の方針とかあってダメだった」。この話は初めて聞いた気がする。

続いて、あ~ちゃんが「ステージを支えるスタッフに拍手をお願いします」と観客に促すと、会場に拍手が長い間響き続けた。メンバーがスタッフをよく話題にするので、Perfumeファンはスタッフのことをたぶんほかのアーティストのファンよりよく知っていて、感謝の念も強いはず。

2009年にここ横アリで収録した直角二等辺三角形TOURのDVD/Blu-rayにはメンバーによるウラ⊿TOURが収められている。内山監督、レーザーチーム、特効さん、そしてPAの佐々さんの姿をファンは知っている。

佐々さん、横アリは今回も爆音でしたよ。

福岡2日目に続く。

(終演後の横浜アリーナ)

今回の席はアリーナ19列、中央からやや上手寄り。本ツアーはこれまで6公演すべてアリーナ。しかも直近3公演は連続して通路沿いだ。

公演中に3人をかなり間近に見られる機会があった。ふくらはぎに比べて腿がそろって細いのに改めて驚く。ダンスは腿よりふくらはぎを鍛えるのだろうかと、ふと思った(神に誓って言うが、脚だけ見ていたわけではない)。

あ~ちゃんのコミュニケーション能力には毎度のことながら感じ入る。P.T.A.コーナーは予定のメニューをほぼひとりで進行させながら、客席の様子を常に確認して当意即妙の言葉を繰り出す。見詰める観客は全員笑顔になっている(というか、顔が緩みまくっている)。

この日はP.T.A.コーナーも最初のMCもゆったりと時間を取っていた。公演時間は本ツアー平均(推定2時間)を10分くらい超過していたのではないか。ツアーの成熟度合いがこんなところにも表れている気がする。

最後から2曲目の振りをまねる観客が随分増えた。最初のMCの2曲前のコミカルな歌は、あ~ちゃんから振りの一部を観客も一緒にやるように指示があった。次の公演はきっともっと楽しくなることだろう。

(神奈川1日目に続く)

※※※

帰りのJR笠寺駅は激込みだったようだが、名鉄・大江駅はすいていて、名古屋行きの電車も余裕で座れた。ガイシホールから歩いて15分強。月は天に昇り、風がライブ後の肌に冷たかった。

(開演前の日本ガイシホール)

今回の席はアリーナ上手側の一番端。前後の位置は真ん中よりちょっと前くらいなので、ステージを左前方45度方向に見る感じ。すぐ後ろの列の男性4人組の1人も開演前に「このステージを正面から見たいんだよな」と話していた。Perfumeのライブは前方サイドより後方センターのほうがパフォーマンスを楽しめることがこれまでも多かったが、今回のツアーはその傾向が一段と強い気がする。

右側の通路が広いので動きやすいな、と思ったものの、壁際(正確にはカーテン際)にツアースタッフや警備員が公演中ずっと立っているので少々気後れし、通路へ控えめにはみ出る。公演中盤にはスタッフが「座席に完全に入ってください」と言いながら巡回していた。安全確保のためにもルールにはなるべく従いたいが、スタッフも危険度合いを判断したうえで注意するかどうか決めてほしい。私の見る限り、前方で大幅にはみ出している人はいなかった。

屋外だけでなく観客席の気温もだいぶ下がっていたとみえて、開演前はTシャツ1枚ではかなり寒かった。前の列の中学生くらいの娘さんを連れた女性はフード付きのダウンコートを着ていた。ずっと着ているのだろうか、と興味を持ったが、さすがに開演早々に脱いだ。下にちゃんとセーターを着ていたが。

いささか愚痴が多くなったが、今回もたくさん笑い、時に目を潤ませた。周囲には、曲間に感想を言い合う後列4人組。前列のお母さんはラスト前の曲で急に振りマネを始めた。しかも結構器用だ。隣の席の女性は「Perfumeのライブ、初めてっていう人」というかしゆかの問い掛けに小さく手を挙げていた。公演中、ステージとモニターに交互に視線を送っていたようだが、十分楽しめただろうか。

そして、後日、こんなツイートを発見。

3人の優しさをファンは当たり前と思ってはいけない。

愛知②に続く。

(北大植物園の紅葉)

 

(開演前のアスティとくしま入り口)

本ツアー4度目の観覧。個人的な評価が回を追うごとに上がってゆくのは本当にうれしいことだ。のっちの言うところの、楽しい気持ちの上積み。

今回は座席がアリーナのセンターブロックだったため、ステージをほぼ正面から眺める。3人のフォーメーションがきれいに見えて、アルバム新曲の振り付けがこれまでよりよくわかる。スクリーンに浮かぶ文字のいくつかは今回初めて気付いた。

前回に続いて通路沿いの席だったので、例によって通路に体半分はみ出しての観覧。会場スタッフが全然見回りに来ないことを確かめ、そのうち体8割はみ出す。

4回目ともなるとハラが座ってくるし、可動スペースも確保したし、ということで、周りの誰よりも飛び跳ねる気で動く。数列前の、やはり端の席の男性が私以上に踊りまくっていて、うれしくなる。

P.T.A.コーナーの後の運動量の多い3曲をこなし、顔から汗が流れ落ちるほど仕上がる。イスの上のタオルを取ろうとして振り返ると、後ろの席の男性が私のイスの背もたれに手をついてうずくまり、ゼイゼイと息を切らしていた。

この男、Perfumeライブの常連かつ(たぶん)古参らしく、開演前には隣り合わせた(たぶん)初対面の女子たちにウンチクを垂れまくっていた(「のちママは福山のファラ・フォーセット・メジャーズ」by掟さん、とか)。開演後はメンバーの話に合わせてしばしば大声で合いの手を入れていたが、ほとんどスベリまくりで、当然ながらメンバーに一度も拾ってもらえず。

セットリストは微修正あり。静岡まではなかった、私も好きなあの曲が今回披露された。代わりに何か外れたのか、純粋に1曲増えたのかはわからない。一方、あの曲の冒頭は3月のあのときのようになり、あのとき生で見られなかった悔しさが少し癒された(後ろの男は見に行ったらしい)。

最後のMCであ~ちゃんがちょっと涙ぐみ、見ているほうもちょっとグッとくる。こんなにたくさんの人がいろいろな思いを抱いてライブを見に来てくれるのは本当に幸せ、と話すあ~ちゃんを見て、本当にたくさんの人が幸せになっている。リサイクルマークはエコマーク。

あ~ちゃんは少し鼻声だったようなので、次の札幌までにゆっくり体調を整えてください。

※※※※※

終演後にFPブレスとジャケットコレクション1ケを買う。ジャケットコレクションは古めの曲がいいな、と思っていたのだが(ワンルームディスコとか、ねぇとか)、なんとFUTURE POP通常盤だった。「びみょー」(byあ~ちゃん)。これから先、ツアーに行くときTシャツの肩のあたりにでも付けるか。

札幌①に続く。

(地元FM局が会場近くに用意してくれた。ファンに大人気)