1. The Light

いきなりSIDE Aのベスト曲。

曲前のthree miraclesの登場シーンを最初に見たときは胸が震えた。できることなら2回目以降に見るときも、記憶を消して何も知らない状態で見返したかった。

Wow-oh-ohのところで観客が手を振って参加できるのがいい。会場が一体となり、高揚感が一気に高まる。

ツアーが始まる前は「アジアツアーのときのように観客もWow-oh-ohって言うのかな」と思っていたが、日本のファンは声を出さないと決めたようだ(どこかの会場で声を出していた人もいたが、それもよし)。

曲が終わった後も興奮が収まらず、客席がざわざわとしている。

 

2. ラヴ・クラウド

個人的にはSIDE A第2位。アップテンポのダンサブルな曲で盛り上がる。裏を返すと、冒頭2曲で早くもSIDE Aのピークとなり、あとはちょっと冷めてしまう私。

 

3.Cosmic Treat

悪くはない。全然悪くない。

 

4.Starlight Dreams

SIDE Aの中でダンスの美しさ(特にのっち)を一番感じた曲。最後にのっちを座らせたMIKIKO先生の才覚に脱帽。

 

5.IMA IMA IMA

これも悪くはない。

 

6.すみっコディスコ

「Watching Watching」と振りを真似するのはちょっと恥ずかしいが、まわりもみんなやっているので大丈夫。アウトロのあたりの3人の振り付けがかわいらしい。

 

7. Morning Cruising

ここからは「見る将」ならぬ「見るパフュ」の時間となる。最後ののっちの驚愕の表情が何度見てもおもしろい。

 

8. タイムカプセル

アウトロで3人が羽織っていた薄茶色のコートが、大阪公演では黒のロングジャケットになっていた。続く福井、宮城は行っていないのでわからないが、その後の愛知ではコートに戻っていた。大阪だけだったのか?

 

9.時空花

これこそ見るパフュに徹するしか術はない。

 

10.メビウス

曲前のキキモのセリフに合わせてモニターに映し出される3人の発砲シーンの音がどの曲中の音よりも大きくてビビる(特にのっち)。「夢の中へ果てへ」のところで上腕を顔の近くでくるくるさせる振り付けが戦闘状態を想像させる。曲が終わらぬうちに3人は姿を消してしまうのだった。

ツアーファイナルの座席はスタンド4階。4階での観覧は初日のぴあアリーナMM以来だ。あのときはスタンディング禁止の1列目の下手の端近くにおとなしく座り、冒頭に3人がステージ下から見たこともない速さでせり上がってくる様子を斜め上から俯瞰したのだった。

 

この日は同じ下手側(YELLOW)だが後方正面に比較的近い位置で、会場のほぼ全体を見渡すことができる。13列目なのでスタンディングはもちろんOK。さらに通路席で、しかも座席横は階段ではなく踊り場のようになっているため、可動域がとても広い(前日の狭苦しいアリーナ席とは大違い)。結果、私にとっては15公演目となる千秋楽を十分に味わうことができた。

 

各会場(おそらく全会場)で開演前にひときわ通る声で3人の名前を順番にコールしている女性(その存在が前から気になっていた)が、この日は私の右方向の少し離れた4階席にいるのを発見した。私もあのくらい通る声を持っていたら名前をコールするんだけどな。

 

SIDE Aは会場の演出をいまさらながら確認していた。Starlight Dreamsの間奏の「ちゃららららら」という音に合わせてステージ前方から会場後方に向かって光線が順番に照射されていく様子とか(説明が下手すぎて誰にも伝わらないか?)。

 

SIDE Aの最後の「TO BE CONTINUED」の後の「(ダーン)NEBULA ROMANCE 後篇」の後に「in 東京ドーム」が加わって会場から一段と大きな歓声。ただ、「後篇=東京ドームだと後篇の全国ツアーはないということか」という疑念が終演後に#prfm界隈で広がる元になる。

 

SIDE Bは私にとっては本ツアー初お目見えのコンピューターシティとMiracle Workerに新鮮な驚きを覚えたが、私が行っていない他会場のセットリストにはすでに入っていたのね。

 

Miracle Workerでは初めのほうの「起こせミラクル」というところで、のっちが右腕を上げていなかったのではないかな。ちなみに、この日私はCOSMICの青いTシャツを着ておりました。

 

P.T.A.のコーナーではMIKIKO先生のポーズがツボ。

 

ラスト(のはず)のflowの後にネビュラロマンスの初披露があって会場騒然。おしゃれで大人っぽい曲だが、ライブで大盛り上がりする感じではないな。

 

そしてついにツアーが終わってしまいました(完)。しばらく腑抜け状態になりそうです。

SIDE Aのとき、ステージ前を小さなドローンが飛んでいた。カメラが搭載されているらしく、空中から撮った3人の姿が会場のモニター画面に映し出されていた。頭上や背後からのショットが珍しい。ただ、ドローンが気になってステージ観覧に集中できない感じもする。

 

SIDE Bではステージ背後に投影されるCGが新しくなったようだ。例のポリゴン(多角形)のモーションキャプチャデータが実物の3人とシンクロするように踊る映像や、サイケデリックな水玉模様が躍動するイメージなどに目を奪われる。エレクトロワールドの「あ、あ、あああ」のところではモノクロの拳が拍動していた。ただ、これらもちょっと注意散漫の元ではある。

 

アリーナの音響は良好。重低音の迫力は今回のツアーで私が観覧した7会場でたぶん最高だった。

 

ただし、右隣の体格のいい男性客の圧が強くて、公演中も右腕を上げるのに難渋した。「金に糸目をつけないのであれば、1人で3席分のチケットを買い占めて、左右の席に誰も座れないようにするのはどうか」などという危険な考えが脳裏をかすめる。

 

LaLa arenaは新しくてきれい。男性トイレの個室があんなに多い会場も珍しい。帰りは周辺の混雑防止のため、ららぽーとまで出るのに随分遠回りさせられたのには閉口したが。

 

規制退場を守らない客がまあまあ多いのにもあきれる。私の左側の席は4人がごっそり脱走していった。早く帰らなければならない事情があるなら、せめてラストの曲の前とかにひっそりと退場しろ。

 

東京ドーム2daysはチケット購入済みです

この日の席はアリーナD9ブロック3列目。前日より2ブロック前方だ。やや上手寄りのCYANだが、ステージは十分見やすい、はずだった。

 

しかーし。前日に続いて視界をふさぐ障害物が。2列前に身長180cm前後の男性客が2人並んで立っているではあーりませんか。

 

幸いこの日の席は通路脇だったため、開演直後から通路にはみ出して、ステージがなるべく見やすいポジションを探す。まずまず視界が開けた位置を見つけたが、やっぱりツインピークスが邪魔になって気が散る。

 

もっとも、私自身も身長180cmの障害物なので、日ごろから後方のお客さんに迷惑をかけているんだろうな。

 

※ ※ ※

 

この日のSIDE Bの目玉はコンピュータードライビング。2015年のO-West以来とか。O-Westは私も行った。最初の間奏のときの「ヘイ、ヘイ」は体に染みついている。

 

※ ※ ※

 

ポートメッセなごやへのアクセスは公共交通機関だとあおなみ線しかない。帰りは駅で延々待たされるかと恐れていたが、臨時便の運行もあって意外とスムーズに乗車できた。

 

ポートメッセは駅からは近いし、新しいし、会場自体は悪くない。ただ、名古屋中心部からちょっと遠く、周囲に時間をつぶせる施設もない。

 

ネビュラ後篇の会場は改装後の日本ガイシホールに戻ってほしいな。あるいは、7月オープンのIGアリーナでもいいが。

最初のMC枠で、あ〜ちゃんが話しているときに「あ〜〜ちゃ〜〜ん」と2度叫んでいた女の子。あ〜ちゃんが「ベイビー」と呼び返していた。あの子の真後ろにいたのが私です。

 

女の子は4、5歳くらいで髪にはリボン。パパに肩車されて拍手したり手を振ったりする様子が可愛いらしかった。

 

だけど、背後の私は視界が完全にブロックされて、ステージが全く見えなかったのには参ったな。公演中はずっとモニター画面を眺めていた。

 

今回のこつぶ(小さなPerfumeファン)とパパには文句など言う気も起こらなかったが、ライブ会場での肩車って場合によってはトラブルの元になるのではあるまいか。

 

※ ※ ※

 

ライブ会場のアリーナ席がブロック別に配置されている場合、よくあるパターンは最前方の上手端がA1ブロックで、そこから会場後方に向かってA2、A3…と続き、一方で最前方はA1から横向きにB1、C1…と並ぶ。

 

ところが、ポートメッセなごやは縦横の配置が逆で、最前方が横向きにA1、A2…と並び、縦方向はAからGまで続く。

 

私はこの日、F6ブロックだったので、入場時は「かなり下手端寄りで、縦方向は真ん中より少し前くらいかな」と思ったのだが、実際はほぼステージ正面の、まあまあ後ろのほうだった。

 

客席へは会場の横から入る感じで、最後方に入り口がある一般的なパターンと90度ズレている。ブロック配置が他会場と違うのはそのためなのか?

アリーナ4列目というお宝席を引き当てた。入場時に座席の書かれた紙を見たときは思わずニヤけた。ただし、端から2番目の超サイド席だったが。

開演前は「角度がきつすぎてステージが見づらいのでは」と思っていたのだが、一部の曲を除いて3人の姿をしっかりと視界に捉えることができた

 

しかも、正面から見るより横のほうから見たほうが、会場後方から照射される照明やステージ後方のスクリーン上の画像に邪魔されず、3人の姿を鮮明に見られることに気づいた。3人のダンスをあれほどはっきりと見ることができたのは今回のツアーで初めてだ。

 

Starlight Dreamsを無心の境地にいるかのように踊るのっち。目の前のサイドステージでParty Makerのソロパートを披露するかしゆか。微かなカオリで客席に微笑みかけ、手を振るあ~ちゃん。

 

今回のツアー初登場のだいじょばないは、これまでそれほど好きではなかった曲だが、この日の3人の踊りを見て、そして周囲の観客と一緒に騒いで、印象を新たにした。

 

本ツアーの観覧もこれで11公演目だが、見るたびに新たな発見がある。

 

※ ※ ※

 

大阪城ホールの公演のときは一番近いニューオータニに泊まることが多かったが、今回は経費節減のため京橋駅寄りのヴィアインに宿泊した。

 

京橋駅からヴィアイン、そして大阪城ホールへの経路の途中までは、屋根付きの歩道橋のような空中通路でつながっている。

 

ただし、ツイン21からIMPビルに移動するときには2階から3階に上がる必要があることには、2日目になってようやく気付いた。

 

2日目の終演後は京橋駅近くの大阪王という店で餃子を食べようかと考えていたのだが、ツイン21のサイゼリヤの前を通ったときになんとなくふらふらと入店してしまった。

 

当然といえば当然だが、席に座って眺めていると、あとから入店してくる客の8割方がPerfumeのライブ帰りの同輩たちだったと思われ、なかなかの壮観だった。

 

パフュTを着ている間はみんな、お行儀よくしていろよ。

アリーナ40列、センターブロックの通路横。ステージがほぼ真正面に見える。

 

開演前にステージの近くまで歩いて行って様子を見たのだが、メインステージから出島へと向かう花道が他会場より短い気がした。気のせいか?

 

SIDE Aのあの曲(もうはっきり書いてしまうが、タイムカプセル)の最後の演出に使う「小物」もこれまでと変わっていた。3月になったからなのか? それにしては色が真っ黒だったが。

 

SIDE Aのある曲(確かStarlight Dreams)で、あ~ちゃんがステージ上の小高くなっている部分から足を踏み外したようで、ダンスの途中でよろけた。MCでは特に触れなかったが。

 

席が会場のほぼ真ん中あたりだったせいか、観客の声がひときわ大きく聞こえた。SIDE BのDREAM FIGHTERの「先まで」は私のライブ観覧史上で最大音量だった。

 

その観客たちが最後のMC枠のあ~ちゃんの話には静まり返って耳を傾けていた。30歳の年に皆でUSJに行ったこと。それからの6年間にいろいろなことがあったが、Perfumeを続ける道を選んだこと。こうしてライブをするために生きていること…。

 

あ~ちゃんはつくづく「言葉の人」だと思う。自分の考え(思考)や気持ち(感情)を言葉によって人に伝えることができると信じている。偽りのない考えや気持ちが心の奥底にあるから、紡ぎ出される言葉が人に伝わってゆく。

 

※ ※ ※

 

この日、昼過ぎに大阪に着き、阪急とJRを結ぶ連絡橋をゆっくりと歩いていると、お母さんに手を引かれた4、5歳くらいの女の子が追い抜きざまに「こんにちは」と声をかけてきた。「こんにちは」の「こん」と「は」が高く、間の「にち」は低い、関西アクセントだった。

 

私もつられて(ちょっと小さな声で)「こんにちは」と関西アクセントで返事をした。

 

確かに目が一瞬合ったので私に声をかけたのだと思ったのだが、ひょっとすると誰とはなしに「こんにちは」と言ってみただけだったのだろうか。

 

女の子の真意は確かめるべくもない。その無邪気な一言が見知らぬ東京人の心をどれだけ温かくしたかを女の子が知ることもない。

連日のアリーナ席。しかも前日よりさらに前方のB6ブロック3列目だった。ステージ上の3人が「等身大」に見える。

 

ただし、周囲のお客さんの盛り上がりは前日ほどではなかった。このへんの巡り合わせは座席の当たり外れ以上に予測困難だ。

 

そうしたなか、前方VIP席の最後列に、一人でやたらと踊りまくっている男性を発見した。SIDE Aの本ツアー初お目見えの曲の振りも7~8割の精度で真似ているのには感心するしかない。

 

音響はこの日も前日もほぼ言うことなし。重低音が相当な音圧で降りかかってきた。有明のときもほとんど変調を感じなかったし、そうなると、ぴあアリーナMMのあのグダグダ感は何だったのかとなおさら思う(会場固有の事情なのか、公演を重ねるごとに音響の調整が進んだのか)。

 

静岡は会場アクセスがいまひとつなので、会場入りする前は「申し込まなくてもよかったかな」と思ったりもしたが、観覧後は座席に恵まれたこともあり、やはり来てよかったと感じた。

 

この日もあ~ちゃんが言っていた名言を噛みしめる。「推しは推せるときに推せ」

 

Perfumeに扮する

袋井市マスコットキャラクター「フッピー」

(愛野駅の階段を下りたところに張られていた)

この日は周囲のお客さんの「熟練度」が高く、近年まれな一体感を味わった。

 

エレクトロ・ワールドの「空の太陽が〜ひらりと」をずっと一斉に振り真似している。GLITTERの「いるのGlitter」で手のひらを広げて右腕を上げる人が大勢。チョコレイト・ディスコの「お願い思いが〜甘いの」の振りも皆やっている。

 

座席はアリーナC2ブロック5列目。たまたま私と嗜好が同じようなお客さんが多く集まっていたのだろうが、やや盛り上がりに欠けた有明②のスタンド席とは大違いだった。

 

話はそれるが、私は今回のツアーでVIP席へのアップグレードはまったく眼中になかった。一般席1回分の料金を余計に払うくらいなら一般席でもう1公演多く見たほうがいい、と考える「量より質」派だからだ。

 

ただ、もしVIP席に「熟練の士」が多く集まるのであれば、そうしたお客さんに囲まれて公演を楽しむことにそれなりの金銭的価値を与えてもいいのかも、と思い始めた(今回のツアーのアップグレード受付はとっくに終わったけど)。

 

ついでにVIP席は1人あたりの占有スペースを一般席の1.5倍くらいにしてくれると有り難い。この日も左隣の男性が終始、私側に領空侵犯気味で鬱陶しかった。

 

※ ※ ※

 

静岡は東京より寒かった。昼過ぎには雪が舞っていた(その後、青空が広がった)。

 

エコパアリーナは最寄りの愛野駅から早足で歩いて15分くらい。寒風吹く中を歩くのはそれなりに苦痛だ。タクシーを使えば楽なのはわかっているものの、1人で乗るのは気が引けるし、同乗者を募るのも煩わしい。

 

片道100円くらいでシャトルバスを運行してもらえると大歓迎されると思うが、そう簡単にはいかないのだろうな。

今回のツアー観覧もこれで7公演目。そこでふと思ったのだが、本ツアーではまだ3人のダンスの美しさに目を奪われる機会が訪れていない。今のところステージを間近に見られる席に当たっていないこともあるが。

 

「目を奪われる場面」とは、たとえば前回PLASMAツアーでいえばハテナビトののっちのダンスを指す。ハテナビトはアルバムで聴いていたときは特に好きではなかったが、ライブで目にしてからは毎回一番心待ちにして、そして一度ならず涙した。

 

ハテナビトを踊っている間、のっちだけ笑顔を見せない。視線の先に観客を捉えているかどうかも定かではない。自らの美貌にもダンスの流麗さにも無自覚で、ひとり別の世界で踊っている。

 

そんな痺れる場面に今回は訪れていない。あと8公演行く予定だが、その間に新たな魅力を見出すことができるだろうか。

 

# # #

 

「痺れる場面」ではないが、ここ2、3公演で注目し始めた演出がある。またしてもうっすらネタバレ気味になってしまうが、SIDE Aのある曲の最後のほう。3人が車に乗っている振りをする。あ~ちゃんがハンドルを握り、かしゆかが助手席、のっちは後ろに座る。

 

最初はコーヒーか何かを飲みながら快適な様子だが、そのうち妙にガタガタと揺れ始めて、最後は何事かが起きて停車し、3人とも驚愕の表情を見せる。なかでものっちは立ち上がってしまっている!

 

車の中で立ち上がるといえば、サンドウィッチマンのガソリンスタンドというコントを思い出す。のっちの場合、コンバーティブルのルーフを上げている状態なら立つことも可能なのだろうか。(我ながら超どうでもいいことだが)