Ready Steady Go! -34ページ目

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

元 Duffer of St George / ダッファー・オブ・セント・ジョージのオーナーEddie/エディが、イーストロンドンに新たにショップを3週間前にオープンしたとのことで、陣中見舞いをかねて出掛けてみる。

思い返せば彼との出会いも遡ることほぼ四半世紀前と、お互いが若かりし頃でロンドンファッションが一番輝いていた時かもしれない。

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早速、ストリートからショップ名が入ったウインドウの写真を1枚

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店内をひとつひとつ細かく説明してもらう。

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9月のロンドンにしては珍しい気温27度と、汗ばむほどの残暑を感じる蒼空がまぶしい。

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すでに午後3時半だが、となりのパブで遅いランチをいただく。

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お気に入りで拠点のウエストロンドンに比べて、ショールーム等が多いイーストロンドンは仕事以外では滅多に訪れないが、たまに来ると新鮮かも?

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伝統ある古い建物が多いが、見上げた蒼空にはクレーンが目に入り、モダンなビルディングの建設で開発も進んでいる様子。

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髪の毛は随分寂しくなったエディだが、パワフルな個性と存在感は今も変わらない。

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UKストリートファッションの先駆者で、これまでに様々な刺激を与えてくれた。

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140 SHOREDITCH HIGH STREETにあるショップの前から、自分でもロンドンらしいいい写真が撮れたとふたたび登場のアングル。

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all the best


月日が経つのが本当に早い。

海外との仕事は、改めてストレスが溜まることを実感する。

2ヶ月ぶりの初秋のパリは、気温22度でまずまずの天候で凌ぎやすそうだ。

ターンテーブルでラゲージを待っているとちらほら知り合いの顔も見かける。

そのままタクシー乗り場へ向かうが、運悪く私のひとつ前でタクシーが途切れる。

珍しいことだが、警備しているフランス人のお兄ちゃん曰く、本日タクシーがストライキをやっているため、この後あまりやって来ないと、、、、、

バスで市内まで行った方がいいというので、彼のことばを信じてバス乗り場に向かい、ガード・リヨン行きのバスに乗り込む。

が、

すべてのターミナルの6カ所の停留所を廻っている間に見かけた待ちタクシーの台数は半端でなく、ターミナルが違えばこんなに乗客待ちのタクシーが行列しているとは、私のひとつ前の女性がフランス語で話していたから内容に間違いはないとは思うが、彼の言ったことが事実かどうか怪しいもんだと、前回に引き続き、フレンチタクシーにはまったく持って運がよろしくない。

結局、1時間ほど掛かりガード・リヨンに到着、ここからタクシーを拾い、ホテルに向かう。

夕方18時30分だがまだまだヨーロッパの日は長く、20時過ぎまで明るいことが唯一有り難い。

随分と金額的には節約出来たので、まあこれも良しとして、部屋でバスに浸かり長旅の疲れを癒す。

その後食材を買いに近くのスーパーマーケットに行って、今晩は早めのご就寝へと。

翌朝から始まった展示会場まで、今回のホテルからは乗り換えも含めて45分ほど掛かるあまり感心しないロケーションだが、前回7月と同じホテルをあえて選択した。

このエリアはあまり日本人も見かけず、ある意味落ち着けるが早起きせねばならず不便といえば不便かも。

海外ではあまり日本人に交わらない環境を好み、自分の立ち位置としてはやはりどう考えても少数派、その分、想像以上にフラストレーションがたまっているようだ。

展示会場に到着後、まずは知り合いの人間にセイ・ハローのごあいさつで始まり、ブラジル人の知り合いにもボンジア。

展示会場内のエアコンは機能していなく中途半端な蒸し暑さの中、スポットライトが当たり余計に暑さを感じる環境下、今日から4日間がスタートした。

今年に入り4回目のパリだが、来場者の少なさは相変わらずでリーマンショック後の冷え込んだままの景気の悪さを引きずっている感は否めない。

これといったトレンドもないヨーロッパ市場、日本では4日に東京ガールズコレクションが行われたらしく、もしかすると日本人の多数はそちらの方が肌に合っているのかもしれない。

今回特別に紹介出来るほどのネタもなく、パリの街の様子も私にとってはいつも通り。

情報を収集しないことが災いしているが、ひとりの日本人が教えてくれたパリに新しい大型セレクトショップが出来て、賑わっているらしい。と、、、、、、、、

知らないと答えると驚かれたが、それでも足を運ぼうと思わない頑固さに自分でも呆れる。

あっという間に4日間が過ぎて、日曜日の夜のユーロスターでロンドンに向かう。

この行程もすでに飽食気味?というか、働き詰めで夏の疲労が全身に蔓延している。

シャンパンを片手に、つかの間の列車の旅を堪能する。

2時間18分とあっという間にロンドン/セント・パンクラス駅に到着。

頭の切れも今ひとつでこのブログ内容も単調で冴えがない、長い人生、こんな時もあります。

cheers


昨晩ほとんど眠りにつけなかった状態のままで、明らかに睡眠不足で搭乗した時からまぶたが重く、軽くお酒を飲めばそのまま夢の世界へとなりそうな体調も、いつものことといえばいつものこと。

お酒を頂くが体調不良で美味しくなく、昼食後からそのまま眠りへと、、、、、、

目覚めた時には、おそらく離陸から7時間は過ぎていて、けだるい身体を起こして、機内散歩とストレッチで気分転換を計るが、席に戻ってから否応にも目に入ってくるおとなりのシートのおじいさん、平気で携帯電話のスイッチを入れ、メールらしき?ことを打ち始める。

実はこのご老人、離陸後すぐにクルーのひとにフランスの新聞を頼んで、ルモンドでしょうかと尋ねられると沈黙の後、フィガロを、と一丁前にムッシュ気どり?

何者かは知らないが、容姿からして少し???????ではあった。

その後の様子をリポートさせていただくと、ご高齢だから眠っているのか新聞を読んでいるのか定かでないが、どれだけ時間が進もうがずっと同じところで止まっている。

ページではなく、ずっと1ページの同じ場所に、、、、、、、、

そして途中から分厚い辞書を取り出し何かをしているが、12時間の間、結局最後まで他のページをめくることはなく、新聞を読む?ことは終了。

ヨーロッパ国内を旅する時、まるでいつもカッコをつけてポーズで海外新聞を手に取って機内に持ち込む自分と同じか?と、苦笑してしまう。

とにかく不思議なご老体?だったが、日本のフランスのガイドブックも見ているところを想像すれば、普通のツーリストだと思われるが、態度はまずでボンジュール。

それにしても平気で機内で電波を発信する携帯電話を使おうとすることは、かなりの初心者と察するが危なかしくて仕方ない。

その後クルーのひとに注意を受けて一件落着となったが、こういうことが原因で命だけは落としたくない?

ここからは気分を変えて、毎回搭乗するたびに若手アーティストの作品を紹介している『 ana sky channel / ANA MEETS ARTS SHORT FILM COLLECTION 』のプログラムを見ることを楽しみにしている。

今回はおそらく9月2日の搭乗なので秋のニュープログラムの新しい内容に変わったばかりだと思うが、残念ながら私好みでなかった。

日本の作品はもちろんパス。

他の2本がドイツの作品 The runaway / ランナウエイとアメリカの I Hate Musicals / ミュージカルなんて大嫌いと、どちらの国の文化にもあまり興味がないことから、ここは封印?

ならば全体のプログラムからと選んだ映画は、ブッカー賞イギリス人作家 『 Ian McEwan / イアン・マキューアン』の小説を映画化した『 つぐない 』のイギリス人 Joe Wright / ジョー・ライト監督による『 THE SOLOIST / 路上のソリスト』は、ハリウッド映画ではあるが、あらすじを読めばLAを舞台にしていることと当然だが米語さえ我慢すれば、何とかなりそうな気がした。

ストーリーは、LAタイムズ記者の実体験を映画化したヒューマン・ドラマで、路上でバイオリンを奏でるホ-ムレスの男『 amie Foxx / ジェイミー・フォックス』が演じるナサニエル・エアーズと、彼の素性に興味を抱いたコラムニスト『 Robert Downey Junior/ ロバート・ダウニー・ジュニア』が演じるスティーヴ・ロペスが織りなす交流劇。

いわゆるお涙ちょうだいのメロドラマとは一線を画す格調高い語り口で観る者を深遠な映像世界に誘う。

幼少時代から音楽才能を見いだされ、ジュリアード音楽院で将来を有望されていたが、家庭生活途上で不幸にも心の病 ( 統合失調症 / 幻覚や妄想などの症状を呈し従前の生活能力が失われてしまう病 ) が発症して、無念にもプロの音楽家への志が途絶える。

彼の教師は、本気で取り組んだなら世界がひれ伏す才能だったと、、、、、、、

その後ホームレスとなり路上生活者として過ごしているある日、2弦だけで奏でる姿とバイオリンの音色が新聞記者の目に留まり、そこからふたたび音楽家への道が動き始めるが、彼が抱える精神的な問題とホ-ムレスとして生活している環境からの脱皮は安逸ではない。

難しく複雑な人生模様の中で、彼にプロとしてのチャンスがふたたび与えられる。

新聞のコラムに載った『 弦2本で世界を奏でるヴァイオリン弾き。彼に夢と希望を尋ねた。あと2本の弦が欲しい』と、べートーヴェンをリスペクトするナサニエルのことばに、人は共感し、感動した。

『 人は信じるものがたったひとつあれば、生きていける。』

『 人はみな、孤独なソリスト 奏で続ければ、いつかきっと誰かに届く。』

観終った後、不思議な気持ちとともに自分への戒めと希望の活力となったことはいうまでもない。

cheers


暦の上ではすでに秋、今日からパリ&ロンドン出張で黄昏れがちになるロマンチックなこの時期、海外の展示会へ足を運ぶ機会がまた増えて来る。

昨今これと言ったトレンドも見えて来ないファッションシーンで、コンサバティブな市場に強烈なインパクトを与えてくれる衝撃的な何かが要求されるが、当分は難しそうだ。

今のご時世、エンドユーザーを対象とした商材ばかりが話題となりがちだが、以前から言っているようにハイエンドでもなく、マスマーケットでもない、ミドルマーケットにこそ、磨けば光る商材が眠る。

先駆けることをポリシーに、その発掘に時間と手間ひまを掛けたものは、当然自ずと愛着が生まれる。

8月29日に満24年を無事に迎えることが出来た我がReady Steady Go! 、25年目に突入した現在、ファッションへの意識はこれまでにも増して、日本人により創作されがちなジャパニーズブームに逆らい、マイウエイの階段を昇って行く。

敢えていばらの道を進むのも、ナルシストゆえの宿命か?

厳しくともやりがいを感じる方が、納得出来る。

2ヶ月ぶりに成田へ車を走らせる途中、旅経つ前にこの仕事での己の立ち位置と意識を再確認する。

一般的に言われる流行りには絶対に乗っからない自負と先駆けて新鮮なモノを探せる自信がそうさせる。

随分と秋の気配を感じる涼しい成田空港に到着。

いつも通りANAのチェックインカウンターで搭乗券を受け取り、ラウンジで時間をつぶす。

ひとり旅の連続でひとは寂しくないかと聞いて来るが、元来我がままな性分ゆえ、孤独の寂しさよりマイペースで動ける方が性に合う。

好きだからこそ出来るし、負けず嫌いの性分が後押ししてくれる。

誰かの評価より、自分が納得出来るかどうか? といっても未熟な若者が我執にとらわれていることとは意味が違う。

実力ありきのこの世界、真剣に情熱を持って対応すれば、それなりのレベルのひとには万国共通 (日本を除き ) 通じる。

搭乗した機内は満席で、唯一解放された狭い空間で12時間ほどのフライトを楽しもうと思うが、周りにのご老人のおばあちゃんたち、浮かれているのかとてつもなくおしゃべりが止まらなくてうるさくて仕方ない。

夏休みがなかっただけにせめて雰囲気だけでもと旅人を演じようとするが、それさえもままならなく、文句があれば自家用ジェット機でも買いなと聞こえて来そう。

唯一救われるのは、ANAのクルーの人たちが親切に対応してくれることで、私の長旅の気分的要素には毎回影響力が大きいのでした。

そろそろ離陸となり、ジェットエンジン音とともに加速して浮揚する瞬間が微妙な緊張感を与えてくれてお気に入り。

いよいよ旅の始まりですが、この後はどうなることか、狭い機内から改めてお届けします。

cheers


早いもので気がつけば9月。

8月はこれまでで一番長くこのブログも随分とお休みしていたわけですが、長い夏休みを取っていたわけではなく、覚悟はしていたものの案の定夏休みも取れず、働き詰めの暑い夏だった気がする。

でも考え方を変えれば、このご時世忙しい( 貧乏暇なしタイプ )ことは有り難いことだと前向きに考えた方が気分的には楽?

夏の風物詩のイベント的なことにもまったく触れずじまいで、夏の終わり頃に感じる独特などこかうら寂しい気分も、今年は感じる暇がなかったのかもしれない。

今年の日本の夏の天候もどこか変?、30日に行われた衆議院選挙結果も本当にこれで良かったのだろうかと不安感が募る。

4年前の素人チルドレンを伴った小泉選挙も日本中がお祭り大騒ぎして、今回もピンクやブルーのポロシャツを着た出立ちの通称小沢ギャルで同様にお祭り大騒ぎ。

普段ママチャリでご近所をうろついていたような雰囲気の方々が、そのまま自転車にのぼりを掲げ国政選挙活動を行い、そして日本特有の奇妙なブームにのっとって、見事に? 彼女らが永田町の赤いじゅうたんをこれから踏む。

国政を担う国会議員ってこんなレベルだったのだろうかと疑心暗鬼に陥ってしまう。

確かに今回自民党にお灸を据えた結果であったことまでは否定しないが、数の力とは言え、国会の政治家レベルが地方議会レベルまで急降下した感は否めない。

4年前のメディアに湧いた小泉ブームも、私はシラケた目で見ていた気がする。

官僚から刺客として静岡某選挙区で当選したK女史について、私はこういっていた。

郵政民営化反対で自民党公認から外されたK候補が選挙中に頭を下げる姿勢を批判していたが、当選する為に有権者に頭を下げてお願いして何がいけなかったのか?

陰ながら、ひとり地道に活動するK氏を応援していたが、今回見事に当選復活をされた。

それも無所属で、似非ブームの民主党候補者にも、前回人間味をまったく感じられなかった自民党のK女史にも大差を付けての当選は、まだまだこの日本も見捨てちゃいけないのかもと胸が熱くなった。

そのK女史が今回まわりを顧みず、有権者に対して助けて下さいと土下座までしている姿は、4年前の言葉が記憶に焼き付いていただけに哀れさを感じた。

そして刺客として当選した80名あまりの小泉チルドレンと呼ばれた1年生議員は、むなしくも今回その多くが落選した。

なぜこの日本国民は、一時的なお祭り騒ぎがこれほどまで好きなんだろうか?

前回小泉元首相に声援を送っていた人間が、今回は鳩山代表に同じように黄色い声援を送る。

世の中、不思議なことは数多くあるが、それにしてもメディアがうたうブームに左右され易い、主体性の感じられない希薄な国民性はどうにかして欲しいものだと切に願う。

本来小選挙区では個人レベル評価で投票するものだと理解していたが、比例と同じく党名優先で個人名へ1票を投じた人が多くいたのではなかったのだろうか、、、、、

居酒屋で日本人がよく口にしている『 とりあえずビール 』での注文と同じように、今回は 『 とりあえず民主党 』でとの意識で投票したのではなかったのか?

でなければ、いかに世の中が不況に苦しみ、政治不信から変革が必要と求めたとしても、教養と経験と実績が伴うプロの政治家相手に素人のピンクのポロシャツ軍団や似合わないスーツを選挙用にと無理して着こなしたような出立ちの候補者がこれほど当選するはずはあり得ない。

永田町の政治家には知性と品格が最低限必需だと思う。

もちろん、百年に一度といわれるくらいの世界不況で、財政難を生み出し、年金問題や外交問題など難題山積みの自民党から民主党に変化を求めた気持ちは十分に理解は出来るが、国政を担う政治家はあくまでも質ありきではなかろうかと、、、、、

在りし頃の後藤田正晴元副総理は、イラク戦争における自衛隊派遣に反対され、小泉純一郎内閣に対して「過度のポピュリズムが目立ち、危険だ」と批判された。

小泉旋風は具体的な政策論議よりも小泉自身のキャラクターや話題性に依存する面が大きく、敵対勢力からはポピュリズム政治であるとの評価がしばしばなされていた。

*ポピュリズム: 政治学概念の1つであり、政治過程において有権者の政治的選好が直接的に反映されるべきだとする志向を指す。エリート主義(elitism)に対する対概念である。

小泉内閣のスローガンでもあった郵政三事業民営化「官から民へ」について、「利潤を美徳とする民間企業が引き受けられる限度を明示せずに、官から民へは乱暴である」と発言された言葉が思い出される。

後藤田五訓といわれる訓示を紹介すると、1)出身がどの省庁であれ、省益を忘れ、国益を想え、2) 悪い本当の事実を報告せよ、3)勇気を以って意見具申せよ、4)自分の仕事でないと言うなかれ、5)決定が下ったら従い、命令は実行せよ、で事なかれ主義と官僚主義の対極と言われている。

構造改革なくして景気回復なしをスローガンに打ち出しはしたが、実態は従来の自民党支持層とは異なる都市部無党派層・政治に関心がない層から幅広い支持を集めただけで、景気はご承知のようなありさま。

ブッシュ元大統領のプードルとしてアメリカ追従型で外交を進めた結果が、現在に至る。

安倍政権も福田政権も麻生政権も、結局は小泉後遺症に悩まされ、優秀な人材と能力で補おうとはしたものの時すでに遅し、誰もが想像していなかったリーマンブラザースの倒産劇の津波に完璧に飲まれてしまった感は拭いきれない。

前回も今回も内容は違えど、国民がブームに躍らされた中での国政選挙で随分と軽々しくなったもんだと感じてしまう。

実力に伴う期待はいいが、実力以上の期待をいくらしても、現実問題、無いものはないに尽きる。

我々国民が選択した現実を、期待感より不安感が優先してしまうのは私だけだろうか。

たらればで話をしても仕方はないが、今後の日本の早急な景気回復を願えば、歴史的惨敗の自民党に猛省を求める必要はあっても、質が伴わない人を加えた308議席は必要ではなかったのではないかと思う。

私は小泉政権誕生にもNOであったひとりであり、我々の業界の大量生産資本主義の行列商法にも昔も今もこれからも自信を持ってNOと言い続けて行く。

言いたいことを言わせてもらったが、結果は真摯に受け止め、自民党は猛省して出直さないといけないが、あれだけメディアで大口をたたいて、小泉政権、安倍政権、福田政権、麻生政権を避難したわけで、今回4政権以上の結果を必ず示して欲しいものである。

野党から与党へと立場が変われば、責任感の重厚さを嫌というほど思い知らされるはずである。

初めて政権を担う新鮮さがどれだけプラスに作用するか、経験に勝るものはないと思っている私に良い意味で衝撃を与えて欲しいものである。

言うことは容易いが、実行することの道のりは決して平坦ではなく、今の時代、これまでに増して厳しい道のりであることは間違いない。

我が日本がふたたび世界第2位の経済大国である実力の復活証明を、民主党政権下でなし遂げてもらいたいものである。

今の厳しい時代、オバマ大統領がスローガンに上げていた『 WE CAN CHANGE 』、友愛よりこちらの方が端的に判り易いのでないだろうか?

I hope we can change、all the best


Frazer Moss /フレイザー・モスがデザインするYMC ( You Must Create ) のニューショップが、先日、ロンドン・ソーホーの11 Poland Street にオープンした。

7月ロンドン滞在中に内装工事途中の状態でお邪魔したが、すっかり様変わりして、UKファッションらしい雰囲気を漂わせている。

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96年にパートナー Jimmy Collins/ ジミー・コリンズと立ち上げてから、13年目に廻り回って私にところにやって来た。

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実は、96年の初デビューコレクションを日本人として初めてロンドンで見せてもらったのも私であったが、様々な理由でその時は取り扱わなかった。

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とは言っても、別に疎遠であったわけではなく、フレイザーとはイタリアの生地展で会って、一緒に食事をしたりもしていた。

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ジミーとは、ロンドンやヨーロッパの数多くの展示会場で毎回、顔を合わしていた。

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驚くなかれ、ジミーが説明してくれたフィッティングルームのこのドアは、イギリスのかつての刑務所の牢獄のドアを使用しているとのこと。

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7月に2度目に訪れた時に対応してくれたのは、ブロンドヘアーがチャーミングなレディース担当のBeth/ ベスで、アジアで入手したblowfish/ フグのライティングがかわいくてお気に入りだそうだ。

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80年代、90年代、Duffer、Joe Casely-Hayford、Patrick Coxはじめ、これまでに数えきれないほど出逢ったUKブランドの中で、今も健在のYMCに注目です。

cheers




気分的にムシャクシャしている夜のお伴に、一体何がいいのかと考えてみてもこれと言って妙案は浮かばず。

冷房が苦手なゆえ、蒸し蒸しとした暑い部屋で悶々と考える。

巷はお盆休みで、東京の街も幾分ひとが少なめなのは有り難いが、仕事三昧な生活にもしかして心身ともにお疲れ気味?かも、、、、、、、、、

その国でしか味わうことが出来ない貴重な時間と新鮮な風を求めて、そろそろ日本脱出を試みる必要性を感じるが、仕事のスケジュール上8月いっぱいは東京生活から抜け出せず、不平不満を募らせながら、身を委ねるしかない。

ファッションもほぼ売りつくした春夏ものと秋冬ものの入荷の狭間で、店頭は中途半端な時期である。

気分を変える意味で、ブラジルのデザイナー Isabela Capeto / イザベラ・カペトから今年に入り毎月何かしらのニュースとして海を渡り送られて来たカードをご紹介。

1月に送られて来たセールのカード

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1月のもうひとつセールの真っ赤なカード

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2月のカード

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3月のカード

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4月のカード

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6月のカード

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7月のカード

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8月のカード

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リスペクトする彼女の個性を感じながら、夢の中へと、、、、、、、、、、、、、

cheers

7月後半の東京は一度は梅雨明けかと思っていたが、梅雨が復活したような空模様で、鬱陶しい毎日が続いていた。

ロンドンから帰国後1週間ほどは、毎回のごとく朝まで眠れない時差ボケに付き合わなくてはならない。

待ってはくれない溜まった仕事の山を目の前に、睡眠不足で体力的にはもちろんキツいが、気持ちで乗り切るしかない。

そして、タイトなスケジュールに更に試練は過酷で、運がいいのか悪いのか、出展予定の合同展の日程にぴったし合わせてmelissaスタッフ3名が東京にやって来た。

お陰で毎日スタッフと東京の街を販売促進と市場調査を目的として、銀座、青山、六本木、原宿、渋谷、新宿、代官山など訪れるお店は1日20店舗ほどとなり、1日の車の走行距離も半端でない。

彼らも体力的にはかなりキツいはずで、ジュニアは2ヶ月間本国ブラジルには帰ってなく、世界を飛び回っるスケジュールは、私以上に多忙な日々を過ごしている。

当然、今回ヨーロッパからやって来た彼らも時差ボケが強烈で、毎朝5時には目覚めてしまうとボヤいていた。

成功の陰には、他人には決して分からない陰の努力と苦労が必ず存在する。

スポーツの世界でよく言われる心技体/ heart, technique, bodyのバランスがいかに大事かと、経験を積めば積むほど胸に刻まれる。

朝、迎えに行った丸の内のホテルから青山に向かう途中、寄り道して来日すれば必ず連れて行く、赤坂の日枝神社に今回も参拝。

鳥居をくぐり、手水で左右の手を清め、口をすすぎ清め、砂利道を歩き、本殿のご神前で鈴を鳴らし、お賽銭を入れて、二礼、二拍手、一礼を教え、全員で神聖な気持ちでお参り。

作法も含め、色々と説明を求められるが、知識乏しく、更に英語での説明は難しく、彼らはクリスチャンのはずだが、何度も何度も頭を下げて、ご神前でお参りしている姿を見ると、彼らの真剣さを感じずにはいられない。

おみくじを引き、お守りを買い、そして今回も絵馬に彼らの気持ちをポルトガル語で書き込み、ぶら下げた場所で更に手を合わせ、じっと何かを祈っている。

彼らを待っている間、7月の生命の言葉は、小説家の吉川英治『 朝の来ない夜はない 』

どんな嫌なことが続いても、やがては良い方に変化する。

闇夜は永遠なものではなく、明るい朝が必ずくるものだ。

だから諦めずに努力を続けようという教え。

ちょっとしたことでも自分で意識すれば、気持ちが前を向く。

境内の空気感は爽快で、この後気持ち良く仕事に向かう。

合掌



海外で十分に忙しさを堪能した?と思うが、日本に帰国したとたん、目の回るほど忙しい毎日が当たり前となるが、誰もが指摘するすでにひとりでこなすキャパは超えていると、、、、、、、

任せるところは任せてとも言われるが、そうはいっても誰でもが出来るわけではなく、質を求めれば、自分がやるのがベストと言わざるを得ない。

海外との交渉はただ英語が堪能であればこなせるというわけではなく、一番のポイントは真心。

何とかしたくても世の中、何とかならないこともそれなりにある。

無知にお付き合いしているほど暇なわけはなく、せめて人間としての最低限は己で身につけろと言いたい。

少しは己の無知と無能さに気がつけばいいが、そういう輩はそれさえにも気づかぬ視野しか持ちあわせてなく、かみ合うことはない。

ようするに自分に都合がいい、間違った自己評価のみを抱きかかえ、我執にとらわれ、くだらない事にこだわること、すなわちひとりよがり。

ひとことでいうと、人間として、男として、社会人として、色んな面で能力不足に尽きる。

間違った優越欲求は、単なるマスターベーションで無意味な自己満足に固執してしまうため、他人からの評価は自己評価と比べて著しく劣っている。

つまり自己評価と他者評価にあまりに開きがあり、自分だけはいいつもりという結果を生まない最低の勘違いとなり、虚しさだけが残るはずで、哀しいくらいのナンセンス。

にも拘らず、それにししがみつくのは単に自分の能力不足を誤摩化しているだけである。

そして能力不足を指摘されて誤摩化しきれなくなると、認めたくはないが仕方なく安逸にすいませんを連発して、本来の反省して再発を防止するというよりは、むしろ適当に誤摩化して、自分の心の安定を求めるずるい甘い考えで極力負担がかからないように逃避することに力を注ぎ、最後はトボケることを繰り返す。

現実を無視して、自分の都合で屁理屈を並べても、実績が伴わなければ、どうしようもなし、残念ながら他人の評価が上がる事はあり得ない。

性分がツキや運にどれくらい影響するのか?

心構えで随分と違ってくるはずであるが、そのことに目を背けているか、気がついていないか、都合が悪いから気がついていないふりをしているか、いずれにしてもツキから見放されているのは、明らかに己の間違った思考が原因だと早く気がつくべきである。

己の現実を見れば、答えは一目瞭然で、まずはどう変わればツキを呼ぶ事が可能になるか。

思考、行動、性格、生まれつきの資質、長年の環境や生活習慣から多大な影響を受けて形成され、それが仕事のやり方に反映される。

各々が自分勝手に間違った自己評価に執着して、自分に都合がいいやり方を実行しても結果は出るはずもないし出ない。

つまり自分に不都合なやり方に変えれば、忙しい事を理由で言い訳しなくなるはずである。

忙しい事が理由で出来ないのではなく、もともと能力が不足しているから出来ないのである。

なぜならば、忙しい時はもちろん出来ないが、忙しくない時も同じく出来ないのである。

作業をすることだけを求められているのではなく、最小の費用、労力、時間で最大の結果を出す事を仕事では求められているのである。

自分に出来る事だけにしがみついても、求められていることに目を向けなければ、ナンセンスで空回り。

自分の立場と立ち位置さえも認識出来なければ、太陽が西から昇って来てしまう?

これは自己愛にしがみつく自己満足物語ではなく、れっきとした品格を求めるおとなの厳しい現実物語なのです。

困ったひとたちの精神分析という本が、再び活躍するほど困った問題である。

Serpent qui ne mue doit perir / 脱皮しない蛇は死ぬ。


目覚めた日曜日の朝、まずやることは帰国準備の荷物詰めだが、仕事でもらったカタログ等の紙ものの資料で詰め込むだけ詰め込んだスーツケースは、持ち上がらないほど重くなり、閉じた後ハンドルを握り持ち上げてみるが、接合部分のプラスチックが割れそうで外れ気味になってしまう。

おそらく雑誌も含めた資料だけで10キロはありそうで、一部を機内持ち込みの手荷物へと作戦変更する。

何とか形となり準備終了だが、もうひとつ問題が残っている。

先日お伝えした湯沸かし器/ボイラーの故障で気軽に好きな時間にシャワーを浴びられない環境で、帰国日の本日、最後のシャワー拝借へと1階の大家さんちへ行かなくてはならない。

日曜日で午前中は当然ゆっくりしたいはずだし、午後は外出予定があるからと、ジャスト13時との約束となり、こんな性格の私でも、他人の家に1週間通うとさすがに申し訳なく、遠慮がちに気を使いながらお邪魔する。

さっぱりした後で、今回の2週間の仕事の整理に取りかかる。

取り引きすることとなったワンブランドづつ細かく確認していくと、内容の充実感と満足感はあるが、その分だけ責任は多大で、これから期待と不安とが入り交じった厳しい3ヶ月が始まるが、ファッション人間として先駆けるやりがいは当然ある。

16時45分、予約していたミニキャブに乗りヒースロー空港に向かうが、日曜日ということで道は空いている。

自分としては珍しく出発時間の2時間前に空港に到着するが、ミニキャブドライバーにレシートを要求するが、ないとの返答で適当な国民性に腹が立つ。

ロンドンではたまにあるお客を乗せた後、ガソリンを給油しにスタンドに立ち寄りもした。

途中でガス欠するよりはましだろうと言われた時から気に食わなかったが、こういうタイプには二度と乗りたくない。

珍しく買い物をして免税手続きへとカートを押して行くが、その行列の長さに驚く。

サマーセール真っただ中の影響だろうか、ターミナルの外まで50メートルほどあり、この情況ではいくら2時間前でも搭乗手続き締め切り時間までには終わりそうにない。

このまま居続けるか、断念するか迷ったが、一度ANAチェックインカウンターまで最終搭乗手続き締め切り時間を確認しに行こうと思い、後ろに何んでいた見るからにひとの良さそうな中国人男性に荷物を見ていて欲しいと頼み、カウンターに行く。

海外ではひとにモノを頼む行為は危険極まりないが、英語が通じなく多少不安も合ったが、今回はひとは見かけ通りを選択して、数分荷物を残して列を離れる。

以前渋滞で30分前にチェックインの神業?経験もあったが、今は出発1時間前で搭乗手続きを締め切るとのことで列に戻り、中国人男性にお礼を言って、再度チェックインカウンターへ。

買い物した一部を手荷物にして、セキュリティーチェック後でも1カ所ある所で、免税手続きも購入商品すべてうまく完了。

プレミアムエコノミーのフロントシートで、左右が空席の快適な環境確保でいざ離陸。

機内食の晩ご飯をいただき、早起きしたせいかワインの酔いでそのまま眠りへと。

ほぼ成田到着前まで眠っていて、機内食の朝ご飯はパス。

凝り固まった身体をほぐしに後方へ散歩して、ストレッチして気分転換後、席に戻ろうとするとひとりのクルーの方が、私の着ているスウェットが裏返しになってると親切に指摘してくれる。

狭い機内では食事中に汚してしまうこともあり、ファッションとしてもわざと裏返しに着ることもありの私。

理由を説明すると申し訳ないと何度も恐縮する彼女ではあるが、その気遣いの親切心にお礼を言って、ふたたびシートに腰掛ける。

今回も記憶を振り返れば、色々あったと様々な体験が海外旅の思い出となる。

そろそろ着陸準備、久しぶりに日本の蒸し暑い夏にご対面です。

cheers