HIE JINJA | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

7月後半の東京は一度は梅雨明けかと思っていたが、梅雨が復活したような空模様で、鬱陶しい毎日が続いていた。

ロンドンから帰国後1週間ほどは、毎回のごとく朝まで眠れない時差ボケに付き合わなくてはならない。

待ってはくれない溜まった仕事の山を目の前に、睡眠不足で体力的にはもちろんキツいが、気持ちで乗り切るしかない。

そして、タイトなスケジュールに更に試練は過酷で、運がいいのか悪いのか、出展予定の合同展の日程にぴったし合わせてmelissaスタッフ3名が東京にやって来た。

お陰で毎日スタッフと東京の街を販売促進と市場調査を目的として、銀座、青山、六本木、原宿、渋谷、新宿、代官山など訪れるお店は1日20店舗ほどとなり、1日の車の走行距離も半端でない。

彼らも体力的にはかなりキツいはずで、ジュニアは2ヶ月間本国ブラジルには帰ってなく、世界を飛び回っるスケジュールは、私以上に多忙な日々を過ごしている。

当然、今回ヨーロッパからやって来た彼らも時差ボケが強烈で、毎朝5時には目覚めてしまうとボヤいていた。

成功の陰には、他人には決して分からない陰の努力と苦労が必ず存在する。

スポーツの世界でよく言われる心技体/ heart, technique, bodyのバランスがいかに大事かと、経験を積めば積むほど胸に刻まれる。

朝、迎えに行った丸の内のホテルから青山に向かう途中、寄り道して来日すれば必ず連れて行く、赤坂の日枝神社に今回も参拝。

鳥居をくぐり、手水で左右の手を清め、口をすすぎ清め、砂利道を歩き、本殿のご神前で鈴を鳴らし、お賽銭を入れて、二礼、二拍手、一礼を教え、全員で神聖な気持ちでお参り。

作法も含め、色々と説明を求められるが、知識乏しく、更に英語での説明は難しく、彼らはクリスチャンのはずだが、何度も何度も頭を下げて、ご神前でお参りしている姿を見ると、彼らの真剣さを感じずにはいられない。

おみくじを引き、お守りを買い、そして今回も絵馬に彼らの気持ちをポルトガル語で書き込み、ぶら下げた場所で更に手を合わせ、じっと何かを祈っている。

彼らを待っている間、7月の生命の言葉は、小説家の吉川英治『 朝の来ない夜はない 』

どんな嫌なことが続いても、やがては良い方に変化する。

闇夜は永遠なものではなく、明るい朝が必ずくるものだ。

だから諦めずに努力を続けようという教え。

ちょっとしたことでも自分で意識すれば、気持ちが前を向く。

境内の空気感は爽快で、この後気持ち良く仕事に向かう。

合掌