トラノイ会場のブースにほぼ毎日缶詰状態で、市内各所で行われている色んな展示会を覗きに行けず、フラストレーションはうなぎ上りで精神上よろしくない。

途中どこかで抜け出したいが、ブースで待っていると日本人は訪れず、私が留守にするとこれ幸い?と日本人がブースにやって来るらしいから困ったもんである。

この不思議というか日本人らしい行動現象のお陰で、melissa の人間には常にどこにも行くなと半分本気で怒られる始末。
日本人特有の行動パターンだからと説明しても、異文化の異国人には今ひとつクゥエッションマークで、その認識と理解力の壁にいつも泣かされ続けている。
つかの間の息抜き、会場の向かいにあるレストランでミラノからバルセロナに戻る途中にパリに立ち寄った Maians の Chad / チャドとランチタイム。
更にチャドはランチに合わせて、これ見よがしに旨そうにビール&ワインまでも召し上がる。
食後のカフェは店内から外のテーブルに移り、見上げた空はご覧なような冬晴れの青空で、室内に閉じこもっているのがもったいなく感じてしまう。

目の前に停まっていた、パリ市内数カ所を送り迎えする TRANOI のシャトルサービスカー

ファッション人間らしく、もっと気張ってコレクションや商品に付いて書き込んでも良いのかもしれないが、街のごくごく普通の様子の方を選択してしまいがち。

フラストレーションもほぼピークに達した某日の午後、毎シーズンmelissaブースにやって来るイタリア人夫妻のふたりの子供たちに癒される。

これまでに年に2回彼女らに会っていて、私の目的といえば ( ラテン気質で愛想がいいイタリア人夫妻の子供たちと仲良くなる事? ) 、言葉も通じない日本人に対して彼女らの興味はほとんどなかったようで、何とか仲良くしようとトライしていたが不発の連続だった。

嬉しいことに4回目となる今回の再会で彼女たちふたりの反応に若干変化が見られ、シャイな部分もなくなり、上のお姉ちゃんはハローキティのリュクサックを自慢気に背負って、下の子は フルーティーな匂いでカラフルなmelissaサンプルをオモチャ屋にいるかのごとく無邪気に弄んでいる姿が微笑ましい。

あっという間の4日間で、5泊6日のパリ滞在も終わりを告げる。
ファッションに関する具体的な仕事の話をお伝えすることなく、パリ土産もないままCDG空港からANA206便のB747ジャンボ機の超極楽シート3Kに座らせていただき、帰国の途に着いたのでありました。
cheers



